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Eテレ【サイエンスZERO】体の秩序を守る!“細胞競合”研究最前線 がんとの関係と転移メカニズムを京都大学井垣達吏教授が解説 異常細胞を追い出す仕組みとは|2026年2月15日

サイエンスZERO
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細胞競合とは何か

このページでは『サイエンスZERO 体の秩序を守る!“細胞競合”研究最前線(2026年2月15日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
私たちの体は、たくさんの細胞が肩を並べて生きています。
その中に、うまく働けない細胞や、こわれかけの細胞がまぎれこむことがあります。

そこで登場するのが、細胞競合です。
これは「強い細胞が弱い細胞をいじめる」という単純な話ではなく、体全体の形と働きを守るために、まわりの“普通の細胞”が異常を見つけて対処する仕組みとして語られます。
番組は、腸や皮膚などをつくる一般の細胞たちが、異常な細胞の出現にどう向き合うのかに迫る構成です。

背景の知識として、細胞競合は「より適応度が高い“勝者”が、低い“敗者”を積極的に排除する」タイプの細胞どうしのやり取りだと説明されます。

決定的瞬間:異常な細胞を追い出す“現場”で何が起きる?

番組の見どころとして強く打ち出されているのが、細胞が異常な細胞を追い出す“決定的瞬間”です。
研究者も驚いた、と紹介されているので、実験映像や観察映像が中心になる回だと読み取れます。

細胞が細胞を追い出す、というと乱暴に聞こえます。
でも現場では、細胞同士がぴったりつながる「壁」のような部分を組み替えたり、異常な細胞を外へ押し出したり、場合によっては異常な細胞が静かに消えていく(細胞死)方向へ進んだりします。

この“追い出し”は、多細胞生物が一つのチームとして成り立つための安全装置です。
もし異常が放置されると、組織の形が崩れたり、働きが落ちたり、病気につながる可能性が高まるからです。

肌の若さと表皮幹細胞:勝ち残る細胞が肌をつくる

番組では、肌の若さを保つカギとして表皮幹細胞の“競い合い”が触れられます。
幹細胞は、簡単に言うと「新しい細胞を生み出して、組織を作り直せる元気な細胞」です。

肌は毎日少しずつ入れ替わっています。
その舞台裏で、幹細胞同士がゆるく競い合い、状態のよい細胞が残り、うまく働けない細胞が減っていく。
そんな流れがあると考えると、「若さ」と「秩序」がつながって見えてきます。

ここで大事なのは、見た目の話だけではないことです。
皮膚は外の世界と体の内側を分ける“最前線”です。
だからこそ、細胞レベルでの点検と入れ替えが、体を守る力そのものになります。

受精卵から私たちへ:発生の途中で起きる“エラー排除”

もう一つ番組が示す大きな視点が、「1つの受精卵から誕生するまで」にも細胞競合が関わる、という話です。

受精卵は、分かれて増えて、役割を変えながら体を作っていきます。
この長い道のりで、うまく分裂できなかった細胞や、状態が悪くなった細胞が出てしまうことがあります。

そのとき、周りの細胞が“おかしさ”を察知して、エラーのある細胞を排除する方向に働く。
番組は、この仕組みが「私たちが形になるまで」の途中で、こっそり起きている可能性を示します。

つまり細胞競合は、病気の話に限らず、「生き物が生き物として成立する」土台にある、と位置づけられています。

がん研究と医療応用:早期発見と転移メカニズムへの期待

番組後半の軸になるのが、がんとの関係です。
紹介文では、早期発見から転移のメカニズムまで、医療応用に期待があるとされています。

ここで面白いのは、細胞競合が「がんを抑える方向」に働く場合がある一方で、状況によっては逆の結果も起こりうる点です。
たとえば研究分野では、代謝の状態(高インスリンなど)が細胞競合を弱め、異常細胞が排除されにくくなる、という報告もあります。

“追い出されるはずの細胞が、追い出されない”
このズレが起きたとき、組織の中で何が起こるのか。
番組は、その最前線の研究から、病気の入口と広がり方を見ようとしている回だといえます。

ゲスト井垣達吏さん(京都大学)と「生命の自律性」という見方

ゲストは京都大学教授の井垣達吏さんです。
井垣さんは細胞競合を、多細胞生物の「自分で自分を整える力」=生命の自律性に結びつけて研究の全体像を語る立場のひとりとして紹介されています。

細胞は一つ一つが小さな命です。
でも体は、それをただ集めただけではありません。

少しでもおかしな芽を見つけたら、周りが動く。
必要なら、静かに整理する。
その積み重ねで、私たちは「当たり前に今日を生きる」ことができます。

番組は、その当たり前を支える“細胞たちの団結力”を、映像と研究の言葉で見せてくれる内容になっています。

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