秋の香りに包まれて。板垣李光人が挑む“かんきつ×秋食材”の魔法
秋の食卓、少しマンネリしていませんか?いつも通りの焼き魚や煮物もいいけれど、「もうひと工夫でおしゃれに仕上げたい」と思うこと、ありますよね。そんな人にぴったりのヒントをくれたのが、10月7日放送の『あさイチ』。この日は、連続テレビ小説『ばけばけ』に出演中の俳優・板垣李光人がゲストとして登場し、「秋食材×かんきつ」をテーマに生放送で料理に挑戦しました。画面から漂うゆずやオレンジの香りが、秋の朝にぴったりな爽やかさを届けてくれました。
“ばけばけ”で話題の板垣李光人、23歳の素顔とは
板垣李光人は2002年生まれの23歳。子役としてキャリアをスタートし、独特の存在感と透明感ある演技で数々の話題作に出演してきました。趣味はイラスト、特技は英語で、英検準2級の資格を持つなど、芸術的な感性と知性を兼ね備えています。SNSでもファッションやアートに関する投稿が多く、そのセンスは俳優業だけでなくカルチャーアイコンとしても注目されています。
2025年のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』では、雨清水三之丞(あましみず・さんのじょう) 役として出演。家督を継がない三男という立場に葛藤しながら、自らの生き方を模索する人物を繊細に演じています。彼はこの役について、「時代の流れに翻弄されながらも、心の奥にある優しさや誠実さを見せられたら」と語っています。その静かな語り口と内面からにじみ出る情熱が、多くの視聴者の心をつかんでいます。
そんな板垣が今回『あさイチ』で挑むのは、“演技”ではなく“料理”。生放送という緊張感の中で、3人の一流シェフの指導を受けながら、旬の食材を扱う新たな一面を見せます。普段の繊細な雰囲気とは違う、集中した眼差しや、成功した瞬間の柔らかな笑顔に注目です。
ゆず香るれんこんのはさみ焼き|日本料理・荻野聡士

秋の香りが広がる一品です。シャキッとしたれんこんに、ふんわりとした鶏つくねをはさみ、ゆずの香りを添えた上品な味わい。かんきつの香りときのこのあんが、旬のうま味を引き立てます。家庭でも作りやすく、見た目にも華やかなのでおもてなしにもぴったりです。
材料(2人分)
れんこん(厚さ5mmの半月切り)12枚
片栗粉 大さじ2
油 大さじ1
青ネギ 1本
ゆずの皮 1/2個
【つくね】
鶏ひき肉 100g
玉ねぎ 1/4個
油 小さじ1
塩 ふたつまみ
しょうゆ 小さじ1/2
酒 小さじ1/2
砂糖 ひとつまみ
おろししょうが 小さじ1
青じそ 5枚
片栗粉 小さじ1/2
【あん】
だし 200ml
えのきだけ 40g
しめじ 40g
しいたけ 1枚
青ねぎ 1本
水溶き片栗粉(片栗粉 大さじ1・水 大さじ1.5)
【ポン酢】
ゆず 1個
しょうゆ 大さじ1+1/3
米酢 大さじ1
みりん 大さじ2/3
かつお節 2g
作り方
【1. ポン酢を作る】
ゆずは上部を切って果肉をスプーンでくり抜き、手で果汁をしぼります。そこにしょうゆ、米酢、みりん、かつお節を加えてよく混ぜ、30分以上置きます。しっかり時間を置くことで香りがなじみ、深い味わいになります。時間が経ったら、ペーパータオルを敷いたザルで濾して完成です。
【2. つくねを作る】
玉ねぎはみじん切り、青じそは1cm角に切ります。フライパンに油を温め、玉ねぎと塩を加えて中火で1分半ほど炒め、冷まします。ボウルに鶏ひき肉を入れて塩を加え、粘りが出るまでしっかり練ります。しょうゆ、酒、砂糖を加えて混ぜ、片栗粉とおろししょうが、炒めた玉ねぎ、青じそを加えて全体をなじませます。炒めた玉ねぎを加えることでつくねにコクとうま味が生まれ、ふんわりとした食感になります。
【3. れんこんのはさみ焼きを作る】
れんこんは水にさらしてアクを抜き、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ります。ポリ袋にれんこんと片栗粉を入れてやさしく振り、全体にまぶします。つくねを6等分してれんこんにのせ、もう1枚を重ねてはさみます。フライパンに油を温め、中火で30秒ほど焼き、焼き色がついたら弱火にしてフタをし、5分蒸し焼きにします。上下を返してさらに5分焼き、表面がカリッとしたら取り出します。れんこんのシャキッとした食感と、つくねの柔らかさのコントラストが絶妙です。
【4. あんを作る】
