記事内には、広告が含まれています。

【NHKスペシャル】新ジャポニズム 第7集 時代劇 世界を魅了するタイムトラベル|時代劇 海外評価×太秦 復活×SHOGUN 将軍 影響|2025年12月21日

NHKスペシャル
メール購読のご案内

いつも「気になるNHK」をご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、NHKの番組紹介や見どころ、新着情報などをいち早くお届けしています。

スポンサーリンク

世界を魅了する時代劇が、いま新しく動き出している

このページでは『NHKスペシャル 新ジャポニズム 第7集 時代劇 世界を魅了するタイムトラベル(2025年12月21日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
日本で生まれた時代劇が、なぜいまパリやニューヨークで再評価され、京都・太秦で新たな挑戦が続いているのか。その背景には、単なる娯楽を超えた「生き方」や「美意識」を伝える力がありました。番組は、海外の現場と日本の制作現場を行き来しながら、時代劇が持つ普遍的な魅力を掘り下げています。

世界が再発見する時代劇という文化

時代劇は、日本の歴史を舞台にしながら、人がどう生き、どう振る舞うのかを描いてきた映像文化です。武士の戦いを描く剣戟だけでなく、農民や職人、商人の日常、家族や共同体の関係まで含めて物語にしてきました。そのため海外では、単なるアクション映画ではなく、日本社会の価値観を知る窓として受け止められています。
番組では、時代劇が「過去を再現する作品」ではなく、「現代にも通じる問いを持つ文化」である点が強調されていました。誠実さや義理、他者への責任といった考え方は、国や時代が違っても共感されやすく、いま世界で再評価される理由になっています。こうした背景が、ヨーロッパやアメリカでの上映や研究につながっていることが示されました。

パリに広がる時代劇の心と価値観

パリの映画館で上映された 座頭市物語 は、公開から60年以上経った作品にもかかわらず、平日の昼間に観客が列をつくる光景を生み出しました。日本映画を専門に配給してきた アートハウス・フィルムズ は、観客が求めているのは新しさだけではなく、作品が内包する価値観そのものだと受け止めています。
映画 碁盤斬り の公開では、「誠実」や「誇り」といったテーマを前面に押し出した広報が行われ、ニュース番組でも取り上げられるほどの反響を呼びました。番組では、現代社会が否定的な出来事に目を向けがちな中で、時代劇が前向きな展望や救いを感じさせる存在になっていることが紹介されています。パリの観客は、物語を通じて日本の精神性に触れていました。

ニューヨークで学ばれる時代劇の表現美

ニューヨークでは、若い俳優たちが時代劇を演技の手本として見ています。動きの一つ一つに意味を持たせ、感情を大げさに表現しなくても伝える技術に注目が集まっていました。その流れを加速させたのが SHOGUN 将軍 です。
この作品では、リアルな表現を追求するため、日本から専門スタッフが招かれ、所作や立ち居振る舞いの指導が長期間にわたって行われました。日本映画研究者 デヴィッド・デッサー 氏は、時代劇に見られる絵画的な構図や静けさこそが、日本独自の美意識だと語っています。番組では、俳優たちがセリフだけに頼らず、姿勢や間で心情を伝える姿が描かれ、時代劇が学びの場になっている現状が伝えられました。

京都・太秦が挑む時代劇復活への道

京都・太秦は、かつて日本の時代劇制作の中心地でした。最盛期には年間150本以上の映画が作られ、世界中の映画表現にも影響を与えてきました。しかし、1970年代以降は制作本数が減り、民放地上波からも姿を消していきました。
番組で紹介された新作映画 木挽町のあだ討ち は、こうした状況を変えようとする試みです。企画を立ち上げた 須藤泰司 プロデューサーは、仇討ちという王道の題材に謎解きの要素を加え、これまで時代劇に触れてこなかった層にも届く作品を目指していました。現場では、長年培われてきた技術を土台にしながら、新しい表現への挑戦が続いていました。

太秦に受け継がれる職人技と美意識

太秦では、約100年にわたり時代劇を支えてきた職人技が今も息づいています。映像や写真が残っていない時代を再現するため、浮世絵や歴史書を手がかりに、装飾品は一つ一つ手作りされます。
結髪や床山の技術は、現代人を過去の人物に変える重要な要素です。鬘と地肌の境界を自然に見せる「つぶし」の技は門外不出で、太秦にだけ伝えられてきました。衣装も、何万通りもの組み合わせから役柄に合うものが選ばれます。エマニュエル・オセイ=クフォー 監督は、学生時代に太秦のワークショップに参加し、殺陣や所作を学んだ経験が SHOGUN 将軍 の演出につながったと語っていました。

大立ち回りに込められた時代劇の未来

撮影のクライマックスでは、200人以上のエキストラが参加する大立ち回りが行われました。須藤プロデューサーは、現場を訪れた映画館関係者を前に、「日本映画の中に、人気ジャンルとして時代劇を残したい」と決意を示しています。
番組を通して描かれたのは、懐かしさだけに頼らない未来志向の時代劇でした。海外での評価が高まる中、日本の現場で積み重ねられてきた技と精神が、新しい作品として形になろうとしています。時代劇は、過去を描きながら、これからの映画文化を支える力として再び動き始めていることが強く伝わってきました。

Eテレ【ひとえに会いたい】東村アキコ×竹林正人「格で変わる着物の魅力」時代劇衣裳の裏側を探る|2025年9月30日

海外と日本で分かれた「字幕あり日本語」という視聴体験

しげゆき
しげゆき

ここでは、番組内容をより深く理解するための補足として、なぜ海外では「字幕あり日本語」が自然に受け入れられ、日本ではその環境が広がりにくかったのかという視聴環境の違いについて紹介します。時代劇が世界で評価され、日本で距離が生まれてきた背景には、作品そのものだけでなく、見る側の環境や慣れの差も大きく関係しています。

オリジナル音声を尊重する海外の視聴文化

海外では、映画やドラマをオリジナルの音声で楽しむことが当たり前という文化が根づいています。英語圏でも、外国語作品を字幕付きで見ることは特別なことではなく、音の響きや話し方そのものを作品の一部として受け止める姿勢があります。そのため、日本語の時代劇も「意味は字幕で理解し、空気や感情は音で感じる」という見方が自然に受け入れられています。日本語が分からなくても、声の強弱や間、沈黙の重さが伝わること自体が魅力となり、字幕はそれを支える存在として機能しています。

字幕が「誰でも楽しめる仕組み」になっている理由

海外では字幕は翻訳のためだけのものではありません。多言語字幕や聴覚に配慮した字幕が標準的に用意されている環境があり、字幕はアクセシビリティの一部として考えられています。年齢や障害、言語の違いに関係なく作品を楽しむための仕組みとして、字幕が生活に溶け込んでいます。その結果、「字幕があるから見る」のではなく、「字幕があるのが普通」という感覚が育ち、日本語作品でも抵抗なく字幕付きで受け入れられています。

日本で字幕付き視聴が広がりにくかった背景

日本では、日本語作品を日本語のまま理解できる環境が長く続いてきました。そのため、日本語コンテンツに字幕は不要という感覚が強く、字幕は演出や強調のために使われる場面が多くなりました。また、外国語作品では吹き替えを好む層も多く、字幕付き上映や放送が限られてきたことも影響しています。映画館でも字幕付き日本映画は本数や期間が少なく、触れる機会自体が少なかったため、字幕を使って作品を味わう習慣が育ちにくかったと言えます。この違いが、世界で評価される時代劇と、日本国内での距離感を生む一因にもなっています。


気になるNHKをもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました