壁紙・ドア・床の傷…家のガタツキを直してスッキリと新年を迎える方法
年末が近づくと、普段は気にしない家の小さな不具合が急に目につきます。壁紙のすき間、ドアのグラグラ、床についた細かな傷。大きな修理ではないけれど、そのままにして新年を迎えるのは落ち着かないものです。
2025年12月23日放送のあさイチ(2025年12月23日)では、こうした家のガタつきを自分で直せる実用的な方法が紹介されました。プロの知恵を借りながら、特別な道具を使わずに整える工夫が詰まった内容です。
壁紙のすき間や穴を消すコーキングの基本
壁紙のプロである吉羽清人さんが紹介したのは、壁紙にできたすき間をコーキング剤で埋める方法です。壁紙は貼ってから5年から10年ほど経つと、室内の湿度や温度変化の影響で少しずつ縮み、継ぎ目にすき間が出やすくなります。放置すると見た目が気になるだけでなく、古さを感じさせる原因にもなります。
作業で大切なのは、仕上がりを自然に見せる工夫です。色は真っ白ではなく、壁紙になじみやすい「暗い白」を選ぶことで、補修部分が浮きにくくなります。あらかじめマスキングテープで周囲を養生し、コーキング剤を指でしっかりすき間に押し込むことで、ムラなく埋めることができます。最後に、コーキング剤が固まる前にマスキングテープを外すと、境目がきれいに整い、補修した跡が目立ちにくくなります。
この方法は、壁紙のすき間だけでなく、画びょうで開いた小さな穴の補修にも使えます。スタジオではさとうほなみさんが実際に試し、短時間の作業でも印象が大きく変わる様子が紹介されました。ただし、賃貸住宅で行う場合は、原状回復のルールがあるため、事前に家主や管理会社の許可を得る必要があるという注意も、番組内でしっかり伝えられていました。
ドアノブと玄関ドアのガタつきを直すコツ
老舗施工会社の今井雄三さんが紹介したのは、家の中で意外と多いドアノブのグラグラを直す方法です。ドアノブが緩む原因は、日々の開け閉めによる振動で内部のネジが少しずつ動いてしまうことにあります。対処法は難しくなく、プラスドライバー1本あれば対応できます。まずネジをいったん緩め、両側の取っ手をしっかり押さえながら正しい位置に戻します。そのうえで台座が動かないことを確認し、改めてネジを締め直すことで、グラつきが解消されます。
ドアノブにはさまざまな種類があり、ネジが表から見えないタイプもあります。その場合は、台座部分を左に回すことでカバーが外れ、内部のネジにアクセスできる構造になっていることがあります。無理に力を加えると破損につながるため、構造が分からない場合は取扱説明書を確認することが大切だと説明されました。
玄関ドアについては、ドアクローザーのネジを使った閉まる速さの調整方法が紹介されました。ドアクローザーには通常2つの調整ネジがあり、ネジを右に回すと閉まるスピードが遅くなります。調整は一気に行わず、少し回してはドアの動きを確認しながら進めることで、自分に合ったスピードに近づけることができます。
また、ドアクローザーによっては3つ目のネジが付いているタイプもあり、これは最後にドアが閉まりきる部分の動きを調整する役割を持っています。勢いよく閉まるのが気になる場合や、静かに閉めたい場合に役立つポイントとして紹介されました。
フローリングの傷を目立たなくする魔法のクレヨン
嶋崎都志子さんが教えたのは、フローリング用補修クレヨンを使って床の傷を目立たなくする方法です。家具を動かしたときや物を落としたときにできる細かな傷は、気になり始めると目につきやすくなりますが、補修クレヨンを使えば自分で対処できます。道具は100円ショップなどでも手に入り、特別な準備がいらない点が紹介されました。
作業で大切なのは色選びと塗り方です。フローリングより少し薄めの色を選ぶことで、仕上がりがなじみやすくなります。クレヨンは傷の流れに沿わせるのではなく、傷に対して垂直方向に塗り込むのがポイントで、こうすることでクレヨンが溝の奥まで入りやすくなります。さらに、クレヨンを湯せんで温めて柔らかくしてから使うと、力を入れなくてもスムーズに塗り込めると説明されました。
補修後は、ウエスや綿の布で表面を軽く拭くことで、余分なクレヨンが取れ、色移りもしにくくなります。仕上がりを見て調整したい場合は、カッターでクレヨンを削ってやり直すことも可能です。大がかりな修理をしなくても、日常で増えがちな床の小さな傷を整えられる方法として紹介されました。
