武部聡志、音で物語を生む人
このページでは『あさイチ プレミアムトーク 武部聡志(2月6日)』の内容を分かりやすくまとめています。
ステージに一歩立てば景色が変わり、音が流れれば物語が動き出す――その中心に立ち続けてきたのが、武部聡志です。
ユーミンの世界観を43年支え、一青窈の“心の奥の声”を形にし、ジブリ音楽の新しい扉まで開いた人物。その歩みは、日本の音楽史そのものを照らしてきました。
あさイチのスタジオで語られる言葉は、音楽の裏側にある情熱と葛藤を、静かに、しかし力強く映し出します。
プレミアムトークの主役・武部聡志とは?
今回のプレミアムトークの主役は、作・編曲家で音楽プロデューサーの武部聡志。
1957年東京都生まれで、若いころからキーボーディストとして活動し、ムッシュかまやつのバックバンドをきっかけに音楽シーンの第一線へ。のちに松任谷正隆と出会い、その流れから松任谷由実のコンサート・ツアーの音楽監督に抜てきされます。
武部聡志は、松任谷由実、一青窈、今井美樹、平井堅、JUJU、斉藤由貴、徳永英明など、数え切れないアーティストの楽曲をプロデュース・編曲してきた存在です。フジテレビ系音楽番組のFNS歌謡祭やMUSIC FAIRの音楽監督も長年務め、日本のポップスの“裏側の顔”とも言える重要人物です。
さらに、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」のテーマ曲「Progress」を生んだユニットkōkuaのメンバーとしても知られ、近年は映画「コクリコ坂から」「アーヤと魔女」の音楽や、スタジオジブリのトリビュートアルバムを手がけるなど、映像作品の世界でも大きな役割を担ってきました。
番組では、こうした華やかなキャリアの裏側にある“作・編曲家としての哲学”や、“アーティストの声をどう生かすのか”といった核心部分が、本人の言葉で語られると考えられます。
ユーミンを43年支え続ける音楽監督の仕事
武部聡志のキャリアを語るうえで欠かせないのが、松任谷由実とのタッグです。
1983年から松任谷由実のコンサート・ツアーの音楽監督を務め続け、約40年にわたって“ユーミンのライブのすべて”を支えてきました。
ユーミンのステージは、単なるヒット曲の連続ではなく、「光の使い方」「バンドの配置」「曲順の物語性」まで計算されたトータルなショー。武部聡志は、楽曲のアレンジだけでなく、どの曲でバンドを静かにさせ、どの曲でストリングスを厚くし、どのタイミングで照明が一気に開けるかまでを構築し、“1本の映画のようなライブ”をつくり上げてきました。
90年代以降のポップスは、打ち込み主体のダンスミュージックが主流になりますが、その中で武部聡志が大事にしてきたのは、「歌詞の世界を音で描き出すこと」。本人はインタビューで、自分の持ち味は“歌詞の世界や情景を、絵を描くように音にすること”だと語っています。
プレミアムトークでは、「ユーミンの世界観をどう解釈し、どう音で支えてきたのか」「40年以上同じアーティストと仕事を続けるうえで大切にしてきたものは何か」といった話が、具体的なツアーのエピソードや、舞台裏の決断とともに語られるはずです。
一青窈の「血」を形にしたプロデュース秘話
番組の注目ポイントの一つが、一青窈との関係です。
武部聡志は、一青窈をデビュー前からプロデュースし、シングル「もらい泣き」や代表曲「ハナミズキ」を含む多くの作品を手がけてきました。
一青窈は、デビューまでの数年間、武部聡志とともにデモ制作を重ね、自分の中にある「台湾のルーツ」「日本語の響き」「家族への想い」といった要素を、少しずつ“歌”として形にしていきました。インタビューでは、「デビューするまで何年も武部さんとデモを作り続けた」と語っており、武部がじっくり時間をかけてアーティストの核を見つけていくタイプのプロデューサーであることが分かります。
今回のあさイチでは、「アーティストの中にある血を形にする」というキーワードで、このプロデュースの姿勢が掘り下げられます。血という言葉には、その人のルーツ、育った環境、好きだった音楽、家族との歴史など、言葉にしづらい“内側の温度”が含まれています。武部聡志は、その温度を見抜き、歌詞・メロディ・アレンジに落とし込み、「一青窈にしか歌えない世界」を作り上げていきました。
番組では、一青窈のVTRインタビューも放送予定です。プロデューサーとアーティスト、それぞれの視点から、“一人のシンガーが世に出るまでの物語”が生々しく語られる展開が期待できます。
