NHK【鶴瓶の家族に乾杯】苫小牧・池田酒店で出会った人情と花咲くイングリッシュガーデンの癒し｜2025年10月27日放送

北海道苫小牧で見つけた“家族の形” 鶴瓶×栗原恵の心あたたまる旅

子どもとの時間、大自然とのふれあい、そして人とのつながり——忙しい日々の中で、そんな時間を持てていますか？今回の「鶴瓶の家族に乾杯」では、笑福亭鶴瓶と栗原恵が北海道・苫小牧市を旅し、出会いと笑顔の瞬間を積み重ねていきました。この記事では、放送のすべてのエピソードをたっぷり紹介しながら、“家族のあたたかさ”を感じるひとときをお届けします。

苫小牧の風の中へ、親子連れを探す栗原恵

旅のスタートは、栗原恵の親子連れ探しから。広い公園では、滑り台で遊ぶ2歳の女の子とお父さんの姿を見つけました。しかし、話しかけると恥ずかしがってお父さんの後ろに隠れてしまいます。父親は「家族で帰省中なんです」と笑顔で語り、ほのぼのとしたやり取りが広がりました。栗原は「小さな子どもの笑顔を見ると元気をもらえますね」と、柔らかな表情を見せました。苫小牧の澄んだ空気の中、家族のあたたかさがそっと浮かび上がる瞬間でした。

鶴瓶が立ち寄った夢の詰まった酒屋「池田酒店」

一方、笑福亭鶴瓶は苫小牧の街中を歩き、2023年にオープンした池田酒店へ。「新しいのに、すごく落ち着く店やな」と感心する鶴瓶に、店主は「地元の人がふらっと寄れる店にしたかった」と語ります。お店の常連だという男性は、日本中央競馬会（JRA）で競走馬の調教をしていた元調教師。「馬と話しながら走るんです」と語る姿に、鶴瓶も「かっこええなあ！」と笑顔に。北海道らしい“馬のある暮らし”を感じるひとときでした。

美容室で広がる笑顔と祝福の輪

池田酒店の奥さんが営む美容室にも足を運んだ鶴瓶。突然の来訪にスタッフもお客さんも驚きながら大喜び。美容室は一気にお祭りムードになりました。その中に、来月結婚を控えた女性スタッフが。「え、もうすぐ結婚!?」と鶴瓶が驚くと、店内は拍手に包まれ、「おめでとう！」の声が響きます。明るく笑うスタッフたち、祝福の言葉に涙ぐむ新婦さん。まるで即席の“新婚さんいらっしゃい”のような、笑顔と幸せに満ちた時間でした。

森の中へ…栗原恵が見つけた“花の癒し”

一方の栗原恵は、人の姿が少ない郊外へ。広大な自然の中を歩きながら、「北海道って空が広いですね」と感嘆します。森を抜ける途中で、イングリッシュガーデンを楽しむマダムたちに出会い、「よかったら見て行って！」と誘われました。庭園には、季節の花々が咲き誇り、バラの香りが風にのって広がります。栗原は「猫を飼い始めてから植物は育てていないんですけど、やっぱり花を見ると癒やされますね」と、優しい笑顔を浮かべました。忙しい日常の中で忘れがちな“自然と向き合う時間”の大切さを感じる場面でした。

野球少年との出会い、鶴瓶の励ましの言葉

住宅街をぶらぶらと歩いていた鶴瓶は、片腕にギプスを巻いた少年に出会います。「どうしたん？」と声をかけると、「野球で骨折しました」と少し恥ずかしそうに答える少年。鶴瓶は「でも、骨折ってのは本気でやってる証拠やで！」と笑顔で励まし、一緒に記念撮影。少年の目には嬉しそうな光が宿っていました。北海道の澄んだ風の中で交わされた短い会話が、彼の心にきっと残ることでしょう。

馬と生きる夫婦の物語と“北の夢”

栗原恵が再び車を走らせると、牧草地の向こうに馬の姿を発見。馬主のご夫婦が快く迎えてくれ、乗馬体験をさせてもらうことに。穏やかに草を食む馬の背に揺られながら、栗原は「こんな時間があるなんて幸せですね」と声を漏らします。
夫婦は、かつて福岡県で暮らしていたそうで、出会いは乗馬クラブの「先生と生徒」。プロポーズの言葉は『北海道行こうか？』。その一言で人生が大きく動きました。今は16頭の馬と暮らし、広い空の下で穏やかな日々を過ごしています。「馬がいれば、どんな日でも笑顔になれるんです」と語る奥さんの言葉が、深く心に残りました。

苫小牧の“ぼやきマダム”が語る人生の強さ

旅の終盤、鶴瓶は庭仕事中の女性と出会います。話を聞くと、夫を3年前に亡くし、晩年は認知症で苦労したとのこと。「暴言もあったけどね、今思えばそれも思い出よ」と少し笑いながら話す彼女の姿に、鶴瓶は静かに耳を傾けます。畑にはサツマイモ、トマト、大根が並び、土の香りと共に生きる力が伝わってきました。「一人になっても、こうして土を触ってると落ち着くのよ」と語る女性の言葉に、人生の深さと優しさを感じました。

北の街がくれた“人と人のつながり”

今回の苫小牧の旅は、観光地をめぐる派手なものではありませんでした。しかし、出会った人々の笑顔、手の温かさ、言葉の重みが心に残る旅でした。子どもとのふれあい、美容室の笑顔、花を愛でる時間、馬と生きる夫婦、そして一人で畑を耕す女性——そのすべてが“家族”というテーマを静かに彩っていました。
この記事のポイントは以下の3つです。
・苫小牧で出会った人々の“日常の中にある幸せ”
・笑福亭鶴瓶と栗原恵が見せた、優しさと誠実なまなざし
・“家族”を超えた、地域の中で育まれる人の絆

出会うこと、話すこと、笑うこと。どれもシンプルだけれど、人と人をつなぐ力を持っています。北の大地で生まれた心温まるエピソードは、きっとあなたの心にもそっと寄り添ってくれるはずです。