木目ペンとネジ穴補修の応用ワザ
補修した床をさらに自然に見せる方法として、木目ペンの使い方も紹介されました。補修クレヨンで色を整えたあと、その上から木目ペンを使うことで、床全体とのなじみが良くなります。ポイントは、木目を描こうとして線を引かないことです。線を引くと補修した部分だけが浮いて見えやすくなりますが、点を置くように少しずつ色をのせていくと、周囲の木目と溶け込むような仕上がりになります。色を一度に入れすぎず、様子を見ながら足していくことで、補修跡が目立ちにくくなると説明されました。
あわせて紹介されたのが、ガバガバになってしまったネジ穴の補修方法です。石膏ボードなどは長年の使用で負荷がかかり、ネジ穴が広がってしまうことがあります。その対処法として、つまようじに木工用接着剤をつけ、ネジ穴に差し込む方法が示されました。差し込んだあとは、完全に乾く前の少し動く状態で余分な部分を切り、飛び出した部分をスプーンの背などで押し込むと、穴がしっかり締まります。
この方法を使うことで、ネジが再び効くようになり、ぐらつきが解消されます。番組では、カーテンレールのぐらつきにも同じやり方が使えることが紹介され、つまようじの本数を調整することで、状態に合わせた補修ができると伝えられました。特別な道具を使わず、身近なもので対応できる実用的なワザとして印象に残る内容でした。
鹿児島・霧島市から届いた200年続く黒酢の現場
いまオシ!LIVEでは、鹿児島県霧島市のつぼ造り黒酢の醸造所から中継が行われました。玄米を原料に、2種類の麹と水を使い、陶器の壺でじっくり熟成させる伝統製法です。
薩摩焼や信楽焼など全国の焼き物の壺が使われ、2万個もの壺を職人が一つ一つ見守りながら育てています。試飲コーナーではフルーツ黒酢も人気で、観光客にも親しまれている様子が伝えられました。
ローストビーフとフライドポテトで締めくくる食卓
「みんな!ゴハンだよ」では、ローストビーフとフライドポテトが紹介されました。牛ももステーキ肉を使ったローストビーフは、フライパン調理でもごちそう感が出る工夫が詰まっています。
フライドポテトは、クミンやローリエを使った下ごしらえで、香りと食感を引き出す方法が紹介されました。試食では、年末年始の食卓にも合う一品として好評でした。
ローストビーフ&フライドポテトの作り方・レシピ|クリスマス料理・藤井恵・年末年始向け|2025年12月23日
まとめ
今回の放送は、家を整え、食を楽しみ、気持ちよく新年を迎えるためのヒントが詰まった内容でした。小さな手入れの積み重ねが、暮らしの満足度を大きく変えてくれることを実感させる回でした。
実はずっと気になっていた「直すほどではない不具合」がありました

家の中を見渡すと、壁紙のわずかなすき間、少しだけグラつくドアノブ、フローリングに残った小さな傷など、暮らしに大きな支障はないけれど目に入る不具合がいくつかありました。どれも生活が止まるほどではなく、「まあいいか」と思えばそのまま過ごせてしまうものばかりです。忙しさを理由に、後回しにすることがいつの間にか当たり前になっていました。
直さずに放置していた一番の理由
これらを放置していた理由は、とても単純でした。自分で直すには難しそう、業者を呼ぶほどでもない、その間に時間やお金がかかりそうだと感じていたからです。特別な道具が必要なのではないか、失敗したら余計に目立つのではないかという不安もありました。その結果、「見なかったことにする」という選択を重ねてきたのです。
番組を見て気づいた考え方の変化
番組を見て強く感じたのは、小さなガタツキほど、毎日の気分に静かに影響しているという点でした。ひとつひとつは小さくても、積み重なると家全体が落ち着かない印象になります。それが、身近な道具と少しの工夫で整えられると知り、「直すほどではない」と思っていた基準そのものが変わりました。難しい作業ではなく、暮らしの延長にある行動なのだと感じたのです。
これからは「気づいたら直す」暮らしへ
紹介されていた方法を見て、自分の手で整えることが、家への向き合い方を変えると実感しました。完璧を目指すのではなく、気づいたところから少しずつ直していく。それだけで空間の見え方も、気持ちの落ち着き方も変わります。これからは「直すほどではない」と流さず、小さな不具合を大切に扱う暮らしを続けていこうと思いました。
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