ダンスミュージック旋風で味わった挫折と再起
華やかなキャリアの裏には、90年代の“ダンスミュージック旋風”の中で味わった深い挫折もあります。
小室哲哉やavexサウンドが席巻した90年代、日本のヒットチャートは打ち込み主体のダンスミュージックが主流になります。その流れの中で、武部聡志は「自分の音楽は通用しないのではないか」と悩み、打ち込みサウンドに挑戦しながらも、「それを得意とする人にはかなわない」と行き詰まりを感じていたと語っています。
この時期、彼が選んだのは“時代に完全に合わせる”ことではなく、“自分の強みをとことん磨く”ことでした。歌詞の情景や感情を、ピアノとストリングスを中心としたアレンジで描き切る。シンガーの声がいちばん美しく響くキーやテンポ、間合いを探し続ける。その積み重ねが、のちの一青窈「もらい泣き」「ハナミズキ」や、数多くのバラード名曲につながっていきます。
あさイチのトークでは、「流行のど真ん中に自分がいない」と感じたときにどう踏ん張ったのか、そして“自分の音楽”を信じることでどんな景色が開けたのか、本人の口から語られるでしょう。挫折の話は、クリエイターだけでなく、仕事に悩む視聴者にとっても強いメッセージになるはずです。
ジブリ音楽トリビュートとGLIM SPANKYのスペシャルライブ
近年の大きな仕事として注目されるのが、スタジオジブリ音楽のトリビュートアルバム「ジブリをうたう」シリーズのプロデュースです。
スタジオジブリ作品の名曲を、多彩なアーティストが新解釈でカバーするこのアルバムは、武部聡志の全面プロデュースで制作されています。ジャケットは宮崎吾朗の描き下ろしで、ジブリの映像世界と武部ならではの音作りが、ひとつの世界観として結晶した作品です。
最新作「ジブリをうたう その2」には、GLIM SPANKYも参加。ロックとブルースを融合させた力強いサウンドを持つGLIM SPANKYと、繊細なストリングスやピアノを操る武部聡志の組み合わせは、ジブリファンにも音楽ファンにも大きな話題を呼んでいます。
今回のあさイチでは、「特選!エンタ」のコーナーでGLIM SPANKY×武部聡志の生演奏が予定されています。ジブリ楽曲なのか、別の楽曲なのかは放送で明かされますが、武部のピアノとGLIM SPANKYのボーカル・ギターが、スタジオでどんな“映像が見える音”を描くのかは、この回最大の見どころの一つです。
ジブリ音楽の仕事を通じて、武部聡志は“世代を超えて愛されるメロディを、今の耳でどう鳴らすか”という難題に挑み続けています。その挑戦の背景や、レコーディング現場でのエピソードも、トークの中で語られる可能性が高いでしょう。
あさイチだから聞ける武部聡志の現在地
プレミアムトークでは、これまでの歩みだけでなく、“今”の武部聡志にも踏み込みます。
音楽活動45周年を迎えた近年には、Bunkamuraオーチャードホールでフルオーケストラを率いたコンサートを開催し、ももいろクローバーZや一青窈、川崎鷹也ら豪華ゲストとともに、ユーミンメドレーを含む数々の名曲を披露しました。
そうした大規模コンサートや、ジブリのトリビュートアルバム制作を経て、武部聡志自身がどのような“到達点”にいるのか。
「映像が見える音づくり」をどう進化させているのか。
“アーティストの血を形にする”という信念は、今の若い世代のシンガーやバンドに対して、どのように発揮されているのか。
博多華丸・大吉、鈴木奈穂子という、あさイチならではの聞き手だからこそ引き出せる、柔らかくも核心を突く質問も期待できます。番組全体を通じて、「日本のポップスの裏で、こんな人が、こんな時間をかけて音楽を作ってきたのか」という発見だらけのトークになりそうです。
この回を押さえておけば、ユーミン、一青窈、ジブリ音楽、そしてGLIM SPANKYのライブの聴き方が、ぐっと豊かになるはずです。
まとめ
この記事は公開前の情報をもとに構成しているため、実際の放送内容と異なる場合があります。
放送後には、番組で語られたエピソードや武部聡志の発言を確認し、内容を追記してより正確なまとめに更新します。
NHK【あさイチ】プレミアムトーク 北川景子|ばけばけ演技への思いと子育て両立ルーティン【2025年12月12日】
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