初期虫歯は止められる
冷たいものがしみる前に、できることがあります。
実は歯は、毎日「溶けては戻る」をくり返しています。その力を引き出すカギが自己修復力です。
このページでは「きょうの健康(2026年2月16日放送)」の内容を分かりやすくまとめています。
初期虫歯を進ませない歯みがきのコツや、食べ方の工夫など、今日から始められるセルフケアをやさしく整理します。
歯の“自己修復力”とは?カギは再石灰化
虫歯って、ある日いきなり穴があくものに見えますよね。
でも番組が伝えていたのは、口の中では毎日「溶ける」と「戻る」がくり返されている、という事実でした。
食べ物の糖をエサにした細菌が酸を出すと、歯の表面(エナメル質)からミネラルが少しずつ溶け出します。
これが進むと虫歯へ向かいます。
ただ、ここで終わりじゃありません。
だ液には、溶け出したミネラルを“戻そうとする力”があり、これが自己修復力の中心です。
この「戻す力」をうまく働かせる鍵が、番組タイトルにも入っていた「再石灰化」でした。
そして、初期虫歯の段階なら、進行を抑えたり、状態を戻したりできる可能性がある。
そのために必要なのが、狙いを絞った歯みがきと、食べ方の工夫だと説明されていました。
初期虫歯を見逃さないサインと受診の目安
番組が扱うのは「初期」の虫歯です。
この段階は、痛みが出ないことも多いのがやっかいです。
見え方としては、歯の表面が白っぽくにごる(白い斑点のように見える)など、穴になる前の変化がきっかけになります。
自分では気づきにくいので、気になる点があれば歯科で確認するのが近道です。
今回の講師は、東京科学大学大学院で、虫歯のコントロールや再石灰化治療などを研究テーマにする島田康史教授です。
「初期で止める」ための考え方を、専門家として分かりやすく解説する回だと分かります。
狙いを定めた歯みがき:落とす場所を決める
番組概要にあった合言葉が「狙いを定めた歯みがき」でした。
ここで大事なのは、長くみがくより「磨けていない場所をつぶす」ことです。
虫歯が起きやすいのは、食べかすが残りやすいところ。
たとえば、歯と歯の間、歯ぐきのきわ、奥歯のかみ合わせの溝。
そして一般的に、虫歯予防の中心になるのがフッ化物(フッ素)入り歯みがき剤です。
フッ化物は、歯の表面で起きる再石灰化を助け、初期の変化を戻す方向にも働く、と整理されています。
みがいた後の行動も、実は差が出ます。
フッ化物を口の中に残して働かせる、という発想がポイントになります(うがいを何回もしすぎない、などは歯科でよく説明される部分です)。
食べ方で変わる:口の中を「酸っぱい時間」にしない
虫歯は「糖=即アウト」ではありません。
問題は、口の中が酸性に傾く時間が長くなることです。
だからこそ、番組概要でも「食事のとり方」が強調されていました。
だらだら食べ・だらだら甘い飲み物、これが“酸の時間”を引き延ばします。
公的な健康情報でも、砂糖の多い飲食は量だけでなく回数やタイミングが重要で、できれば食事の時間にまとめる、という考え方が示されています。
ここは、子どもだけの話じゃありません。
大人も、仕事の合間の甘い飲み物、寝る前の甘いお菓子で「回数」が増えやすい。
この小さな積み重ねが、初期虫歯を進める引き金になります。
フッ化物(フッ素)で守る:家庭ケアと専門ケアの使い分け
フッ化物の話は、虫歯予防では避けて通れません。
理由はシンプルで、再石灰化を助け、歯を酸に強くする方向へ働くからです。
家庭での基本は、フッ化物(フッ素)入り歯みがき剤。
加えて、歯科では高濃度のフッ化物を塗るなど、家庭ケアより一段強いサポートもあります(必要性は歯の状態で変わります)。
なお、フッ化物は「量と使い方」が大前提です。
ふだんの歯みがき剤など、指示どおりに使う範囲で安全性と有効性が整理されています。
今日から続く習慣:一生自分の歯で食べるために
番組が伝えたい芯は、ここだと思います。
虫歯は怖い。
でも、初期虫歯なら“止める道”がある。
狙いを決めて、毎日の歯みがきを変える。
食べ方を少しだけ整えて、口の中の酸の時間を短くする。
そして、必要な人は歯科でチェックして、プロの手も借りる。
歯の表面で起きているのは、目に見えない小さな攻防です。
その攻防で味方になってくれるのが、だ液の働きと、フッ化物が支える再石灰化。
明日からではなく、今日の一本の歯ブラシから。
番組は、その一歩を「できること」だけで、きちんと示してくれる回になりそうです。
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再石灰化が始まるまでの時間

番組で紹介される再石灰化の仕組みに関連して、食後に口の中で起きている変化についても紹介します。
食事をすると、口の中はすぐに酸性へ傾きます。糖分をエサにした細菌が酸を出し、歯の表面からミネラルが少しずつ溶け出す「脱灰」が始まります。この状態が長く続くと虫歯へ進みます。しかし、ここで働くのがだ液の力です。だ液は酸を中和し、失われかけたミネラルを歯に戻す働きを持っています。この働きが再石灰化です。
食後すぐに起きる口内の変化
食後数分で口内のpHは急激に下がり、エナメル質が溶けやすい状態になります。とくに甘い飲み物やおやつをとった直後は酸性が強くなります。pHが5.5以下になると歯は溶けやすくなるとされています。この時間が長いほど、歯はダメージを受けやすくなります。
中性に戻るまでの目安時間
だ液の働きによって、口の中は少しずつ中性へ戻っていきます。一般的には食後20〜30分ほどで中性に近づくとされています。この間に再石灰化が進み、溶けかけた部分にミネラルが戻り始めます。ただし、だらだら食べや甘い飲み物を何度も口にすると、この回復時間が延びてしまいます。
再石灰化を助けるポイント
再石灰化をしっかり働かせるためには、食事の回数を整え、口の中を酸性のままにしないことが大切です。さらにフッ素は歯の表面を強くし、再石灰化を助ける役割があります。食後の時間の流れを知ることは、虫歯を防ぐ大きな武器になります。歯は毎日、溶けては戻るをくり返しています。その流れを味方につけることが、初期虫歯を守る第一歩です。
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