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NHK【午後LIVEニュースーン】911から24年“テロ資金”捜査の最前線と札幌PICUの奮闘|2025年9月11日放送

911テロと“資金の闇”に迫る特集

2025年9月11日(木)に放送予定の「午後LIVEニュースーン」午後3時台は、9/11同時多発テロから24年という節目にあわせ、今なお世界を揺るがすテーマである「テロ資金捜査の最前線」を深掘りします。
2001年の事件では、アルカイダが数千万円もの資金を闇で調達していたことが明らかになり、その後の国際社会に大きな衝撃を与えました。「資金の流れを追う」ことがテロ対策の柱となった背景を振り返るとともに、最新の脅威や新たな資金調達ルートに迫ります。さらに、番組では国際ニュースだけでなく、北海道札幌の小児集中治療室(PICU)の現場や、俳優塚地武雅さんが語る紅白歌合戦の名場面も紹介され、硬軟織り交ぜた幅広い内容となっています。

過去の教訓と制度整備の歩み

9/11当時、テロ実行犯たちは航空訓練や生活費に充てるために数十万ドル規模の資金を米国内で自由に動かしていました。事件後、米国や国際社会は「テロ資金を断つこと」が再発防止の最重要課題だと認識しました。
しかし当初は、海外の金融機関との連携不足や、資金提供国との協力の難しさが課題となりました。特にサウジアラビアとの情報共有には限界があり、十分な対応ができなかったのです。こうした反省を踏まえ、2000年代以降は国際的な資金監視体制の整備が一気に進みました。

欧州銀行での実例とマネーロンダリングの実態

特集では、欧州で実際に発覚した資金洗浄事件も取り上げられます。たとえば「ロシアン・ロンドロマット」と呼ばれるスキームでは、ロシアから数千億ドル規模の不正資金が流出し、モルドバやラトビア経由で欧州主要銀行に流れ込んでいました。Deutsche BankやBarclays、HSBCといった大手銀行までが関与したことが後に明らかになり、欧州金融界を揺るがしました。
また、モルドバの銀行から約10億ドルが不正に流出した「モルドバ銀行スキャンダル」も、GDPの1割を超える規模で国を混乱させた重大事件でした。さらに最近では、レバノン中央銀行の元総裁らが欧州を舞台に巨額の資金洗浄を行った疑惑も捜査されており、資金の闇は依然として続いていることが分かります。

現代における脅威―小規模化とデジタル化

今日のテロ資金調達の大きな特徴は「小規模化」と「デジタル化」です。大規模組織だけでなく、過激思想に感化された個人が小額資金で自作爆弾や車両を使ったテロを実行するケースが増えています。こうした「Lone Wolf型」の脅威は予測が難しく、資金源も多様化しています。
さらに、仮想通貨やクラウドファンディングを利用した新しい資金調達の形が広がり、国際的な捜査機関にとっては新たな課題となっています。匿名性の高い取引や、オンラインを介した小口送金は、従来の銀行システムでは把握が難しいためです。

世界各国の取り組みと成果

イスラエルは2018年に「国家テロ資金対策局(NBCTF)」を設立し、これまでに10億ドル以上のテロ資金を凍結・押収しました。仮想通貨ウォレットの凍結など、新しい手法で成果を挙げています。
アメリカでは、FBIの対テロ部門(CTD)が人員・予算を拡大し、財務省と連携して国際的な資金追跡を強化。欧州やアジア各国でも同様に、金融機関にマネーロンダリング防止対策(AML)を義務付け、グローバルなネットワークで監視体制を広げています。

札幌・小児集中治療室の最前線

一方、番組では国際問題だけでなく、北海道の医療現場にもスポットが当たります。札幌にある小児集中治療室(PICU)は、道内唯一の重篤小児専門治療施設として、命の危険にある子どもたちを24時間体制で受け入れています。
ドクターヘリや救急車を駆使して広大な北海道全域から搬送される子どもたちを、医師・看護師・臨床工学士・心理士など多職種チームが連携して治療にあたります。人工呼吸器、ECMO、血液浄化療法など最先端の医療を駆使し、命をつなぐ最後の砦として日々奮闘しています。

塚地武雅が語る紅白の名場面

さらに番組では、俳優の塚地武雅さんが「紅白歌合戦」の舞台裏エピソードを披露。
特に印象的なのは2018年の紅白で「イカ大王」として出演した際、嵐の松本潤さんに手を引かれてステージ中央に導かれた瞬間。「胸が熱くなり、涙が止まらなかった」と語ったエピソードは、視聴者にとっても感動的なシーンでした。
また、ユーモラスなキャラクターとして登場した「イカ大王」の演出は、紅白ならではの遊び心を感じさせるもの。塚地さんが語る裏側の話は、笑いと感動が共存する紅白の魅力を改めて思い出させてくれます。

まとめ

今回の「午後LIVEニュースーン」午後3時台は、世界規模の安全保障問題から地域医療、さらには国民的エンタメまで幅広い内容が詰め込まれています。
テロ資金を断つ取り組みは国際社会の永遠の課題であり、同時に札幌のPICUのような地域の現場でも命を守る努力が続けられています。そして塚地武雅さんの紅白エピソードは、人と人の温かいつながりを思い出させるエッセンスです。
硬派な国際ニュースと身近で心温まる話題を同時に届けることで、視聴者に「社会の大きな流れ」と「日常の尊さ」を感じてもらえる時間になるでしょう。

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