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NHK【ドキュメント72時間】なぜ健康診断を受けるのか?早期発見の“リアル”を浜松市・聖隷予防検診センターで追う|2025年12月5日

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健康診断で見えてくる“体の声”とは|2025年12月5日

健康診断の会場には、その人の暮らしや思いが静かにあふれています。2025年12月5日放送の『ドキュメント72時間』では、静岡県浜松市の聖隷予防検診センターを舞台に、年齢も背景も違う人たちが“体の声”と向き合う姿が描かれました。ここで語られるエピソードは、自分はこれからどう生きるのか、誰と生きていくのかを考えるきっかけをくれます。

健康診断の会場に流れる、それぞれの時間

10月6日。健康寿命が全国トップの静岡県で、多くの人が健康診断に訪れていました。夫婦で来ていた建設業の2人は、補助制度を活用し毎年欠かさず検査を受けています。この日は10項目ほどの検査。習慣のように淡々と受ける姿の裏には、仕事を続けるための備えがあります。

待合室で本を読みながら順番を待つ男性は、郵便配達の仕事を続けるために毎年50以上の検査項目がある人間ドックを受けていました。料金は5万円。高額ですが、早期発見で救われた経験があると言います。この日だけで180人が来訪し、それぞれの背景が交差していました。

センター内の食堂で昼食を取っていた女性は、難病『潰瘍性大腸炎』と向き合っています。20歳の頃から続く病気と共に生きながら、食事を工夫し、多くの数値が改善したという結果が返ってきました。食事ひとつで体が変わる実感を、かみしめるように話していました。

禁煙指導を受けに来た25歳の男性は、1日に2〜3箱吸ってしまう重度の喫煙者。勧められていたのは『思考ストップ法』。声に出して「たばこストップ」と言いながら体を動かし、意識を別に向けるという方法です。一人親方として働き、疲れをごまかすために吸ってしまう日々。将来を考え、少しずつ変わろうとしていました。

初めての健康診断に向き合う人たち

10月7日。開院前のベンチで本を読んでいた56歳の女性は、この日が人生初の本格的な健康診断でした。これまで非正規で働き続け、学生以来の検査。「治らなければそれが寿命」という考えで、結果を見るつもりもないと言います。無頓着に見えながらも、どこか覚悟がにじんでいました。

会計を待っていた男性は、シッティングバレーボールの選手。東京パラリンピックにも出場した経験を持ち、この日は競技のメディカルチェックのため来院していました。中学生で足を失いながら、スポーツを諦めず道を切り開いてきた人です。センターでは、こうした競技者のチェックだけでなく、企業への巡回健診も連日行われています。

午後には、母親に付き添っていた娘の姿がありました。母は人間ドックで膵臓の異常が見つかれ、このあと再検査。娘は「できれば長く生きてくれれば」と静かに語っていました。家族で結果を受け止める時間がありました。

“これから”と向き合うさまざまな年齢の人

10月8日。共働きで子どもが2人いる夫婦は、毎年一緒に人間ドックを受けています。妻が掲げた健康目標は『ぴんぴんころり』。夫は以前、図面を描く仕事をしていましたが、精神の不調で離職。今は牧場で働きながら、野草を使ったお茶の製造・販売を計画しています。新しい人生を作ろうとする力がありました。

自動車メーカーで働く45歳の男性は、脂質などが基準値を超え再検査。原因は酒。「生活習慣は変えない」と言いながらも、「孫を見たい」という願いを口にしていました。母は60歳で認知症になり、家族のことが分からなくなった経験があります。健康は誰にとっても“自分事”になる瞬間があります。

中国から一時帰国していた64歳の男性は、退職を半年後に控えていました。「仕事と同じくらい情熱を持てるものが探せるのか」「やることがなくなったら心と体の健康が失われるのではないか」と未来への不安を話していました。健康診断は体だけでなく、これからの人生を考えるきっかけにもなる場所です。

まとめ

聖隷予防検診センターに集まった人たちは、仕事、家族、病気、不安、希望、それぞれ全く違う理由で検査に訪れていましたが、共通していたのは「これからを大切にしたい」という思いでした。健康診断は単なる検査ではなく、生き方を見つめ直す時間でもあります。『ドキュメント72時間』は、その静かな時間をそっと映し出していました。

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