心おどる あの人のインテリア 津田蘭子
NHKの教養番組シリーズ、心おどる あの人のインテリア。心おどる あの人のインテリア
インテリアにこだわりを持つ8組の暮らしを訪ねて、その人らしさがにじむ部屋を紹介していく番組です。
今回登場するのは、イラストレーターの津田蘭子さん。
玄関を開けた瞬間に現れる真っ黄色の壁、部屋ごとに色が違うカラフルな壁、ストライプ模様まで自分たちで塗ったという、色彩にあふれた家が紹介されます。番組では、そんな住まいづくりのこだわりと、夫婦で家を育ててきた日々のエピソードが語られます。
インテリア本も出版されているこのシリーズは、「部屋をどう飾るか」だけでなく、「どんな価値観で暮らしているのか」まで映し出してくれるのが特徴です。
イラストレーター津田蘭子という人物像
津田蘭子さんは、熊本県出身・東京在住のイラストレーターです。
武蔵野美術短期大学(現・武蔵野美術大学の短大部)で学び、2001年からフリーランスとして雑誌・書籍・広告・ウェブなど幅広い媒体でイラストを手がけてきました。武蔵野美術短期大学
作風は、シンプルでポップ、見た人の気持ちが少し軽くなるような明るいテイストが持ち味です。
さらに特徴的なのが、ワードローブがほぼ全て手作りというライフスタイル。年間で100着以上の服を縫い、小物や靴、メガネまで「作れそうなものはなんでも作る」ハンドメイド好きとしても知られています。
過去にはネコのブログや書籍も手がけ、ソーイングやリメイクの著書も多数。インテリアだけでなく、暮らしそのものを「自分の手でデザインしていく」人だと分かります。
ちなみに、NHK出版から出ているテキスト「心おどる あの人のインテリア」でも、津田さんの家は14ページにわたり詳しく紹介されています。テレビとテキストの両方で楽しめる回になっています。
玄関を開けた瞬間に目に飛び込む真っ黄色の壁
津田さんの家の象徴的なシーンが、玄関ドアを開けた瞬間です。
そこに現れるのは、思わず笑ってしまうほど明るい、真っ黄色の壁。
黄色は、色彩心理の世界では「希望」「好奇心」「コミュニケーション」を連想させる色だと言われます。飲食店や子ども向けのスペースでもよく使われるほど、空間をパッと明るくしてくれる色です。
そんな黄色を玄関に使うことで、「おかえり」と「いらっしゃい」が同時に弾むような、ポジティブな入り口になっています。
番組では、なぜこの色を選んだのか、塗ったときのエピソードなども語られるはずです。
インテリア雑誌などでは、玄関は白やベージュが多いですが、津田さんの家はその「定番」を軽々と飛び越えて、自分たちの好きな色で迎えてくれる空間にしています。これはカラフル インテリアを目指す人にとって、とても勇気をもらえる実例です。
部屋ごとに色が変わるカラフルな壁の楽しみ方
家の中に進むと、どの部屋の壁もカラフル。
一面だけ色を変えたアクセントウォールではなく、「この部屋はこの色」と、空間ごとにしっかり色を塗り分けています。
色の感じ方には個人差がありますが、一般的には、
・ブルー系は落ち着きや集中
・グリーン系は安心感やリラックス
・ピンクやオレンジはやわらかさや親しみやすさ
を演出しやすいと言われます。
番組でも、仕事部屋・リビング・寝室など、それぞれの用途に合わせて色を選んだ理由が紹介されるでしょう。
「この部屋ではどんな時間を過ごしたいか」を考えてから色を決めていくと、インテリアはぐっとまとまりやすくなります。
プロの内装業者に任せるのではなく、自分たちで塗るからこそ、色選びも失敗を恐れずチャレンジできます。ちょっと濃すぎたかなと思ったら、上から塗り直せるのもペイントの良さです。水性ペイントはニオイも比較的少なく、一般の家庭でも扱いやすい塗料として広く使われています。
心おどる あの人のインテリアの中でも、ここまで徹底して色を楽しんでいる家は、かなりインパクトのある存在です。
夫婦で塗り上げたストライプ模様に込めた遊び心
番組紹介文にある、もうひとつの見どころが「ストライプ模様の壁」です。
単色で塗るだけでも大変なのに、ストライプは色の幅や間隔を決めて、マスキングテープを貼り、何度か塗り重ねる必要があります。
その手間をあえて楽しんでいるのが、津田さん夫婦。
