長芋とひき肉のレンチン重ね蒸し&大根の青のりマヨあえ
食卓をすぐ整えたい日に、電子レンジだけで作れる2品はとても心強い存在です。重信初江さんが紹介した長芋とひき肉の重ね蒸しは、食物繊維が豊富な長芋がホクホクに変わる一品。さらに、大根のシャキシャキ感が楽しい青のりマヨあえは、冬の大根をしっかり味わえます。どちらも手軽なのに味わい深く、2025年の年末に向けて忙しい毎日にぴったりです。
長芋とひき肉のレンチン重ね蒸しとは?
重信初江さんが紹介した、長芋と豚ひき肉を重ねて電子レンジで仕上げる料理です。火を使わず、素材の食感をいかしながら、しっかりとした満足感のある一皿になります。長芋は皮を少し残すことで持ちやすく、層にして重ねることで自然な甘さが引き立ちます。
【材料(2人分)】
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 長芋 | 250g |
| 豚ひき肉 | 250g |
| 梅干し(塩分17%) | 1コ(種を取り除き粗くたたく) |
| 酒 | 大さじ1 |
| オイスターソース | 大さじ1 |
| 片栗粉 | 小さじ1 |
| ごま油 | 小さじ1 |
| 塩 | 少々 |
| こしょう | 少々 |
【作り方】
・ボウルに豚ひき肉、梅干し、酒、オイスターソース、片栗粉、ごま油、塩、こしょうを入れて混ぜる
・耐熱容器に肉ダネを半量広げ、中心を薄めにする
・長芋は皮を3〜4cm残してむき、半量をスライサーで薄く切って広げる
・もう一度、肉ダネ→長芋の順に重ねる
・ふんわりラップをかけ、600Wで5分加熱
・容器の向きを前後入れ替え、さらに4分加熱
・余熱で5分ほどおく
大根の青のりマヨあえは手軽な副菜にぴったり
冬大根のみずみずしさを味わえる副菜です。青のりの香りとツナのうまみが合わさり、箸が止まらない一品です。塩もみ不要なので、思い立ったらすぐ作れます。
【材料(2人分)】
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 大根 | 200g |
| ツナ(油漬け・小サイズ) | 1コ(70g) |
| マヨネーズ | 大さじ1 |
| 青のり | 小さじ1/2 |
| 塩 | ひとつまみ |
【作り方】
・大根は皮をむき、5〜6mm厚さのいちょう切りにする
・ツナは缶汁をしっかり切る
・ボウルに大根、ツナ、マヨネーズ、青のり、塩を入れて混ぜる
2品を合わせると食卓にメリハリが出る理由
長芋の蒸し料理は、噛むほどに広がる甘さとひき肉のうまみがしっかりあり、主菜として存在感があります。ここに、青のりとマヨのさっぱりした副菜が並ぶことで、味のバランスが整い、食べ疲れしない献立になります。電子レンジ調理や“あえるだけ”という手軽さも魅力で、忙しい日のごはん作りがスムーズになります。
まとめ
今回は、あさイチで紹介された二つのレシピをまとめました。重ね蒸しは電子レンジで気軽に作れ、長芋の食感を楽しめる料理です。大根の青のりマヨあえは、シャキシャキ感と香ばしさが特徴で、どんな主菜にも合わせやすい副菜になります。どちらも作り置きにも向いており、冬の食卓を豊かにしてくれる組み合わせです。
電子レンジ調理の“ムラ対策”とは

ここからは、私からの提案です。電子レンジは手早く調理できる便利な道具ですが、実は温まり方に大きな差が出やすい仕組みを持っています。特に重ね蒸しのように上下に層を作る料理では、表面だけが早く熱くなり、下の具材がまだ冷たいという状態が起こりやすくなります。このレシピにある“途中で皿の向きを入れ替える”という工程は、見た目よりずっと大切で、マイクロ波の偏りをならして熱を均等に届けるための重要な操作です。ちょっとしたひと手間が仕上がりを大きく変える理由を、もう少し具体的に説明します。
マイクロ波の特性が生む温まり方の差
電子レンジは食材の中の水分子を振動させて温めますが、庫内に広がるマイクロ波には強く当たる場所と弱く当たる場所が必ずできます。この波の山と谷が重なる部分には“ホットスポット”が生まれ、近くでも波が届きにくい部分には“コールドスポット”ができます。そのため、皿を動かさずに加熱すると、同じ食材でも位置によって温度が大きく変わり、仕上がりに偏りが生まれてしまいます。特に、平らな皿よりも背の高い器や層状の料理では、上下方向の温まりの差も大きく出やすいため、加熱ムラの影響が顕著になります。
皿の向きを変えることで変化する温まりの流れ
加熱の途中で皿の奥と手前を入れ替えると、食材がそのままの状態で“違うマイクロ波の分布”の位置に移動します。強い場所にずっと置かれた部分は一度弱いところへ、弱いところにあった部分は強い地点へ移動していくので、温まり方にバランスが生まれます。特に回転皿のない機種では、皿の角度や向きを変える行為がターンテーブルの代わりの役割になります。食材が常に同じ位置にとどまらないことで、波の偏りを均していき、全体に熱が通りやすくなります。
層状の料理で起きやすいムラの理由と改善点
長芋とひき肉の重ね蒸しのように、具材が上下に重なる料理では、上部の長芋に先に熱が入り、下のひき肉まで届きにくいことがあります。マイクロ波は深い場所ほど届きにくいため、上の層だけが先に加熱され、下が冷たいまま残る現象が起こります。そこで、途中で皿の向きを変えると上下だけでなく左右の波当たりの差も調整され、結果としてひき肉にも長芋にもまんべんなく熱が届きやすくなります。重ね蒸しのふっくらした食感や、ひき肉のうまみを損なわず仕上げるためにも、この手間は非常に意味があります。
仕上がりを安定させるためのちょっとした操作
加熱途中で向きを変える手順は短い時間ででき、見た目以上に効果の大きい作業です。マイクロ波の分布は機種や皿の形でも変わるため、向きを変えることでしか補えない加熱のばらつきが確かに存在します。重ね蒸しのように火通りが大切な料理では、この一手間が味や食感を左右します。電子レンジ調理を安心して行うための基本として、途中の皿の向き替えは確かな意味を持っています。
気になるNHKをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。


コメント