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NHK【午後LIVEニュースーン】山頂を目指さない“フラット登山”とは?富士山下山3時間半&長野・池の平湿原 2025年9月2日放送

午後LIVEニュースーン

山頂を目指さない新しい楽しみ方「フラット登山」とは?

登山というと「頂上に到達する」ことを目的とするイメージが強いですが、実は山を楽しむ方法はそれだけではありません。いま注目されているのが、“フラット登山”と呼ばれるスタイルです。体力に自信がない人や初心者でも挑戦しやすく、自然を五感で味わえるのが魅力です。2025年9月2日放送のNHK「午後LIVEニュースーン」では、作家の佐々木俊尚さんがその魅力を紹介しました。この記事では、番組内容をすべて盛り込みつつ、フラット登山の特徴や実際のコース、始める際のポイントを詳しく解説します。

フラット登山とはどんな登山?

フラット登山の「フラット」には3つの意味があります。
・道が平たん(フラット)で登りが少ない
・誰でも平等(フラット)に楽しめる
・思い立ったらふらっと
行ける気軽さ
従来の登山は「頂上に立ったときの達成感」が魅力でしたが、フラット登山では「歩くことそのものを楽しむ」ことが目的になります。花や鳥の声に耳を傾けたり、山の空気を吸いながら歩いたりする時間が主役になるのです。特に、年齢や体力を問わず楽しめる点が大きな特徴です。

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富士山でのフラット登山

番組でまず紹介されたのは、富士スバルライン五合目からの下山ルートです。多くの人は富士山の山頂を目指して登りますが、このルートでは「五合目から麓に向かって下る」スタイルをとります。
メリットは大きく、登りに比べて体力の消耗が少なく、人の少ない静かな道を歩ける点です。道中ではソバナダケカンバといった草木、野鳥のさえずりに触れることができ、まるで自然の中を散歩しているような感覚を味わえます。途中の茶屋で小休止することで、ただ歩くだけではなく「山の暮らし」を体験できるのも魅力です。
歩き始めておよそ3時間半でゴールに到着し、最後はご当地グルメの吉田うどんを堪能。疲れを癒しながら、食を通じて土地の文化を感じるのもフラット登山ならではの楽しみです。なお、2025年の富士山入山料は9月10日まで4000円とされ、登山スタイルの多様化が注目されています。

長野・池の平湿原でのフラット登山

続いて紹介されたのは、長野県高峰高原の池の平湿原です。標高2000mの高地に広がるこの湿原は、珍しい高山植物の宝庫。コマクサノアザミをはじめ、四季折々に咲く花々を間近で観察できます。浅間山を背景に約3時間かけて歩けるコースは、登山経験のない人でも安心して挑戦可能です。標高は高いですがコース自体は平たんで、景色を眺めながらゆったり歩けるため、自然観察や写真撮影にもぴったりです。
佐々木さんは「山頂を目指さないことで、むしろ周りの自然に目を向けられる」と語り、このスタイルの醍醐味を強調しました。観光地としての知名度も高く、季節ごとに表情を変える湿原の美しさは、何度訪れても新鮮な体験になります。

フラット登山が人気を集める理由

フラット登山が注目される背景には、社会の変化もあります。コロナ禍以降、密を避けながら自然の中で過ごすアウトドア活動が人気となり、無理なく楽しめるスタイルが求められています。また、心身への健康効果も大きな魅力です。
・急な登りが少ないので膝や腰への負担が軽い
・適度な有酸素運動で血流がよくなる
・自然に触れることでストレス解消やリフレッシュにつながる
実際、番組では池田アナが「周りを楽しむという意味では下ることは凄く良いと思った」と感想を述べ、岸アナも「登山はしないけど下山はしたい」と共感していました。これは、まさに多くの視聴者が感じる「山を楽しみたいけど登りは大変」という気持ちを代弁しています。

初めての人が準備すべきもの

フラット登山は気軽にできるのが特徴ですが、山歩きである以上、準備は必要です。以下のアイテムを持って行くと安心です。

  • :登山靴か、グリップ力のあるスニーカー

  • 雨具:天候が急変する山では必須。レインウェアを持参

  • 飲み物・軽食:水分補給とエネルギー補給のために携帯

  • 防寒着:標高が高い場所は夏でも冷えることがある

  • ストック:下山時の膝の負担を軽減してくれる
    特に富士山の下山ルートでは、標高差があるためストックがあると快適に歩けます。

季節ごとの楽しみ方

フラット登山は季節によって楽しみが変わります。春は花々が一斉に咲き、夏は避暑地として涼しい空気を満喫できます。秋は紅葉が美しく、冬は雪景色の中を歩く特別な体験も可能です。番組で紹介された池の平湿原のように、高山植物が見頃を迎えるタイミングを狙うのもおすすめです。

