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NHK【有吉のお金発見 突撃!カネオくん】11億円農園とケチャップ工場の舞台裏!トマトの秘密|2025年6月22日

有吉のお金発見 突撃!カネオくん

今回は「トマト」の知られざる魅力とお金の話

2025年6月22日に放送された「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」では、夏野菜の定番「トマト」がテーマでした。トマトは今、ミニトマトやフルーツトマト、大玉トマトなど約20種類がスーパーに並び、野菜の産出額ではトップ。年間2311億円もの規模があるそうです。

番組冒頭では、出演者が最近お金を使ったものについて話しました。榊原郁恵さんは「ガス給湯器や冷暖房、つい通販で買ってしまった」と話し、石田ニコルさんは「一生もののマイ下駄を作った」とコメント。鬼越トマホークの良ちゃんは「結婚3年目で新婚旅行にタイへ行った」と話しました。

トマトの品種開発が急成長

千葉大学の中野教授によると、日本国内だけでもトマトの品種は300種類以上あるそうです。しかも、ここ10年間で品種の数が約1.5倍に増えたとのことです。トマトはくだものと比べて生育サイクルが短く、品種改良にとても向いている野菜です。そのため、次々と新しい種類のトマトが誕生しています。最近は特に、糖度の高いトマトが人気です。一般的なトマトの糖度は3〜5度ですが、今は糖度8度以上の「フルーツトマト」が登場しています。さらに驚くのは、糖度13度を超えるトマトもあり、これは桃やマンゴーに匹敵する甘さです。中には、250gで1万800円もする高級フルーツトマトもあるそうです。

また、トマトの使い道もどんどん広がっています。最近注目されているのは、トマトを使ったユニークなスイーツや料理です。たとえば、トマトの甘さと塩気が楽しめる「塩トマト大福」があります。これは、フルーツトマトと白あんを包んだ和菓子で、トマトの甘酸っぱさと白あんの優しい甘さが合わさった不思議なおいしさです。

さらに、見た目も味も驚く「トマトのかき氷」も登場しています。このかき氷は、トマトシロップがたっぷりかかり、上にはフルーツトマトのカプレーゼが乗っています。さらに中には、レンズ豆のトマト煮が隠れていて、一口ごとにいろんな味が楽しめるそうです。

・トマトは生育サイクルが短く、品種開発が早い
・糖度13度以上のトマトは果物に負けない甘さ
・フルーツトマトは高級品として販売、価格は250gで1万800円になることも
・「塩トマト大福」は白あんとトマトの甘さが特徴
・「トマトのかき氷」はトマトシロップ、カプレーゼ、レンズ豆入りで見た目も楽しい

このように、トマトは品種も料理も進化を続けています。これからもスーパーやお店で、もっと珍しいトマトや新しい食べ方が増えていきそうです。

最先端のトマト農園も登場

新潟市にあるトマト農園では、6000坪以上の広大なハウスでミニトマトを中心に年間約400トンものトマトを生産しています。この農園では、最新の技術を使ってトマトを効率よく育てています。中でも注目は、自動でトマトを収穫するロボットです。このロボットには、トマトの色を見分けるためのカラーチャートがプログラムされています。

2台のカメラがトマトの色を細かくチェックし、ちょうどよく熟れたトマトだけを見つけて収穫します。このロボット1台で、なんと2人分の働きをこなすことができます。人の目よりも正確で、スピーディーに作業が進むのが特徴です。

さらに、この農園ではハウス内の環境をすべてコンピューター制御しています。温度や湿度、日射量、水やりの量やタイミングまで細かく管理しています。育てるトマトの健康状態に合わせて肥料の配合も変更するなど、データに基づいて最適な栽培環境を整えています。

・6000坪以上のハウスで大規模にトマトを栽培
・ロボットは2台のカメラでトマトの熟れ具合を見極め、自動で収穫
・人の手より速く、正確に作業ができる
・ハウス内は温度や湿度をコンピューターで管理
・トマトの生育データを元に、日射量や水やり、肥料の量を調整

この次世代型のハウスの導入には約11億円かかったそうですが、なんと導入してわずか2年目から黒字化できたとのことです。最新技術を取り入れることで、品質の良いトマトを安定して育て、効率よく出荷できる農業の新しい形が広がっています。

個性的なトマト品種も紹介

愛知県田原市には、個性的なトマトばかりを育てる農園があります。ここでは、見た目も味も珍しいトマトがいくつも作られています。例えば「グリーンジャイアント」という品種は、完熟しているのに見た目が緑色のままで、中の果肉も緑色です。食べてみると、メロンのようなみずみずしい甘さが広がるのが特徴です。

次に紹介されたのは「ブラックビューティー」という品種です。このトマトは、日光を浴びた部分だけが黒くなる不思議なトマトです。中の果肉はしっかりと赤く、スモーキーな風味を楽しむことができます。

さらに「デスター」と呼ばれる品種もあります。このトマトはとても大きく育ち、1kg近くにもなることもあるそうです。果肉がとても肉厚で、カットして焼くとステーキのように見えることから、アメリカでは「ビーフステーキトマト」と呼ばれています。見た目のインパクトもあり、料理の主役にもなるトマトです。

・「グリーンジャイアント」は完熟でも緑色、甘くてメロンのような味
・「ブラックビューティー」は日光を浴びた部分が黒くなり、スモーキーな風味
・「デスター」は最大1kgほどの大きさ、肉厚で焼くとステーキのように見える

ただし、こうした珍しいトマトは暑さに弱く、育てるのがとても難しいそうです。栽培に手間がかかり、収穫できる時期も短いため、大量生産が難しく、なかなか儲からないのが現実です。それでも珍しいトマトを育てることで、他にはない特別な味や見た目を楽しめるのが魅力です。

