「巨大コスメ店 鏡の自分と向き合えば」
化粧品は毎日の生活を少し明るくしてくれる存在ですが、人によってその意味は大きく異なります。舞台となるのは、大阪駅直結の駅ビル「LUCUA 1100(ルクアイーレ)」に入る@cosme OSAKA(アットコスメ オーサカ)。西日本最大級のコスメショップで、約1万2千点もの商品が並ぶ圧巻の空間です。大阪駅直結のショッピングビルにある人気店を72時間かけて取材。そこに集まる人々の物語を追いました。この記事では、その放送内容をわかりやすくまとめ、視聴者の共感を呼んだエピソードを紹介します。
巨大コスメ店が放送の舞台
このお店は、@cosmeの関西初の旗艦店であり、広さは約270坪。東京・原宿の@cosme TOKYOに次ぐ大きさです。プチプラコスメからデパコスまで幅広く取り揃えており、国内外の人気ブランドや最新アイテムが一堂にそろいます。さらに試せる環境が徹底されており、洗面台やコットンなども用意されているため、気になる商品を納得するまでチェックできます。そんな場所だからこそ、多くの人が集まり、鏡に向かい、自分と向き合う光景が生まれるのです。
学生のアルバイト代はコスメへ
取材初日、登場したのは学生2人組。SNSで情報を徹底的に調べてから来店し、目当ての商品を購入していました。化粧品を買うためにバイトを続けていると語り、若い世代にとって化粧は“生活の中心”とも言える存在であることが伝わってきます。別の家族連れでは、娘が母のためにコスメを選んでおり、親子の絆を深める時間にもなっていました。
会社員女性と男性客の増加
夕方には、会社員女性がアイメイクに悩み、店員に相談。アイライナー(4400円)を試して購入し、「長年の悩みを解消できた」と満足げに笑顔を見せました。また、46歳の男性会社員はクレンジングを探しに来店。番組では男性化粧品市場が過去5年で1.8倍に拡大していると紹介され、時代の変化を象徴していました。
忙しい教師と深夜の棚替え作業
閉店間際には、小学校の先生がスマホで調べながら商品を選んでいました。普段は多忙で化粧品を買いに行く余裕がなく、この日は久しぶりの買い物を楽しんでいました。午後8時半に閉店すると、週1回の棚替え作業がスタート。月1000種類もの新商品が入るため、朝5時までかかることも。華やかな売り場の裏で続くスタッフの努力が垣間見えました。
万博勤務の外国人男性と昭和メイク女子
翌7月30日には、ラトビア出身の青髪の男性が来店。大阪・関西万博に勤務するため来日しており、日本の友人にすすめられて化粧に興味を持ったといいます。SNSインフルエンサーとしても活動しており、国際的な視点から日本のコスメに触れる姿が印象的でした。さらに、25歳の女性は昭和のバブル文化に憧れ、当時のスタイルを意識した服とメイクで登場。「自分が好きな格好をするのが一番楽しい」と話し、化粧が自己表現の手段であることを示していました。
母娘のメイク時間と大学生の挑戦
母娘で来店した場面では、娘が母にメイクの仕方を教えていました。娘は「すっぴんが父に似ていて嫌」と思い、幼い頃からメイクを始めたと語ります。化粧がコンプレックスを乗り越える力になることが伝わります。さらに、22歳の大学生男性はメイクを始めてわずか3週間。「女の子と会う約束があるから」と理由を語り、「自分を偽れるのが良い」と率直に話しました。恋愛や人間関係の中でも、メイクは自分を支えるツールになっていました。
高校生カップルと悩みを抱える女性
7月31日には、付き合って3日の高校生カップルが来店。遠距離恋愛で滅多に会えないため、2回目のデートにコスメ店を選びました。若い二人にとって化粧品を選ぶ時間は、思い出作りの一部になっていました。一方、美容好きの友人への誕生日プレゼントを探す女性は、アトピー体質のため自分のメイクを始めたのは最近だと語りました。「着飾らなくてもいい世の中になれば」との言葉には、化粧に対する複雑な感情がにじんでいました。
小学生のメイク習慣と多様な生き方
最終日、8月1日にはスキンケアを探す姉妹が登場。1人は海外旅行をきっかけに入れ墨を入れ、普段は化粧をしないとのこと。隣には、なんと小学5年生の女の子が。「4歳から放課後に毎日メイクしている」と明かし、コスメ文化がすでに子どもの世界にまで広がっていることを実感させました。
まとめ:化粧は“鏡の自分と向き合う時間”
3日間の取材から見えてきたのは、化粧はただの道具ではなく、自分らしさや生き方を映すものだということです。悩みを解消する人、恋愛や仕事のために取り入れる人、文化や世代を超えて楽しむ人。それぞれの思いが鏡の中に表れ、大阪の巨大コスメ店はその多様な物語を受け止めていました。この記事を通して、あなたも「自分にとって化粧とは何か」を改めて考えてみてはいかがでしょうか。
気になるNHKをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。
コメント