えのきは4cm長さ、しめじはほぐし、しいたけは薄切りにします。鍋にだしとポン酢、きのこを入れて強火でひと煮立ちさせます。香りが立ったら斜め切りの青ねぎを加え、火を止めます。水溶き片栗粉を加えて中火でとろみをつけると、ほどよい酸味と香りを含んだあんになります。
【5. 仕上げ】
器にれんこんのはさみ焼きを盛り、あんをたっぷりかけます。最後に細く刻んだゆずの皮を散らすと、香りが立ちのぼり、見た目も華やかになります。食欲が落ちる季節でも、ゆずの爽やかな香りが食欲を引き出し、口の中に秋の香りがふんわりと広がります。
グレープフルーツ香る秋ざけとなすの油淋ソース|中国料理・山野辺仁

秋の食卓を華やかにしてくれる、グレープフルーツの香りが爽やかに広がる中華の一品です。脂がのった秋鮭と、とろりとしたなすに、フレッシュな果汁を使った油淋(ユーリン)ソースが絡み合い、さっぱりとした中にもコクのある味わいに仕上がります。山野辺仁シェフならではの工夫で、家庭でも簡単に本格中華を楽しめます。
材料(2人分)
生鮭 4切れ(1切れ60~70g)
塩 小さじ1/3
こしょう 適量
ごま油(白) 大さじ1
なす 1個
片栗粉 大さじ2
油 大さじ5
青じそ 5枚
【油淋ソース】
グレープフルーツ 1個
しょうゆ 大さじ2
砂糖 大さじ2
米酢 大さじ1
ねぎ(みじん切り)10cm分
みょうが(みじん切り)2個
しょうが(みじん切り)20g
ごま油 小さじ1
【衣】
小麦粉 50g
水 70ml
油 大さじ1
作り方
【1. 下ごしらえ】
生鮭は3等分に切り、ボウルに入れて塩・こしょうをふり、軽く手でもみ込みます。次にごま油を加えてさらにもみ、3分ほど置いて味をなじませます。ごま油でマリネすることで、鮭がしっとりとしてふっくら仕上がるのがポイントです。
なすはヘタを切り落とし、ピーラーで縦に3か所皮をむいて厚さ2cmの輪切りにします。別のボウルに入れておきます。グレープフルーツは半分を果肉にし、くし形から8mm角に切ります。残りの半分は手で果汁をしぼり、ザルでこしてなめらかにします。果汁と果肉を両方使うことで香りと甘酸っぱさが引き立ちます。
【2. 衣を作る】
ボウルに小麦粉と水を入れてよく混ぜ、最後に油を加えてなめらかにします。油を少し加えることで揚げ焼きでも衣がカリッと香ばしく仕上がります。
【3. 鮭を焼く】
フライパンに油を入れて中火で温めます。鮭のボウルに片栗粉を入れて全体にまぶし、衣にくぐらせて並べます。30秒ほど焼いたら上下を返し、さらに1分焼きます。最後に皮目を下にして1分焼くと、外はパリッと中はふんわりした食感になります。焼けたら取り出しておきます。
【4. なすを焼く】
なすのボウルに片栗粉を入れて全体を軽くまぶします。衣にくぐらせて同じフライパンで中火で焼きます。上下を返しながら2分半〜3分ほど焼いて、とろりとした食感になるまでじっくり加熱します。焼けたら鮭と一緒にお皿に取り出します。
【5. 油淋ソースを作る】
ボウルにしょうゆ、砂糖、米酢を入れて混ぜ、砂糖が溶けたらグレープフルーツの果肉と果汁を加えます。さらに、みじん切りのねぎ、みょうが、しょうが、ごま油を入れてよく混ぜます。グレープフルーツの酸味と香味野菜のシャープな香りが絶妙に合わさり、まろやかな酸味のソースが完成。
【6. 盛りつけ】
お皿に鮭となすを交互に並べ、熱々の油淋ソースをたっぷりとかけます。仕上げに細かく刻んだ青じそを散らすと、グレープフルーツの香りと青じその清涼感が重なり、見た目も香りも華やかになります。
外はカリッ、中はふっくらした秋鮭と、ジューシーななすにさっぱりとしたソースがからみ、最後まで飽きずに楽しめる一皿です。
チキンとまいたけのソテー オレンジソース|フランス料理・秋元さくら

秋の食卓を彩る、香ばしいチキンとまいたけのソテー。爽やかなオレンジソースが鶏のうま味を引き立て、食卓に明るさを添える一皿です。まいたけの香りとオレンジの酸味が重なり、さっぱりとした後味に仕上がります。フランス料理のエッセンスを取り入れたレシピで、家庭でも簡単にプロの味を楽しめます。
材料(2人分)
鶏もも肉 2枚
塩 小さじ1
こしょう 適量
油 大さじ1
まいたけ 1パック
塩 小さじ1/4
にんにく 1片
砂糖(グラニュー糖でも可)大さじ1
レモン果汁 大さじ2
オレンジ 1.5個分
鶏の肉汁 大さじ2
粒マスタード 小さじ1
しょうゆ 小さじ1