トマトの歴史と驚きのエピソード

トマトの原産地は、南米アンデスの高地です。とても昔、紀元前1000年ごろから現地ではトマトが栽培されていたと言われています。しかし、トマトが世界中に知られるようになったのは、16世紀に入ってからのことです。スペインの航海者が南米から持ち帰ったのがきっかけで、西洋にトマトが広がりました。

ところが当時のヨーロッパでは、トマトの真っ赤な見た目が不気味だと考えられ、食べ物としては受け入れられませんでした。代わりに観賞用の植物として扱われ、「悪魔の実」と呼ばれていたという話もあります。それほど人々はトマトを怖がっていたのです。

その後、17世紀に日本にもトマトが伝わりました。でも、日本でもやはり最初は観賞用でした。見た目の赤さや独特の匂いが、なかなか好まれなかったからです。

トマトが本格的に食べられるようになったきっかけは、18世紀のイタリアの出来事です。当時、イタリアの屋敷で働いていた庭師が、お腹がすいて庭にあったトマトを食べたそうです。食べてみると「意外とおいしい」と感じたことで、トマトは少しずつ食用として広まりました。

そして日本でトマトが食べ物として定着したのは、1900年ごろです。この頃、日本の洋食屋さんでケチャップが使われるようになり、それがきっかけでトマトが身近な野菜になりました。今では当たり前に食卓に並ぶトマトですが、昔は怖がられたり、観賞用だったりと、意外な歴史があるのです。

有名なアメリカのトマト裁判

アメリカでは昔、「トマトは野菜か果物か」という内容で大きな裁判が行われたことがあります。当時のアメリカでは、輸入する際に野菜には税金がかかるのに対し、果物は非課税でした。この違いをめぐって、トマトの立場が問題になったのです。

トマトの輸入業者たちは「トマトは植物学的に果物だから、税金はかからないはずだ」と主張しました。一方、税関側は「トマトは野菜だから税金を払うべきだ」と反論。お互いに譲らず、ついにはアメリカの最高裁判所まで争いが持ち込まれました。

裁判では、トマトが植物としては果物に分類されることは認められました。しかし、一般の人々が料理や食事でトマトをどのように使っているかがポイントとなりました。最終的に最高裁は「トマトは料理では野菜として使われている」と判断し、トマトは野菜であるという結論になりました。

この裁判によって、トマトはアメリカで正式に野菜として扱われるようになり、輸入の際は税金がかかることが決まりました。トマトをめぐってここまで大きな裁判が行われたことは、とても有名なエピソードとして今も語り継がれています。

トマトケチャップの製造現場に潜入

愛知県豊川市には、国内最大級のトマトケチャップ工場があります。この工場では、日本中の家庭で親しまれているケチャップが大量に作られています。工場では、アメリカやポルトガル、チリなど世界5カ国の会社と契約していて、トマトペーストを取り寄せています。

ペーストを選ぶときには、甘みや粘度、使用設備に関する15項目の基準が細かく決められていて、それに合ったペーストだけが使われます。取り寄せたペーストに、食塩、糖類、お酢、玉ねぎ、香辛料などを企業秘密の割合でブレンドして、いつものおなじみの味に仕上げていきます。

トマトケチャップは、日本全国のスーパーやお店でよく見かける身近な調味料ですが、その年間販売額は211億円にもなります。家庭用の500gボトルで換算すると、7700万本以上が売れている計算になります。

工場では、ケチャップを入れるチューブの封を順番に開け、アルミシールでしっかりと密封します。その後、無作為に製品を選び、色や粘度、成分の検査が行われます。さらに、スタッフによる味見も行われ、味のチェックが徹底されています。

・アメリカ、ポルトガル、チリなど世界5カ国と契約
・甘みや粘度を含む15項目の厳しい基準を設けている
・ペーストに食塩、糖類、お酢、玉ねぎ、香辛料をブレンド
・年間販売額211億円、500gボトルで7700万本以上販売
・製造後は色や粘度、成分検査、スタッフの味見を実施

こうして、品質の良いトマトケチャップが完成し、1日に約50万本が全国へ向けて出荷されています。日本の食卓で欠かせないケチャップは、たくさんの工程とこだわりの中で作られています。

オムライスとケチャップの楽しみ方

オムライスといえば、ケチャップでのデコレーションが楽しみのひとつです。今回の番組では、街の人にどんな模様を描くかを調査しました。人気があったのは「ハート」や「ニコニコ顔」、「名前」、さらに「バスケットボール」などの声が集まりました。また、推しのロゴを描く人もいて、好きなキャラクターやグループのマークをオムライスに描いて楽しむ姿も紹介されました。

さらに番組では、ケチャップアートの達人の技も披露されました。ケチャップはそのままだと水分が多くて垂れてしまうため、火をかけて水分を飛ばし、とろみをつけてから描くのがポイントです。達人はその方法で、サバンナのライオンを立体的に描き上げ、見事なケチャップアートを完成させていました。

スタジオトークでは、出演者たちもオムライスへのこだわりを語りました。郁恵さんは「名前」を描くと話し、石田さんは「ニコニコ顔」、良ちゃんは「自分の顔」を描くと明かしました。また郁恵さんは、若い頃にトマトジュースのCMに出演していた思い出があり、そのときの懐かしい写真も紹介されました。

まとめ

今回の放送では、普段何気なく食べているトマトの知られざるお金の話から、品種の進化、ユニークな食べ方まで幅広く取り上げられ、改めてトマトの魅力を知ることができる内容でした。

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