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NHK【ヤブツル〜鶴瓶・小籔の大阪夜話〜(11)】課長 悩み・管理職 仕事観・パワハラと言われる不安・人を寄せつけない雰囲気・後悔しない30代・鶴瓶 アドバイス|2025年12月27日

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課長たちの本音が集まった夜に見えた、働く人のリアル

このページでは『ヤブツル〜鶴瓶・小籔の大阪夜話〜(2025年12月27日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
約90人の課長が一堂に会し、仕事、人間関係、年齢、立場への迷いを抱えながらも前を向こうとする姿が描かれました。この回を通して見えてくるのは、管理職という肩書きの裏にある不安や戸惑い、そしてそれをどう受け止めていくかというヒントです。働く立場が変わり始めた人、責任を背負う側になった人にとって、心に残る言葉が随所にありました。

海外体験が映し出した時代の変化と戸惑い

オープニングでは、笑福亭鶴瓶がアメリカ旅行中に体験した出来事として、『Uber Eatsの配達ロボット』の話を披露しました。
街中を人ではなくロボットが静かに走り、食事を運んでいく様子を実際に目にし、便利さと同時に時代の変化の速さ
を強く感じたと語ります。
日本ではまだ珍しい光景だけに、「ここまで来たか」という驚きがあり、日常の中に当たり前のように新しい技術が入り込んでいる現実が印象に残った様子でした。

一方で、小籔千豊は海外ならではのトラブルを経験したエピソードを紹介しました。
ボストンで野球観戦を楽しんだ帰り、予定していた飛行機が突然キャンセルになり、さらに代替手段として考えたバスも満席という状況に直面します。
途方に暮れる中で選んだのが、タクシーでニューヨークまで移動するという決断でした。

長距離移動となり、時間も体力も使う選択でしたが、その場で状況を受け止め、即座に判断して動く力が必要だったと振り返ります。
海外では計画通りに進まないことが多く、思い通りにならない場面に出くわすからこそ、柔軟に考え、行動する姿勢が問われることが自然と伝わってきました。

この2人の話からは、技術が進む世界の変化と、予想外の出来事に対応する人の力が対照的に浮かび上がります。
便利になっていく一方で、最終的に頼りになるのは、その場で考え、決断する人間の感覚なのだと感じさせるオープニングでした。

善意がすれ違う、外国人観光客との距離感

小籔千豊は、「外国人観光客の役に立ちたい」という純粋な思いから起こした行動が、思わぬ結果になった体験を語りました。
街中で困っていそうな外国人女性を見かけ、善意で声をかけたものの、相手には意図が伝わらず、不審そうな反応をされてしまったと明かします。助けるつもりの行動でも、状況や相手の受け取り方次第で、警戒心を与えてしまうことがある現実がそこにありました。

さらに小籔は、定食屋での別の出来事も紹介します。
食事中、会計の場面で戸惑っているように見えた2人組を見て、外国人観光客だと思い込み、「ここは自分が」と代わりに支払いを済ませたそうです。ところが後になって分かったのは、その2人は観光客ではなかったという事実でした。

どちらの出来事も、小籔の中にあったのは善意だけでした。
しかし、相手との関係性や距離感を読み違えると、その思いが空回りしてしまうことがあると、体験を通して振り返ります。
助けたい気持ちがあっても、それをどう届けるかは簡単ではなく、特に見知らぬ相手や言葉や文化が違う相手には、一歩引いた判断が必要になることが伝わってきました。

このエピソードは、親切そのものを否定する話ではありません。
むしろ、善意と距離感のバランスの難しさを、身近で分かりやすい形で示しており、多くの人が「自分にも起こり得る」と感じられる内容になっていました。

課長さんたちの悩みが次々と語られる相談会

番組後半は『ヤブツルお悩み相談会』として進み、スタジオに集まった課長さんたちから、現場ならではの切実な悩みが次々と寄せられました。
立場が上になるほど、正解が分からなくなる瞬間が増えていく。その空気が、会場全体に静かに広がっていきます。

まず上がったのは、「頑張ろうとすると『パワーハラスメント』と言われてしまう」という声でした。
部下の成長を思って言葉をかけたつもりでも、受け取り方次第で強い言葉と捉えられてしまう。その板挟みの苦しさに、多くの課長さんがうなずいていました。

これに対して小籔千豊は、新人が失敗するのは当たり前だと前置きしたうえで、
「そういう人をそこに置いたのは自分」と考えれば、感情的に怒る必要はなくなると話します。
怒りの矛先を相手に向けるのではなく、配置や判断をした自分の責任として受け止めることで、気持ちが整理されるという考え方でした。