ペイントの説明をする夫・武田信彦さんのブログにも、「家具選びやDIYなどのインテリアは、夫婦共通の趣味」と書かれています。
イラストレーターとして線を引き、色を塗ることに慣れている津田さんにとって、壁は巨大なキャンバスのようなもの。
ストライプ模様の壁は、ただのインテリアではなく、「家の中にある作品」とも言える存在です。
ストライプは、色の組み合わせによって雰囲気が大きく変わります。
・同系色でまとめると上品で穏やか
・反対色を合わせるとポップで元気
・白を多めに入れると軽やかで爽やか
といった違いが出てきます。
番組では、どんな色のストライプにしたのか、その配色の理由を聞くことで、津田さんならではの「色の感覚」が見えてきます。
クローゼットの中までカラフルにする理由
この回ならではのポイントが、「客に見せないクローゼットの中までカラフルにしている」という話です。
ふつう、収納の中は「見えない場所」として後回しにしがちです。
けれど津田さんの家では、その“見えない場所”こそ、色で満たされています。
これは、「インテリアは人に見せるためのものではなく、自分たちが気分よく暮らすためのもの」という考え方の表れだと感じます。
扉を開けるたびに好きな色が目に入ると、片づけや服選びの時間も少し楽しくなります。
心理学の研究でも、「視界に入る色や模様は、気分や行動に小さな影響を与える」と言われています。もちろん、色だけですべてが変わるわけではありませんが、日々のルーティンの中に「ちょっと嬉しい景色」が増えることは、暮らしの満足度をじわじわ上げてくれます。
クローゼットの中を整えるアイデアは、収納本や片づけ番組でもよく取り上げられますが、そこに「色」を足してしまうのが津田さん流。
番組では、そのクローゼットがどんな色で塗られているのかも、しっかりチェックしたくなります。
手作り服とインテリアに通じる「色づかい」のセンス
津田さんの暮らしを語るうえで、手作り服は欠かせません。
ワードローブはほぼ全てが自作。洋服だけでなく、小物や靴、メガネまで自分で作るという徹底ぶりです。
手作り服では、布地選びがとても大事です。
・どんな色を組み合わせるか
・柄ものと無地をどうバランスさせるか
・季節感をどこで表現するか
こうした感覚は、そのままインテリアにもつながります。
番組の中でも、壁の色と、ハンドメイドの洋服やクッション、ファブリック小物の色がリンクしている様子が映し出されるはずです。
近年は「サステナブル」「アップサイクル」といった言葉とともに、古着のリメイクやものを長く使う暮らし方が注目されています。津田さんの手作りライフは、その流れを先取りするようなスタイルです。古着をリメイクしてクッションカバーにしたり、旅のおみやげを額装して飾ったりという提案も、インタビュー記事などでたびたび語られています。
インテリアも服も、自分で作るからこそ、色の冒険がしやすくなります。失敗しても、「次はこうしよう」と学びになるだけ。
このポジティブな姿勢が、カラフル インテリアを支えているように思います。
インテリア好き夫婦の日常と、家を育てる楽しみ
津田さん夫婦にとって、インテリアは完全に「共通の趣味」です。
津田さん自身のノートや、ご主人のブログには、こんな言葉が並びます。
「インテリアは、夫と共通の趣味。二人の会話の大半はネコかインテリア」
「家具を動かしてみては、やっぱり戻してみる…を毎日のように繰り返している」
つまり、家は完成品ではなく、「日々カスタムし続けるプロジェクト」のような存在。
ちょっとした配置替えやペイントの塗り足しが、夫婦のコミュニケーションになっています。
番組では、そんな日常のやりとりや、失敗談も含めて紹介されるでしょう。
「やりすぎちゃった」「思ったより派手になった」という経験も含めて、家を一緒に育てていく過程そのものが、暮らしの楽しみになっているのだと思います。
エヌエイチケーのインテリア本でも、「インテリアから、その人が人生で大切にしていることが伝わってくる」というコンセプトが語られています。津田さんの場合は、夫婦の会話・ネコ・手作り・色。この4つのキーワードが、家全体をふんわり包んでいるように見えます。
