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新宿御苑はなぜ人気?見どころと桜の種類を知りたい人へ 国産第1号いちごと植物研究の歴史

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新宿御苑の本当の魅力とは

都会のまん中にありながら、まるで別世界のような自然が広がる新宿御苑。桜の名所として知られていますが、その魅力は見た目の美しさだけではありません。ここには、日本の植物研究や農業の歴史、そして絶滅危惧植物を守る大切な役割が詰まっています。

『ザ・バックヤード 知の迷宮の裏側探訪 新宿御苑(2026年4月15日)』でも取り上げられ注目されています 。普段は見えない裏側を知ることで、この場所の価値がぐっと深く見えてきます。

この記事でわかること
・新宿御苑が特別な庭園といわれる理由
・桜の種類が多い背景と植物研究の歴史
・国産第1号いちごが生まれた意味
・絶滅危惧植物を守る取り組みの重要性
・おすすめの楽しみ方と回り方のコツ

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新宿御苑はなぜ特別な庭園なのか

『ザ・バックヤード 知の迷宮の裏側探訪 新宿御苑』で気になった人も多いと思いますが、新宿御苑の本当のおもしろさは、「桜がきれいな公園」という一言ではまったく足りないところにあります。ここはもともと、広い屋敷地をもとにして生まれ、明治になると近代農業を進めるための試験場になりました。その後、皇室ゆかりの庭園として整えられ、今では多くの人が散歩や花見を楽しむ場所であると同時に、植物を守り、育て、伝える場所にもなっています。つまり、新宿御苑は「見る庭園」でありながら、「学ぶ庭園」でもあるのです。

この場所が注目される理由は、都会のまん中にありながら、ただ静かなだけではなく、日本の近代化の歴史まで見えてくるからです。江戸の屋敷地だった場所が、明治には農業や園芸の研究の拠点になり、西洋の技術や植物も取り入れながら今の姿へ育っていきました。広さは58.3ヘクタールもあり、今もその大きさを生かして、日本庭園、風景式庭園、整形式庭園など、まったく雰囲気の違う景色を一つの園内で楽しめます。だから新宿御苑は、ただ「広い公園」なのではなく、時代ごとの役割が重なってできた特別な場所として見たほうが、ずっと理解しやすくなります。

桜70種の理由と植物研究の歴史

新宿御苑に約70種類・約900本の桜があるのは、たまたま植えられたからではありません。いろいろな桜が集まった背景には、皇室の行事である観桜会の会場としての役割や、品種ごとの違いを楽しめる庭園として育ってきた歴史があります。だからここでは、よく知られた桜だけでなく、高遠小彼岸江戸彼岸のような種類にも出会えます。早く咲く桜と遅く咲く桜があるので、見ごろが長く続きやすいのも大きな強みです。桜の名所はたくさんありますが、新宿御苑は「一斉に咲く美しさ」だけでなく、種類の多さそのものを楽しめる場所だといえます。

ここで大事なのは、桜の多さがそのまま植物研究の歴史につながっていることです。新宿御苑の前身だった試験場では、果樹や野菜、養蚕、牧畜まで幅広い研究が行われ、西洋の園芸技術や新しい品種も積極的に取り入れられていました。つまり、新宿御苑は最初から「見せるだけの庭」ではなく、育てて試し、広める場所でもあったのです。桜が多いのも、そうした積み重ねの延長線上にあります。きれいに咲いている花の裏には、「どんな品種なのか」「どう守るのか」「どう伝えるのか」という長い努力があると考えると、見え方がぐっと変わります。

また、新宿御苑は日本の庭園文化と西洋の庭園文化が交わる場所でもあります。日本庭園の落ち着いた空気、広い芝生が広がる風景式庭園、整った線が美しい整形式庭園が同じ園内にあるため、歩いているだけで「庭の考え方」の違いまで感じられます。桜を見るだけなら短時間でも楽しめますが、じっくり歩くと、日本がどのように外の文化を取り入れ、自分たちの形にしていったかまで伝わってきます。これが、新宿御苑の桜が毎年話題になる本当の理由の一つです。

国産第1号いちごが生まれた背景

新宿御苑の話でとくに驚かれるのが、ここが国産第1号のいちごと深く関わる場所だということです。明治時代、新宿御苑の責任者だった福羽逸人は、海外のいちごをもとに品種改良を重ね、福羽苺を生み出しました。これは当時、皇室献上用として扱われ、「御苑イチゴ」「御料イチゴ」とも呼ばれました。つまり新宿御苑は、花を見る庭園であるだけでなく、日本の食の歴史にも足あとを残しているのです。

なぜいちごがここで生まれたのかというと、新宿御苑が当時の日本で農業や園芸の新しい技術を試す中心地だったからです。明治の日本は、西洋の知識や技術をどんどん取り入れながら、「日本でも育てられるか」「日本向けに改良できるか」を本気で考えていました。いちごもその一つで、見た目や味がよいだけでなく、広く育てられる品種へとつながっていくことが大事でした。福羽苺はその流れの中で生まれ、のちの多くの品種のルーツになっていきます。いま私たちが当たり前のように食べているいちごの歴史をたどると、新宿御苑に行き着くのはとても大きな意味があります。

