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【プロフェッショナル】石川祐希|“あと1点”の悔しさから欧州制覇へ!感動のドキュメント|6月30日放送

プロフェッショナル 仕事の流儀

バレーボール界のエース石川祐希の知られざる日常と挑戦

2025年6月30日に放送されたNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」では、男子バレーボール日本代表のエース、石川祐希選手に密着した特集が放送されました。世界最高峰のイタリアリーグで活躍する石川選手の素顔や日常、そして栄光と悔しさが入り混じる戦いの裏側が描かれました。

イタリアでの生活と厳しい戦いの日々

石川祐希選手は、イタリアの強豪クラブ「シル・サフェーティ・ペルージャ」に所属しています。このチームは、イタリアリーグの中でもトップレベルで、常に優勝争いをする強いクラブです。世界各国から集まった実力ある選手たちが在籍し、各国の代表クラスが集結しています。その中で、石川選手はアウトサイドヒッターという重要なポジションを担い、スパイクや得点でチームの勝利に貢献しています。

イタリアでの生活は今年で10年目を迎えました。石川選手は体育館と自宅を往復する毎日を続けています。試合や練習のない日は、しっかりと体を休めるため、家で静かに過ごすことが多いです。週に一度のオフも外出はせず、次の試合に向けて気持ちを整えています。

また、一人暮らしの石川選手は健康管理にも気を配っています。管理栄養士からのアドバイスを受け、朝と夜は自炊を欠かさず行っています。栄養バランスを考えた食事を自分で準備し、常にベストなコンディションを保つ努力をしています。

さらに、石川選手の生活にはルーティンがあります。昼食はいつも決まったレストランに足を運び、同じパスタを食べるのが日課です。お気に入りの味を決めることで、食事のストレスを減らし、安定した生活リズムを作っています。

・イタリアでの生活は今年で10年目
・体育館と家の往復が日常
・週に1回の休みも家でリラックス
・管理栄養士の指導で朝晩は自炊
・昼食はいつも決まったパスタを食べる

このようなシンプルで規則正しい生活の中に、石川選手のトップアスリートとしての意識と努力がしっかりと表れています。目立たない日常の積み重ねが、コートでの力強いプレーにつながっているのです。

シーズン終盤、石川選手の試練と復活

3月、シーズンもいよいよ終盤を迎え、石川祐希選手が所属する「シル・サフェーティ・ペルージャ」は、イタリアリーグのプレーオフとヨーロッパの頂点を決めるチャンピオンズリーグという、2つの大きな大会に挑んでいました。どちらの大会もベスト8に勝ち残っており、2冠への期待が高まっていました。

ですが、プレーオフ準々決勝では、石川選手は控えに回ることになりました。試合中は出場機会がない時間が続きましたが、石川選手は決して気を緩めず、ベンチから仲間に声をかけ続け、チームを鼓舞し続けていました。

試合の終盤、石川選手の名前がコールされ、ついにチャンスが巡ってきました。しかし、久しぶりの出場で緊張もあったのか、スパイクはコートの外へ。さらにサーブでもミスを重ねてしまい、1点も取れないまま再びベンチに戻る悔しい結果となりました。

・プレーオフ準々決勝で控えに回る
・ベンチから仲間に声をかけ続ける
・終盤で出場するもスパイクミスとサーブミス
・得点ゼロのまま交代

その後の2週間、石川選手は再び出番を待ちながら、準備を続けてきました。そして迎えたチャンピオンズリーグ準々決勝の大一番。ここで、石川選手は5試合ぶりにスタメン出場のチャンスを掴みます。この試合は、チームにとっても石川選手自身にとっても、非常に大事な試合でした。

コートに立った石川選手は、序盤から積極的に攻撃に参加し、次々と得点を重ねていきます。結果は、両チーム合わせて最多の19得点を記録し、見事MVPに選ばれました。悔しさを味わった後も努力を重ね、試合でしっかりと自分の力を示した石川選手の姿は、多くの人に感動を与えました。

・2週間後、5試合ぶりに先発出場
・積極的な攻撃で得点を重ねる
・両チーム最多の19得点をあげる
・MVPに輝き、実力を証明

この試合をきっかけに、石川選手は再びチームの中心選手として大きな存在感を放つことになります。苦しい時も諦めず、地道に準備を続けてきた石川選手の努力が、大事な場面でしっかりと実を結んだのです

