いまどきの理科 小学校(5)で今の理科が見えてくる
このページでは『NHK for Schoolで学ぶ いまどきの理科 小学校(5)(2025年12月24日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
小学生や中学生が、今の学校の理科でどんなことを学んでいるのかを知ることは、子どもの学びを支えるうえでも、大人が学び直すうえでも大きな意味があります。この番組では、NHK for Schoolの動画教材『いまどきの理科』を使い、小学校理科の中でも基礎となる単元を映像で振り返ります。教科書だけでは見えにくいポイントが整理され、理科が生活とつながっていることを実感できる内容です。
番組のねらいと「いまどきの理科」の位置づけ
この番組は、今の学校教育で行われている理科の学びを、そのままの形で伝えることを大切にしています。NHK for Schoolの動画教材『いまどきの理科』は、現在の学習指導に沿って作られており、教室で実際に使われている内容が中心です。
理科というと難しい印象を持たれがちですが、この番組では、身の回りの出来事や自然の変化を切り口に、なぜそうなるのかを考える視点を育てます。映像と簡潔な解説を組み合わせることで、子どもだけでなく、大人にも理解しやすい構成になっています。学校の授業と家庭学習をつなぐ役割を担うのが、この『いまどきの理科』の大きな特徴です。
小学3年理科① 身の回りの生物と植物の成長・体のつくり
小学3年生の理科では、まず身近な生物に目を向けることから学びが始まります。この単元では、植物がどのように育ち、体がどんなつくりになっているのかを観察を通して学びます。
植物は、光や水、空気、温度といった条件がそろうことで成長します。芽が出て、葉が増え、茎が伸びていく過程を動画で確認することで、成長には順序があることが分かります。また、根・茎・葉それぞれの役割を知ることで、植物が環境に適応しながら生きていることにも気づけます。教科書だけでは見えにくい変化を映像で捉える点が、この単元の理解を深めます。
小学3年理科② 太陽と地面の様子 日陰の位置と地面の違い
この単元では、太陽の動きと地面の様子を結びつけて観察します。時間が変わると日陰の位置や長さが変わることから、太陽の位置が一日を通して動いていることを考えます。
また、太陽の光が当たりやすい場所と当たりにくい場所では、地面の暖かさや湿り気に違いが出ることも学びます。日向と日陰を比べることで、光の量が環境に影響を与えていることが分かります。こうした比較を通して、自然の変化を注意深く見る力を育て、身の回りの現象を理科的に考える土台を作ります。
小学4年理科 空気と水の性質と空気の圧縮
小学4年生になると、目に見えない空気や水の性質を実験で確かめる学習が始まります。この番組では、その中でも「空気の圧縮」を取り上げます。
空気は形がありませんが、確かに存在し、押すと小さくなる性質があります。実験では、空気を閉じ込めて押したときの変化を観察し、元に戻ろうとする力があることを確かめます。さらに、水と比べることで、空気は圧縮できるが水はほとんど圧縮できないという違いがはっきりします。こうした比較によって、物質ごとの性質を考える視点が身につきます。
NHK for School動画を使った学びの特徴と活用ポイント
NHK for Schoolの理科動画は、実際の現象や実験の様子をそのまま映像で見せる点が大きな強みです。文章や図だけでは想像しにくい変化も、動きとして理解できます。
家庭では、授業の復習として見返したり、疑問に思った部分をもう一度確認する使い方ができます。動画を見ることで、理科が特別なものではなく、日常の中にある学びだと感じやすくなります。学校と家庭の学びを自然につなげる教材として、この動画シリーズは役立ちます。
まとめ
『いまどきの理科 小学校(5)』は、植物の成長、太陽と地面の関係、空気の性質といった、小学校理科の土台となる内容を一気に振り返られる番組です。NHK for Schoolの動画を通して、今の理科教育が何を大切にしているのかが見えてきます。
NHK【みみより!解説】廃校データセンターからカワハギ養殖まで!文部科学省が動かす“学校再生”の最前線|2025年11月10日
家庭で試してみた観察から見えた理科の変化

番組で紹介されていた内容を見て、学校の外でも同じ視点で確かめられると感じ、家庭で簡単な観察を続けてみました。特別な道具を使わなくても、影・地面・植物は日常の中にそろっていて、少し意識を向けるだけで理科の学びにつながります。ここでは、筆者が実際に行った観察を紹介します。
影を追って分かった太陽の動き
晴れた日の午前中から午後にかけて、同じ場所に立つ物の影を時間ごとに見比べました。朝は長く伸びていた影が、時間がたつにつれて短くなり、午後になると向きも変わっていきます。太陽が空を移動していることが、影の変化としてはっきり現れました。太陽の位置と影は常にセットで変わるということを、目で見て確かめられました。
地面の違いに気づく観察
日向と日陰の地面を触って比べてみると、同じ場所でも暖かさや湿り気が違うことに気づきました。日向の地面は乾いていて温かく、日陰は少しひんやりしています。太陽の光が当たるかどうかで、地面の状態が変わることが分かり、地面も環境の影響を受けていると実感しました。
植物の成長を毎日見る
家で育てている鉢植えを、置き場所を変えずに毎日観察しました。数日たつと葉の向きが少しずつ変わり、光の方向に伸びている様子が見えてきます。水や光、気温といった条件がそろうことで、植物が成長していることが分かりました。植物はまわりの環境を感じ取りながら育つということを、身近な観察から確かめられました。
気になるNHKをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。


コメント