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Eテレ【サイエンスZERO】“生態系が始まる大地” 密着!西之島・生物調査|西之島生態系の回復プロセスと無人ローバー調査の最新発見 2025年1月25日

サイエンスZERO
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“生まれたての大地”が動き出す西之島のいま

このページでは『サイエンスZERO 選 “生態系が始まる大地” 密着!西之島・生物調査(2025年1月25日)』の内容を分かりやすくまとめています。

黒い溶岩に覆われた絶海の孤島・西之島。かつてすべてを失ったその場所で、生態系が静かに、しかし力強く息を吹き返し始めています。

鳥たちの羽ばたき、昆虫たちの小さな動き、そして無人ローバーがとらえた生命の痕跡。ゼロから世界が再び立ち上がる瞬間に、私たちは今、立ち会っています。

西之島とはどんな場所なのか?“ゼロから始まる大地”の特別な物語

西之島は、小笠原諸島の中でもとくに人が近づけない絶海の火山島です。周りは壮大な太平洋だけが広がり、まさに“ひとつの世界”のように孤立しています。2013年から続く火山活動で島の姿は大きく変わり、とくに2020年の噴火では、島全体が溶岩に覆われてまったく新しい大地に生まれ変わりました。
かつて生き物がいた地表はすべて覆われ、島は一度、生命がほとんどいない状態に戻ったと考えられています。しかし、この“リセットされた状態”こそが世界でも極めて珍しく、どんな生き物がどの順番で戻り、どうやって生態系がつくられていくのかを観察できる場所として、大きな注目を集めています。
今回の『サイエンスZERO』は、この特別な島で進む“生態系の誕生”を、研究者たちの最新調査とともにリアルに追いかけています。

大噴火が生態系をゼロに戻した衝撃と再生の手がかり

2020年の大噴火は、島の生き物すべてに大きな影響を与えました。海鳥が数多く暮らし、昆虫が動き回り、植物が根づいていた以前の環境は溶岩と火山灰で跡形もなく消えてしまいました。
その後の西之島は、熱気と火山ガスが漂う厳しい環境で、生き物が戻りにくい“死の島”に見えた時期もありました。しかし、最新の調査によって状況は少しずつ変わり始めていることが見えてきます。
島に再び海鳥が飛来し、巣をつくる姿が確認されました。鳥が運ぶ糞や食べ残しは、栄養の宝庫です。これが新しい大地に最初の豊かな成分として蓄積され、昆虫などの他の生物を引き寄せる大切な“生命の入口”になります。

ドローンと無人ローバーの最新調査が挑んだ“上陸できない島”の素顔

火山活動が続く西之島は、研究者が陸に降り立つことができない島です。しかし、そこで止まらないのが今回の調査チームです。
彼らはドローンや無人探査ローバーを使い、これまで見たことのない角度から島の生き物を探りました。ドローンは高温の地表や噴煙の状況を撮影しながら、海鳥の巣、昆虫の動き、草の気配がないかを細かく記録します。
さらに、粘着トラップや定点カメラをドローンで設置するという斬新な方法も登場しました。風や地熱の影響で装置が動いてしまうトラブルも続きますが、研究者たちは何度も角度を調整し、島の生き物の“今”を逃さないようにしていきます。
また、無人ローバーは荒れた溶岩の大地を慎重に進みながら、地表すれすれの場所に潜む生き物を探します。今回は島では初となる夜間調査にも挑戦し、暗闇の中でわずかに動く生命の気配を赤外線カメラで捉えました。
これはまさに、テクノロジーを駆使して“誰も立ち入れない島の真実”に迫る探査です。

戻り始めた海鳥・広がるハサミムシ・現れたスナガニ…動き出す生態系

調査によって明らかになったのは、生き物たちが確実に戻りつつあるという事実です。
まず、海鳥の繁殖が再び確認されました。巣づくりやヒナの姿が見える場所もあり、新しい溶岩の大地でも彼らは力強く生活を始めています。海鳥は生態系の幕開けを知らせる最初の存在であり、糞やえさの残りは昆虫にとって貴重な養分になります。
その養分をもっともよく利用していたのが、粘着トラップに大量にかかったハサミムシです。調査チームによると、ハサミムシは旧島でも確認されていたものの、大噴火以降に一気に数を増やし、新しい島の広い範囲に分布を広げていました。
さらに、海鳥とともに移動するシラミバエの存在も確認され、鳥と昆虫がすでに関係性をつくりはじめていることが分かります。そして今回初めて、海岸沿いでスナガニが活動している姿も見つかりました。海と陸をつなぐこの存在は、生態系の段階がひとつ前に進んだ証拠です。
海鳥、ハサミムシ、シラミバエ、スナガニ――これらの生き物が少しずつ役割を持ち寄ることで、黒く冷たい溶岩の台地が、再び“生き物の大地”として動き出していることがはっきりと見えてきます。

世界でも唯一の“生態系の実験場”としての価値と未来

西之島の最大の特徴は、生態系がゼロから再生する過程をリアルタイムで観察できる世界でもほとんど例のない島であるという点です。
生き物はどうやって絶海の火山島にたどり着くのか。どの種がいちばん早く増え、何を食べ、どのようにつながりをつくっていくのか。そのプロセスを途中からではなく“最初から”確認できる場所は、ほぼ西之島だけです。
今回の調査によって、生態系のスタートは海鳥→昆虫→海浜生物という流れで動き出していることが明らかになりました。これから植物が根づき、さらに多様な虫や小動物が増えていけば、島全体がまるで別世界のように変わっていく未来も考えられます。
火山活動という厳しい条件がありながら、生命は確実に前に進み、島は静かに変化を続けています。『サイエンスZERO』は、その最前線を立体的に映し出し、私たちに“生態系が生まれる瞬間”のダイナミックさをしっかりと見せてくれました。
この調査はまだ始まりにすぎず、西之島はこれからも世界中の研究者をひきつける唯一無二のフィールドであり続けるはずです。

まとめ

番組内容をもとに構成していますが、実際の放送と細部が異なる場合があります。

西之島では、生態系がゼロの状態から動き始め、海鳥や昆虫が少しずつ大地に戻り、新しい世界が形づくられています。絶海の火山島だからこそ見える、小さな生命たちの確かな一歩が印象的です。

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