静かなエースの素顔とこれまでの歩み

ペルージャのホームゲームの日には、チームの決まりごととして全員が同じテーブルを囲んで食事をする時間があります。コートの上では熱いプレーと闘志あふれる姿を見せる石川祐希選手ですが、普段の姿は意外と静かです。試合が終わると、仲間から「どこにいるのかわからない」と言われるほど、目立たず控えめな性格です。

そんな石川選手は、1995年に愛知県岡崎市で生まれました。両親はともに実業団のアスリートとして活躍しており、自然とスポーツの環境の中で育ちました。幼いころから運動が身近にあった石川選手ですが、バレーボールに出会ったのは小学4年生の時でした。姉のバレーボールの練習についていったことがきっかけで、試合にも混ぜてもらい、そこでバレーボールの楽しさを知りました。

その後、石川選手はどんどん頭角を現し、高校時代にはエースとして主要大会6冠を達成するなど、日本の高校バレー界を代表する存在に成長します。そして、18歳と4か月という若さで日本代表に選ばれました。当時は、最年少での代表入りとして注目され、日本の期待を一身に背負う存在となりました。

しかし、世界の舞台は簡単ではありませんでした。若手のホープとして挑んだリオデジャネイロオリンピックの予選では、思うような結果を残せず、スパイクは相手に撃ち落とされる場面も多く、本戦出場は叶いませんでした。

石川選手にとってこの時の悔しさは大きな経験となり、その後も努力を続け、世界で活躍できる選手へと成長を続けています。コートの外では静かでも、内に秘めた強い意志と向上心が、石川選手の最大の魅力です。

変化を恐れず挑み続ける姿勢

シーズンの終盤、ペルージャは大事なプレーオフ準決勝に挑みましたが、勢いに乗る相手チームを止めることができず敗れてしまいました。その結果、3位決定戦に回ることになります。この試合で石川祐希選手は、思い切った新たな挑戦を見せました。これまでずっと左手で上げていたトスを、右手で上げるという変化を取り入れたのです。わずかな違いかもしれませんが、プレーの安定やチームへの影響を考えた大事な挑戦でした。自分のプレーを見直し、常に進化しようとする姿勢がそこに表れていました。

そして、シーズン最大の舞台ともいえるヨーロッパのクラブ王者を決めるチャンピオンズリーグ決勝を迎えます。この大一番で、石川選手は先発メンバーに選ばれました。しかし試合の序盤は、相手チームが石川選手を警戒し、厳しいマークを受けたことで、なかなか思うようなプレーができませんでした。

それでも石川選手は気持ちを切り替え、第2セットからコートに戻ると、本来の力を発揮し始めます。持ち味である力強いスパイクを次々と決め、得点を重ねていきました。苦しい時間帯にも冷静に対応し、最後はチームの優勝に大きく貢献する活躍を見せました。

プレッシャーのかかる場面でも自分を変えることを恐れず、新たな挑戦を受け入れる。その姿勢が、石川選手が世界のトップで戦い続ける理由なのです。

優勝の後も続く日々の努力

ヨーロッパの頂点に立つという大きな目標を達成した石川祐希選手ですが、その喜びに浸る時間はほとんどありませんでした。優勝からわずか3日後には、イタリアに戻り、すぐにトレーニングを再開しています。疲れもある中で、気持ちを切り替え、次に向けて準備を始めていました。

石川選手が大切にしているのは、「プロフェッショナル」という意識です。石川選手にとってのプロフェッショナルとは、単に結果を出すことではなく、自分自身を極めることだと語っています。試合に勝つことやタイトルを手に入れることがゴールではなく、常に成長し続ける姿勢こそがプロとしてのあり方だと考えているのです。

今回の番組では、エースとしての華やかな活躍だけでなく、石川選手の知られざる素顔も映し出されていました。静かで控えめな性格、失敗を乗り越えるための地道な努力、仲間を支える姿勢、そしてどんなときも高みを目指す強い気持ちが、画面越しにもはっきりと伝わってきました。

これからも、石川祐希選手は日本のエースとして、世界の舞台で挑戦を続けていきます。これまで以上に成長した姿を見せてくれるのが楽しみです。

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