高騰するホテル代とお得な旅行の工夫
「旅行に行きたいけど、ホテル代が高すぎて手が出ない…」そんな声がいま全国で広がっています。観光地だけでなく都市部の宿泊費も値上がりし、家族旅行や出張の計画を立てにくい状況です。本記事では、NHK総合「首都圏情報 ネタドリ！」（2025年9月5日放送）で放送された内容をもとに、ホテル代高騰の背景から、予約の落とし穴、そしてホテルに泊まらない新しい旅のスタイルまで、詳しく紹介します。この記事を読むことで「どこなら安く泊まれるのか？」「予約トラブルを避けるには？」といった疑問に答えを見つけられます。
ホテル代高騰の背景と穴場の見つけ方
番組の冒頭では、全国で進むホテル代高騰が大きな課題として紹介されました。箱根（神奈川）や軽井沢（長野）といった人気観光地では、国内外からの観光客が集中し、宿泊料金は大幅に上昇。週末や連休は特に高額化が顕著で、1泊数万円になることも珍しくありません。
一方で、東京から比較的近い湯河原温泉（神奈川）は、観光客の多くが日本人で、価格がやや抑えられている例として紹介されました。しかし、湯河原も最近は注目を集めており、以前より値段が上がり始めているのが現状です。
番組が指摘したのは「人気観光地から少し離れたエリアを狙う」という方法。例えば、京都市中心部のホテルは高騰していますが、周辺エリアなら比較的手頃に泊まれる傾向があります。富士吉田市・富士河口湖町・山中湖村（山梨）なども、富士山観光の人気エリアに近いながら、料金は抑えめで狙い目とされました。
スタジオトークで飛び出した意外な提案
スタジオにはタレントのバービーさんと旅行アナリストの鳥海高太朗さんが登場。バービーさんは「ホテル代がここまで高くなると、気軽に泊まるのが難しい」と率直な感想を話しました。
一方、鳥海さんは「価格が上がっている今こそ、泊まらない旅のスタイルが注目されている」と指摘。具体的には千葉県成田市など空港近隣の宿泊施設、または北海道の栗山町のような観光客が少ない町が穴場だと紹介しました。離島では神津島が取り上げられ、都心からでもアクセスできる隠れた選択肢として紹介されました。
オンライン予約の落とし穴と回避法
旅行者にとって便利なオンライン宿泊予約サイトですが、番組では特にAgodaに関するトラブルが問題視されました。事例として、さいたま市在住のラスコットエバンス実穂さんは、事前に料金を支払ったにもかかわらず、2泊分しか予約が取れていなかったという体験を語りました。
この背景には、Agodaに掲載されている宿泊施設の一部が代理業者を経由して販売されている仕組みがあります。中には悪質な業者も存在し、正規の予約がされていないケースも報告されています。観光庁は2025年7月、業者に対して改善を求める動きに出ました。
鳥海さんは「一番安全なのはホテル公式サイトから直接予約すること。価格は多少高くても安心感が得られる」とアドバイス。利用者が安心して旅行できるよう、予約方法を見直す必要があると強調しました。
新しい旅のスタイル「ホテルに泊まらない」
高騰する宿泊費を避ける手段として注目されているのが、車中泊や移動自体を楽しむ旅です。番組では、軽キャンピングカーを購入した新城夫妻が登場。1階と2階ベッドで合計4人が寝られる仕様で、月に3回ほど旅に出かけるといいます。この日は大手コンビニチェーンの「車中泊サービス」を利用。駐車場でチェックインを済ませ、1泊4200円で宿泊しました。さらに翌日は市場で食事や買い物を楽しみ、1泊2日で合計8000円というコストを実現しました。
また、神戸港から高松港までのフェリー旅も紹介。途中で下船せず、船内の足湯や四国のお土産売り場を楽しむ「移動そのものを楽しむ旅行」が新しいスタイルとして人気を集めています。
夜行特急・夜行バスの進化
宿泊を伴わずに移動と睡眠を兼ねられる夜行特急や夜行バスも再注目されています。番組では、東日本旅客鉄道が運行する夜行列車や、完全フルフラットシートを備えた夜行バスを紹介。これらは「寝ながら移動できる快適さ」と「宿泊費を節約できる合理性」を兼ね備えており、特に若者や出張客の間で支持されています。
まとめ：高いホテル代に振り回されない旅を
今回の「首都圏情報 ネタドリ！」で強調されたのは、「工夫次第で旅行はまだまだ楽しめる」ということです。
・目的地から少し離れたエリアを狙う
・予約は公式サイトを活用してトラブルを防ぐ
・車中泊やフェリー旅、夜行移動など新しい旅の形を試す
これらを実践することで、宿泊費の負担を減らしながら充実した旅行が可能になります。旅行のスタイルは多様化しており、自分に合った選択肢を探すことが、これからの旅の楽しみ方になるでしょう。
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