バター 10g
【キャロットラペ】
にんじん 1本
塩 小さじ1/2
オレンジの果肉(8mm角)1/2個分
粒マスタード 小さじ1/2
オリーブオイル 大さじ1
作り方
【1. キャロットラペを作る】
にんじんは細切りにして塩をふり、手で軽くもみ込みます。そのまま10分ほど置いてから水気をしぼり、しんなりさせます。ここに8mm角に切ったオレンジの果肉を加え、粒マスタードとオリーブオイルを混ぜ合わせます。オレンジの甘酸っぱさとマスタードの風味が絶妙に調和し、爽やかな副菜「キャロットラペ」の完成です。
【2. 鶏肉を焼く】
鶏もも肉は室温に戻しておき、全体に塩とこしょうをふります。フライパンに油をひいて中火にかけ、皮目を下にしてカリッと焼くのがポイントです。フライパンの周りをアルミホイルで囲い、熱を均等に伝えながら約9分じっくり焼きます。鶏の脂が溶け出し、香ばしい香りが広がります。
【3. まいたけを焼く】
鶏肉を奥に寄せ、手前の空いたスペースでつぶしたにんにくを炒めます。香りが立ったら、6等分に割いたまいたけを加え、全体を軽く混ぜながら焼きます。まいたけがきつね色になったら鶏肉を裏返し、強火で3分焼いて中まで火を通すようにします。焼けた鶏肉はアルミホイルの上に取り出し、皮目を上にして包み、肉汁を落ち着かせます。このとき出た肉汁は後でソースに使うため、残しておきます。焼いたまいたけには塩をふって下味を整えます。
【4. オレンジソースを作る】
フライパンの油を軽くふき取り、砂糖を薄く広げて中火にかけます。砂糖がカラメル状に色づいたらすぐに火から外し、レモン果汁を加えると、シュッと音を立てて酸味が立ちます。オレンジ果汁を加え、さらに鶏の肉汁、粒マスタードを入れて強火で2分半ほど煮つめます。とろみが出たら火を止め、しょうゆとバターを加えて混ぜ合わせると、甘み・酸味・コクが調和したオレンジソースの完成です。
【5. 仕上げ】
お皿に焼いたまいたけとキャロットラペを盛りつけ、鶏肉を食べやすく切って並べます。仕上げにオレンジソースをたっぷりとかければ、香り高く色鮮やかなメイン料理に。オレンジの香りとバターのまろやかさが食欲をそそり、まいたけの香ばしさが全体をまとめます。
秋の夜にぴったりの、見た目も味も華やかなひと皿です。
板垣李光人の“和菓子愛”が止まらない!
料理以外のトークでは、板垣さんの意外な一面も明らかに。実は大の和菓子好きで、特にお気に入りは3つ。
・東京・世田谷にあるおはぎ専門店の進化系おはぎ。季節ごとに味が変わる人気店。
・東京・神楽坂の日本料理店が手掛ける白いわびもち。わらび粉とココナッツミルクを練り上げた新感覚スイーツ。
・福岡・博多の老舗和菓子店のいちご大福。販売は11月中旬から4月中旬までの季節限定。
食のセンスと美意識が高い彼らしいラインナップでした。
いまオシ!LIVE 和歌山・古座川町の一枚岩とゆずの恵み
中継コーナーでは、和歌山県古座川町の「道の駅 一枚岩 monolith」から。目の前にそびえる巨大な一枚岩は圧巻のスケール。名産のゆずを使ったジビエソーセージや、手作りメンマも紹介されました。アウトドアと食が融合した地域の魅力が伝わってきます。
【あさイチ】いまオシ!LIVE『絶景&アウトドア 道の駅』和歌山・古座川町 一枚岩で“テントサウナ&モノリスバーガー体験”!|2025年10月7日
みんな!カリンバだよ
終盤は「カリンバ」の癒やしの音色コーナー。奏者のBunさんが登場し、出演者たちがヨナ抜き音階のカリンバ演奏に挑戦。指で弾く優しい音がスタジオに響き、忙しい朝にほっとするひとときを届けました。
あさイチ【みんな!ホビーだよ】アフリカ生まれの“親指ピアノ”カリンバの癒やし音色とBunの魅力|2025年10月7日
まとめ
この記事のポイントは以下の3つです。
・板垣李光人が“秋食材×柑橘”で3品の料理に挑戦。香りと味のバランスが見事。
・和菓子愛あふれる素顔と、作品『ばけばけ』の撮影秘話も披露。
・和歌山・古座川町やカリンバ紹介など、秋の癒やしと発見が詰まった放送。
秋の食卓に、ゆずやオレンジの香りをひとさじ加えてみませんか?小さな工夫で、毎日のごはんがぐっと楽しくなります。
出典:NHK『あさイチ』2025年10月7日放送
https://www.nhk.jp/p/asaichi/
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