色彩豊かなインテリアが暮らしにもたらすもの
色にあふれた家は、「落ち着かないのでは?」と心配する人もいるかもしれません。
けれど、色は必ずしも「うるさいもの」ではなく、「自分を支えてくれる背景」にもなります。
たとえば黄色い壁は、どんよりした気分の日でも少しだけ視界を明るくしてくれます。
仕事で疲れて帰ってきた日でも、玄関が真っ白の無機質な空間より、好きな色に包まれた空間の方が、自分の居場所に戻ってきた安心感を感じやすくなります。
また、色彩心理や環境デザインの分野では、「自分の意思で選んだインテリアは、そうでないインテリアよりも満足度が高くなりやすい」といった研究も報告されています。強制された色ではなく、「自分の好みで選んだ色」だからこそ、そこにいる時間が心地よくなるのです。
心おどる あの人のインテリアの津田蘭子回は、「色で暮らしを整えると、ここまで楽しくなる」ということを見せてくれる回だと言えます。
派手な色を真似する必要はなくても、「家のどこか1か所だけ、自分の好きな色にしてみる」という小さな一歩を踏み出すヒントをくれるはずです。
まとめ:色で暮らしを楽しみ尽くすヒント
今回の心おどる あの人のインテリア津田蘭子回では、
・真っ黄色の玄関の壁
・部屋ごとに色を変えたカラフルな壁
・夫婦で塗ったストライプ模様
・クローゼットの中まで続く色の世界
・手作り服とインテリアに通じる色づかい
・インテリア好き夫婦の会話と日常
といったポイントを通して、「色と一緒に暮らす」というテーマが描かれます。
インテリアは、特別なおしゃれな人だけのものではありません。
好きな色のペンキを1缶買って、小さな壁一面を塗るところからでも、暮らしは変わり始めます。
津田さんの家は、完璧なモデルルームではなく、「失敗も楽しみながら、自分たちの好きな空間を育ててきた家」です。
この回をきっかけに、あなたの家のどこか1か所にも、少しだけ色を足してみたくなるかもしれません。
Eテレ【心おどる あの人のインテリア [新](1)】野口アヤ(ギャラリーオーナー)のインテリア実例とヴィンテージマンションの住み方、部屋別アートの飾り方を深掘り|2026年1月27日
津田蘭子さんの背景として紹介します

(画像元:家庭科が3だったイラストレーターによる、タンスの不用品リメイクのすすめ/津田蘭子さんインタビュー)

ここでは、番組では触れられなかった津田蘭子さんの背景を、筆者の視点で少しだけ深く紹介します。番組の内容をより理解しやすくするための補足としてまとめています。
経歴の歩み
津田蘭子さんは熊本県熊本市で育ち、武蔵野美術大学短期大学部でデザインの基礎を学びました。学生時代からものづくりが好きで、絵を描くだけでなく、身の回りの小物を自分で作ることが自然な日課になっていたそうです。2001年にフリーランスの活動を始めてからは、雑誌や書籍のイラストを中心に活躍し、身近な暮らしをやさしく描く作風が注目を集めています。現在では、イラストだけでなく洋裁やリメイクにも活動の幅を広げています。
活動の特徴
津田蘭子さんを語るうえで外せないのは、日常のものを自分の手で形にしていく姿勢です。洋服はほぼすべて手作りで、一年を通して多くの作品を生み出しています。この手作りの感覚は、彼女のインテリアにも強く影響しています。家の壁を自分で塗り、色の組み合わせを楽しむスタイルは、イラストの世界観とつながっています。特に、色を自由に扱えることが、暮らし全体に表情をつける力になっているように感じます。日常そのものを創作の場にしている点が、津田さんらしさにつながっています。
代表作として紹介します
代表作のひとつに『家庭科三だった私がワードローブ100%手作り服になりました。』があります。この本では、手作り服を中心にした暮らしがどのように始まり、どのように続いているのかが丁寧に語られています。服作りの工程が写真と文章で紹介されており、読むと“自分にもできるかもしれない”と背中を押してくれる内容です。ハンドメイドの知識がなくても楽しめる構成で、手作りの世界を身近に感じられる一冊になっています。
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