よくある質問

Q. フラット登山は子どもや高齢者でも安全?
A. はい。急な坂道が少なく、コースも整備されている場所が多いので安心です。ただし体調と天候を確認し、無理のない範囲で楽しむことが大切です。
Q. 普通の散歩と何が違うの?
A. 山ならではの空気、植生、地形の変化を楽しめる点が大きな違いです。自然観察の充実度は街中の散歩とは比べものになりません。
Q. どれくらい歩くのが目安?
A. 番組で紹介されたコースはいずれも3時間前後。無理のないペースで、途中に休憩を挟むのがおすすめです。

まとめ

今回の「午後LIVEニュースーン」では、富士山五合目からの下山ルート長野・池の平湿原が紹介されました。フラット登山は「頂上を目指さない」という新しいスタイルで、誰でも自然と向き合える点が大きな魅力です。健康維持にもつながり、気軽に非日常を味わえるこの登山法は、今後ますます人気が広がるでしょう。次のお休みには、あなたも“ふらっと”自然の中を歩いてみてはいかがでしょうか。

初めてのフラット登山:実践的な準備と季節・時間帯の工夫

フラット登山は無理なく自然を楽しめる新しいスタイルですが、初めて挑戦する人にとって「何を持っていけばいいのか」「どの季節や時間が適しているのか」は気になるポイントです。ここでは初心者でも安心して出かけられるように、具体的な持ち物リストとおすすめの季節や時間帯を詳しくまとめます。

用意したい基本の持ち物

フラット登山は本格的な山頂登山と比べると軽装で楽しめますが、自然の中を歩く以上、最低限の準備は必要です。持ち物をそろえておくことで安心感が増し、余裕をもって自然を楽しめます。

アイテム 内容・ポイント
レインウェア 急な雨や風に備えられ、体温保持に役立ちます。軽量タイプなら荷物になりません。
登山靴または滑りにくいスニーカー 足首を守り、長時間歩いても疲れにくく安全です。
リュック(20L程度) 両手が空くので安全性が高く、水や行動食も入れやすいです。
水分(1.5〜2L)と行動食 脱水予防に欠かせません。ナッツやエナジーバー、塩飴などが便利です。
地図・コンパス・GPSアプリ 道迷いを防ぎます。スマホアプリでも補助になりますが紙地図も安心です。
ヘッドランプやライト 日が短い季節や思わぬトラブルで遅れる場合に備えます。
防寒着・着替え 標高が低くても朝晩は冷えるので、薄手のフリースやウインドブレーカーがあると安心です。

さらにフラット登山ならではの楽しみを広げるアイテムもあります。双眼鏡で野鳥を観察したり、小さな図鑑で草花を調べると学びながら歩けます。休憩用に軽量チェアやピクニックシートを持参すれば、自然の中でお弁当を広げる時間が特別なひとときになります。

おすすめの季節と時間帯

フラット登山は一年を通じて楽しめますが、季節によって景色や快適さが大きく変わります。どの時期に行くかを工夫することで、自然の魅力を最大限に味わえます。

  • 夏〜早秋(梅雨明け後〜9月頃)
    緑が濃く、湿原や高原は涼しくて快適です。真夏でも森の中は木陰が多く、平坦な道を歩けば負担は少なめです。標高のあるエリアでは避暑を兼ねた楽しみ方もできます。

  • 紅葉シーズン(9月中旬〜11月上旬)
    色づいた木々の中を歩くのは特別な体験です。登り下りが少ない遊歩道を選べば、初心者や子ども連れでも安心です。気温も下がるため防寒着を忘れずに持っていくのがポイントです。

  • 冬(12月〜2月)
    標高の低い山や海沿いの遊歩道を選べば、雪が少なく安全に歩けます。風が強い日もあるため、防風対策と重ね着が必須です。冷たい空気と静かな森の中を歩く体験は、他の季節では味わえない魅力です。

時間帯の工夫

時間帯もフラット登山の快適さを左右します。

  • 早朝〜午前中
    気温が上がる前に歩くと体の負担が少なく、空気が澄んでいて森の静けさを楽しめます。野鳥や動物に出会える可能性も高い時間帯です。

  • 昼ごろ〜午後
    日差しの中で自然を満喫でき、休憩がてらお弁当を食べるのにぴったりです。ただし天候の急変や夕暮れには注意が必要なので、早めに行動を終えることが安心です。


このように、持ち物を工夫して季節と時間帯を選ぶだけで、フラット登山はぐっと快適で安心なものになります。初めて挑戦する人も、無理なく自然の豊かさを満喫できるはずです。


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