続いて出たのが、「陰口をたたかれたとき、どう飲み込めばいいのか」という悩みです。
職場で耳に入ってくる噂や評価は、無視しようと思っても心に残ってしまうものです。
この問いに対し小籔は、「それぞれが違う道を歩いているだけ」と語り、無理に理解し合おうとせず、距離を取る割り切りも必要だと示しました。

さらに相談は広がり、
管理職同士の横のつながりが作れない
講演や人前で話す仕事が正直しんどい
といった声も上がります。
どれも表には出にくいものの、管理職であれば誰もが一度は抱える悩みばかりでした。

この時間に共通していたのは、「こうすれば必ずうまくいく」という答えを求めていないことでした。
それぞれが自分の立場で悩み、迷いながら進んでいる。その事実を言葉にして共有できたこと自体が、大きな意味を持つ時間になっていました。

人を遠ざけないためにできる小さな行動

人を寄せつけない雰囲気を出してしまう」という悩みに対して、笑福亭鶴瓶が示した答えは、とてもシンプルなものでした。
それは、自分から声をかけることです。

相手が近づいてくるのを待つのではなく、こちらから一歩踏み出すことで、場の空気は確実に変わると鶴瓶は語ります。
挨拶や何気ない一言でも、自分から発することで、周囲との距離は少しずつ縮まっていくという考えでした。

課長という立場になると、本人にそのつもりがなくても、
話しかけづらい
忙しそうに見える
近寄りがたい
といった印象を周囲に与えてしまうことがあります。
それは役職が生むものであり、性格の問題ではない場合も多いと感じさせる話でした。

鶴瓶は、その壁を壊すのに特別なコミュニケーション術や話術は必要ないと話します。
大事なのは、日常の中での姿勢です。
先に声をかける、目を見て話す、短い言葉でも反応を返す。そうした積み重ねが、自然と人を遠ざけない空気を作っていくと伝えました。

管理職になるほど、周囲は遠慮しがちになります。
だからこそ、立場が上の人間が自ら近づく姿勢を見せることが、職場全体の空気を和らげるきっかけになります。
鶴瓶の言葉は、無理をせず、背伸びもせず、今日からできる行動として、多くの課長さんの心に残るアドバイスになっていました。

後悔しない生き方と愚痴を手放す考え方

後悔しない30代の過ごし方」を聞かれたとき、笑福亭鶴瓶が語ったのは、意外なほど身近で現実的な考え方でした。
大きな成果や特別な成功を追いかけ続けるよりも、単純なことを喜びに変えながら一日を過ごすことが大切だと話します。

朝起きて無事に一日が始まること、仕事を終えて家に帰れること。
そうした当たり前に見える出来事の中に、喜びを見つけられるかどうかが、後悔しない時間につながるという考えでした。
何かを成し遂げた日だけが良い一日なのではなく、何も起きなかった一日を肯定できる感覚こそが大事だと伝わってきます。

続いて出た「仕事の愚痴は誰に聞いてもらっていますか」という質問に対して、鶴瓶は少し間を置きながら、
自分で決めてこの世界に入った
だから、毎日が楽しく、愚痴を言ったことはない
と答えました。

仕事の中で大変なことがなかったわけではありません。
それでも、選んだ道である以上、起きる出来事も含めて自分の人生として引き受けてきたという姿勢が、その言葉の奥にありました。
誰かに不満を吐き出すよりも、今ある状況をどう受け止めるかを大切にしてきたことが感じられます。

このやり取りから浮かび上がるのは、
仕事そのものより、仕事への向き合い方が気持ちを左右する
というメッセージでした。
同じ環境、同じ立場でも、受け止め方が変われば、日々の感じ方は大きく変わります。

無理に前向きになろうとする必要はありません。
ただ、自分で選んだ道だと認めること、そして小さな出来事を喜びに変える視点を持つこと。
鶴瓶の言葉は、静かですが、長く心に残る生き方のヒントとして、多くの人に届く内容でした。

管理職という立場の先にあるもの

この回の『ヤブツル〜鶴瓶・小籔の大阪夜話〜』は、課長という立場にいる人だけでなく、これから責任を背負う側になる人にも重なる内容でした。正解を押しつけるのではなく、考え方の置きどころを少し変えることで、気持ちが軽くなることがあると教えてくれる放送でした。仕事に悩む時間も含めて、自分の人生をどう受け止めるか。そのヒントが、この夜のやりとりの中に詰まっていました。

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