ここで知っておきたいのは、いちごの誕生が「庭園の裏話」ではなく、日本の近代化の象徴の一つだということです。新しい植物を持ち込み、ただ育てるだけでなく、日本の気候や利用のしかたに合わせて改良する。この考え方は、農業、園芸、食文化、さらには産業の発展にもつながっていきました。新宿御苑でいちごの話が出ると意外に感じるかもしれませんが、実はとても自然な流れなのです。花も果物も、ここでは「美しいもの」ではなく、未来をつくる植物として扱われてきました。

絶滅危惧植物を守る役割とは

新宿御苑が今の時代に特に大切なのは、絶滅危惧植物の保全に本気で取り組んでいることです。日本では、多くの維管束植物が絶滅のおそれがあるとされ、新宿御苑では温室などを使って、環境省のレッドリスト記載種約170種、そのうち約140種の絶滅危惧種を栽培しています。さらに、種そのものを長期保存する取り組みも続けられています。これは、植物が自然の中で生き続けるのがいちばん大事だと考えつつも、それが難しいときに備えて、園の中で命をつなぐ方法です。

この役割は、見た目にはわかりにくいですが、とても大きいです。たとえば動物の保護は想像しやすくても、植物の保護は後回しにされがちです。けれど植物がなくなると、その植物に頼っている虫や鳥、土や水の環境まで影響を受けます。つまり植物を守ることは、景色を守ることでもあり、生きもののつながりを守ることでもあります。新宿御苑の温室やバックヤードは、そのための静かな最前線です。観光の場所としてにぎわう一方で、裏側では、いなくなりそうな植物を未来へ残すための地道な作業が続いています。

新宿御苑の保全活動が注目される理由は、これが単なる「展示」ではないからです。希少な植物を育てるには、温度や湿度の調整、病気の管理、遺伝的な特徴の把握、種子の保存方法など、専門的な知識がたくさん必要です。しかも、種子保存は「今は見えない未来のための仕事」です。野生で数が減ったときに役立つよう、今のうちから準備しておく必要があります。だから新宿御苑の温室は、きれいな花を見る場所であると同時に、未来の自然を守る倉庫のような意味も持っています。

園内グルメとおすすめの過ごし方

新宿御苑の魅力は植物だけではありません。長く歩く場所だからこそ、どこで休むか、何を食べるかで満足度がかなり変わります。園内には、和食をゆっくり楽しめる店、和スイーツで休憩しやすい店、気軽に入りやすいカフェがあり、散策スタイルに合わせて選びやすくなっています。しっかり食事をしたいなら「歩く前か途中か」を考えて使うとよく、軽く休みたいなら飲み物や甘味の店が相性ぴったりです。

おすすめの過ごし方は、急いで全部を回ろうとしないことです。新宿御苑は広いので、「今日は桜と芝生」「今日は温室と日本庭園」というふうに、見るテーマをしぼるほうが満足しやすいです。春は桜だけを目当てにしがちですが、じつは温室や歴史の流れも合わせて見ると、新宿御苑の印象がぐっと深くなります。食事や休憩を途中に入れると、ただの散歩ではなく、小さな旅のように感じられます。都会の中にいるのに、時間の流れが少しゆっくりになるのが、新宿御苑らしい楽しみ方です。

料金の面でも、新宿御苑はかなり使いやすい場所です。一般の入園料は500円で、季節によって開園時間が変わります。つまり、入園そのもののハードルは低く、過ごし方によって体験の幅を広げやすいのが特徴です。食事までしっかり楽しむ日、カフェだけで軽く済ませる日、植物観察を中心にする日と、同じ場所でも使い方を変えやすいのが強みです。こうした柔らかさがあるからこそ、新宿御苑は観光客だけでなく、地元の人にも長く愛され続けています。

アクセス・混雑回避のコツ

新宿御苑に行くときは、どの門から入るかを先に決めるだけでかなり楽になります。新宿駅方面から行くなら新宿門、新宿御苑前駅から近く入りたいなら大木戸門、千駄ヶ谷駅や国立競技場駅から行くなら千駄ヶ谷門が便利です。車の駐車場は大木戸門の横にあり、新宿門と千駄ヶ谷門にはありません。ここを知らずに動くと、思ったより歩くことになるので注意したいところです。

混雑を避けたいなら、いちばん大事なのは春の桜シーズンと秋の紅葉シーズンを特別扱いすることです。公式にもこの時期は駐車場が大変混み合うため、できる限り公共交通機関の利用が案内されています。つまり、「車でも行ける場所」と考えるより、人気の時期は「基本は電車」と考えたほうが安心です。さらに、桜の時期は月曜も特別に開園する期間があるため、ふつうの休園日の感覚で予定を立てるとずれることがあります。お出かけ前には、当日の開園情報を見ておくと失敗しにくいです。

歩きやすさまで考えるなら、目的別に入口を選ぶのがいちばんです。桜や芝生広場を気持ちよく楽しみたいなら千駄ヶ谷門側、買い物や街歩きと合わせたいなら新宿門側、車や丸ノ内線を使うなら大木戸門側がわかりやすいです。新宿御苑は「入れば全部同じ」ではなく、入口ごとに最初の景色や動線がかなり違う庭園です。だからこそ、どこから入るかまで考えると、散策の満足度が上がります。こうした小さな工夫を知っていると、新宿御苑はただ有名な場所ではなく、何度行っても楽しみ方を変えられる場所だとわかります。


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