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NHK【みみより!解説】北方領土 問題をわかりやすく―元島民 現在と記憶の継承、写真家三世が残す証言|2026年2月16日★

みみより!解説
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元島民の平均年齢90歳、「待つ時間」が限界に近づく

このページでは『みみより!解説 北方領土 記憶の継承 元島民の写真が伝えること(2026年2月16日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
番組がまず突きつけるのは、北方領土の返還を待ち続けてきた元島民の平均年齢が90歳になっている、という事実です。いま起きているのは「領土問題の長期化」だけではありません。「語れる人が、静かに減っていく」という、もう一つのタイムリミットです。
元島民の方にとって、北方領土はニュースの中の地名ではなく、家があり、学校があり、働く場所があり、季節の匂いがあった生活の場所です。だからこそ、返還が遠のくほど、心の中の“帰る道”が細くなっていく。番組はその切なさを、言葉だけでなく「写真」という形で見せようとします。

三世の写真家・山田淳子さんが撮り続ける肖像

番組が軸に置くのは、元島民三世の写真家・山田淳子さんが撮り続けている元島民の肖像です。
山田さんは、北方領土に暮らした家族の歴史を自分の足でたどり、元島民の方々を訪ね歩いて撮影を続けてきた、と紹介されています。個人の「ルーツ探し」から始まった行動が、いまは社会の「記憶の継承」にまで広がっている、という構図です。
また山田さんは、元島民100人を写し取った写真集『わたしの百人の祖父母たち 北方領土・元島民の肖像』を刊行しており、番組のテーマとも強くつながります。

写真に残る島の暮らしと、引き揚げの記憶

写真の強さは、出来事を「説明」するのではなく、「そこに人が生きていた」と一瞬で伝えるところにあります。
北方領土は、北海道の東にある歯舞群島・色丹島・国後島・択捉島の総称です。行政や政府の解説でも、この4島をまとめて示しています。
ここで暮らしていた日本人は、戦後に島を離れざるを得ませんでした。外務省は、北方四島の帰属の問題が未解決であることを示し、歴史的経緯や交渉方針をまとめています。
番組は、こうした“大きな説明”だけで終わらせず、元島民一人ひとりの顔、手、背すじ、家族写真の置き方のような細部から、「あの日の前」も「その後」も続く人生を見せます。写真に写るのは、過去の資料ではなく、いまを生きる人の体温です。

いま北方領土に「行けない」現実と、交流の断絶

継承が難しくなる理由の一つは、「現地に行って確かめる」という当たり前が、簡単ではないことです。
北方領土問題は、北方四島の帰属をめぐる問題で、日本政府は平和条約交渉と結びつけて説明しています。
さらに、元島民の方々にとっては、墓参や交流など、細い糸のようなつながりが重要でした。しかしそれが途切れると、「話しても伝わらないかもしれない」という無力感が生まれやすい。番組が“写真”に注目するのは、距離や状況に左右されにくい形で、記憶を手渡せるからでもあります。

記憶を次の世代へ渡すためにできること

番組が考えさせるのは、「返還が実現したら終わり」ではなく、返還を待つ時間の中でも、記憶は守れるのか、という問いです。
たとえば家庭では、写真を見ながら地名を声に出し、どんな仕事をして、どんな季節が好きだったのかを短い言葉で残すだけでも、継承の芯になります。学校や地域では、写真展や写真集を入り口にして、年表だけでは届かない“生活のリアル”を学ぶ機会が作れます。山田さんの展示や出版は、まさにその入り口になり得ます。
そして最後に残るのは、写真の中のまなざしです。
「忘れないで」と叫ぶのではなく、ただ静かにこちらを見返してくる。そこにいるのは、過去の誰かではなく、いまも返還を待つ一人の人です。番組は、その目を通して、記憶の継承を“自分の問題”として受け取れる場所まで、私たちを連れていきます。

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2月7日 北方領土の日の意味をあらためて紹介します

しげゆき
しげゆき

番組でも触れられた北方領土返還運動の象徴的な日が「2月7日 北方領土の日」です。ここでは、その歴史と現在の取り組みをあらためて紹介します。

2月7日は1855年に日魯通好条約が結ばれ、日本とロシアの間で択捉島とウルップ島の境界が平和的に定められた日です。この歴史的な出来事にちなんで、1981年に政府が閣議了解で「北方領土の日」と定めました。条約によって国境が確認されたという事実は、北方四島が日本固有の領土であるという立場の大切な根拠の一つになっています。

全国大会と啓発活動

毎年2月7日には、東京で北方領土返還要求全国大会が開かれます。元島民やその家族、関係団体、政府関係者が参加し、北方領土問題の早期解決を求める決意を共有します。北海道内ではこの日を中心に特別啓発期間が設けられ、パネル展や署名活動、学習会が行われます。学校でも北方領土について学ぶ授業が実施されることがあり、子どもたちが歴史や地理の視点から問題を知る機会となっています。

元島民の思いを伝える場

この日は、平均年齢90歳を超える元島民の方々の思いを社会に届ける日でもあります。ふるさとを離れざるを得なかった体験や、家族の歴史が語られます。高齢化が進む中で、証言を直接聞ける機会は年々少なくなっています。そのため、写真や記録を通じて記憶を残す取り組みも重要になっています。

現在の取り組みとこれから

近年はインターネットを活用した情報発信やオンライン学習も広がっています。若い世代に向けた広報活動も強化され、SNSや動画で北方領土の歴史や現状を分かりやすく伝える工夫が続けられています。2月7日は過去を振り返る日であると同時に、これからの記憶の継承を考える大切な節目でもあります。


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