NHK【ながさきピース文化祭2025】長崎伝統芸能チャンココと豪華アーティストの共演｜2025年9月28日

長崎の心をひとつにする文化と平和の祭典へようこそ

戦争を知らない世代が増える中、ただ歴史を学ぶだけではなく、心で感じられる体験が求められています。そこで注目したいのが『ながさきピース文化祭2025』。長崎県全域で行われる国内最大級の文化芸術祭で、その開会式が9月28日（日）に放送されます。この記事では、開会式の見どころや出演者、そして文化が持つ平和のメッセージを紹介します。

豪華出演者が届ける平和へのメッセージ

開会式の魅力のひとつは、長崎にゆかりのある人々と全国で活躍するアーティストたちが集結することです。司会を務めるのは、地元長崎出身で多方面で活躍している長濱ねる。彼女の落ち着いた語りと親しみやすさが、式全体を和やかに導きます。
国歌独唱を担当するのは、長年にわたり平和や人間の尊厳を歌い続けてきたさだまさし。彼の声には重みがあり、長崎という地で聴く国歌には特別な意味が込められています。
さらに、創作劇の主演には若手俳優の水上恒司が抜擢され、現代的な演出の中で新しい平和の物語を表現します。舞台を彩る歌声はEXILE TAKAHIRO。その力強い歌唱に、世代を超えて観客の心が揺さぶられるでしょう。そして、若手ラッパーのKohjiyaによるラップは、平和というテーマを現代の若者の感覚で伝える挑戦です。クラシック音楽の世界からは石川綾子が登場し、ヴァイオリンの音色で舞台を一層華やかにします。加えて、ユーモアで知られる長崎亭キヨちゃんぽんや、音楽活動でも知られる森保まどかも加わり、笑いと温かさを届けます。

長崎の伝統芸能と現代アートの融合

今回の開会式では、伝統芸能も大きな見どころです。長崎の象徴ともいえる龍踊（じゃおどり）が舞台に登場し、鮮やかな龍がうねる姿は迫力満点。和太鼓の力強い響きは、観る人の胸に響き、平和への祈りをリズムにのせて伝えます。さらに、地域のお祭りで親しまれてきたチャンココも披露されます。古くから続く伝統と現代のダンスや音楽が融合することで、長崎の歴史が過去から未来へと受け継がれていることを実感できる構成です。

78日間続く文化のリレー

『ながさきピース文化祭2025』は、9月28日の開会式を皮切りに、11月30日まで78日間にわたり県内各地で展開されます。期間中は、音楽、演劇、美術、伝統芸能など、多彩なジャンルのイベントが予定されています。長崎市だけでなく、佐世保、諫早、島原など、県内全域が舞台となる点が特徴で、地域ごとの文化資源や人々の思いが反映されるプログラムとなっています。観光客にとっても、文化を味わいながら地域をめぐる新しい体験の場となるでしょう。

平和を未来につなぐために

長崎は、被爆地として世界に平和を発信し続けてきた街です。今回の文化祭もまた「過去を語り継ぐ」だけでなく「未来をつくる」ための取り組みです。アーティストの表現を通じて、子どもから大人まで幅広い世代が平和を感じ取り、自分の言葉で語り直すきっかけになります。芸術は国境を超えて人々をつなぐ力を持っています。今回の開会式は、その力を実際に体感できる瞬間になるでしょう。

まとめ

この記事のポイントは以下の3つです。
・長濱ねる、さだまさし、水上恒司、EXILE TAKAHIRO、Kohjiya、石川綾子ら多彩な出演者が集結
・龍踊、和太鼓、チャンココといった長崎伝統芸能が現代の舞台演出と融合
・11月30日までの78日間、長崎県内各地で文化芸術イベントが連続開催

放送を観れば、芸術が「平和の言葉」になり、伝統と現代がひとつにつながる瞬間に立ち会えるでしょう。