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NHK 【午後LIVEニュースーン】鎌倉・住宅街に誕生!みんなでつくる鮮魚店が人気|2025年9月10日放送

午後LIVEニュースーン

地域の力で誕生!鎌倉の住宅街に生まれた“みんなでつくる鮮魚店”

2025年9月10日放送のNHK総合「午後LIVEニュースーン」午後3時台で紹介されたのは、鎌倉市の住宅街にできた“みんなでつくる鮮魚店”。商店街の閉店が相次ぎ、高齢者を中心に「買い物弱者」が増えている地域で、住民たちが知恵と力を出し合い、新しい鮮魚店を立ち上げました。今回は番組内容をもとに、その背景や取り組みの工夫、地域に与える影響までたっぷり掘り下げてご紹介します。

商店街の衰退と住民の声から始まった挑戦

鎌倉といえば観光地のイメージが強いですが、駅から離れた住宅街では商店の閉店が続き、日常の買い物が不便になっていました。特に魚は鮮度が命。スーパーまで遠い人や車を持たない高齢者にとって、気軽に新鮮な魚を手に入れるのは難しい状況でした。
そこで立ち上がったのが、地元に住む女性2人。鮮魚店の経験はまったくなかったものの、「地域の暮らしを守りたい」「子どもにも旬の魚を食べてもらいたい」という思いから、一般社団法人を立ち上げ、鮮魚店づくりをスタートしました。

サポートするのは元漁師や専門家たち

素人がいきなり鮮魚店を経営するのは簡単ではありません。そこで、魚の扱いに詳しい元漁師や水産業の専門家たちがサポート役として加わりました。魚の目利きやさばき方、仕入れのルートなどを一から学び、少しずつお店を形にしていきました。さらに、移動販売も実施し、買い物が困難な人の家の近くまで魚を届ける工夫もしています。まさに「地域みんなでつくる」という名前にふさわしい仕組みです。

鹿児島・阿久根から届く“知名度の低い魚”

この店のユニークな点は、仕入れ先に鹿児島県阿久根市を選んでいることです。阿久根は漁業が盛んな町ですが、獲れた魚が必ずしも市場で高値で売れるわけではありません。「イラ」や「ウツボ」、「オジサン」、「コバンザメ」など、味はよいのに知名度が低く、引き取り手が少ない魚が多くあります。
そこでこの鮮魚店は、阿久根からそうした魚を直接仕入れ、適正な価格で販売。流通に乗らない“もったいない魚”を地域の食卓に届けています。常連客からは「初めて食べた魚なのに、とてもおいしい」「子どもが興味を持って魚を覚えてくれた」などの声も寄せられています。

地域漁師との連携で広がるネットワーク

さらに仕入れは阿久根だけではありません。神奈川県葉山の漁師からは余ってしまった海藻を買い取り、小田原市からは売れ残りがちな魚介類を仕入れるなど、地域内外の漁師とも協力しています。漁師にとっては「せっかく獲った魚や海藻を無駄にしなくて済む」メリットがあり、消費者にとっては「流通に出回らない新しい食材に出会える」楽しみがあるのです。こうしたネットワークは地域経済の循環にもつながり、持続可能な形での水産資源利用を支えています。

魚を通じた“人のつながり”が生まれる場所

この鮮魚店は単に魚を買うだけの場所ではありません。住民同士が自然と顔を合わせ、買い物ついでに会話が生まれる“交流の場”としても機能しています。地域で孤立しがちな高齢者にとって、店に立ち寄ることは大切な社会参加の機会。スタッフが親身になって魚の調理法を教えることで、「こんな料理を作ってみよう」という意欲が広がり、食卓の楽しみも増えています。

番組で紹介された他の話題もチェック

この日の「午後LIVEニュースーン」では、鮮魚店のほかにも多彩な話題が取り上げられました。
・停滞する秋雨前線による大雨への警戒解説(気象予報士 田中美都さん)
・2015年の関東・東北豪雨から10年を迎えた茨城・常総市の現状
・全国ブレイク中の宮崎名物「冷や汁」の特集
・ハワイの「街角ピアノ」で出会った人々の物語
・海外ドラマ「三国志外伝 愛と悲しみのスパイ-風起隴西-」の放送案内

どれも生活や地域に密着したテーマで、視聴者からのメールやFAXも紹介されました。宮崎ブーゲンビリア空港の「もしもしコーナー」や福岡の「あまおうラーメン」など、全国各地のユニークな地域資源も話題を集めました。

まとめ:地域再生のヒントがここにある

鎌倉の住宅街に誕生した“みんなでつくる鮮魚店”は、買い物の利便性を補うだけでなく、地域の絆を強める場としても機能しています。鹿児島や神奈川との連携で、これまで市場で評価されなかった魚や海藻を価値ある商品に変え、漁師や消費者双方にメリットをもたらしています。
こうした取り組みは、人口減少や高齢化が進む全国の地域で参考になるモデルケースです。「地域に必要なものを、地域のみんなでつくる」この考え方が、これからのまちづくりのヒントになるのではないでしょうか。

あなたの街にも、次の“みんなでつくる鮮魚店”が誕生するかもしれません。その日を楽しみにしながら、地域の資源をどう活かせるか考えてみたいですね。


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