鼻ちょうちん・水を買う理由・流行色の決まり方|2025年3月14日放送
「チコちゃんに叱られる!」の2025年3月14日放送回では、日常のちょっとした疑問について深掘りされました。今回は「鼻ちょうちん」「なぜ水を買うようになったのか」「流行色の決まり方」の3つのテーマが登場します。それぞれの疑問について、番組内容を振り返りながら詳しく解説します。
鼻ちょうちんはなぜ描かれるのか?
答えは「昔は寝ているときによく”鼻ちょうちん”を出していたから」
昔の人々にとって、寝ているといえば「鼻ちょうちん」が当たり前の光景でした。なぜなら、当時の生活環境や健康状態によって、今よりもずっと頻繁に見られていたからです。
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鼻ちょうちんとは?
鼻の穴から膨らんだ風船のようなものですが、実はドロッとした鼻水です。 -
なぜ鼻ちょうちんができるのか?
鼻水が鼻の奥にたまり、寝ている間に呼吸で少しずつ押し出されることで膨らみます。
これは、副鼻腔(ふくびくう)の炎症が関係しています。 -
副鼻腔炎と鼻ちょうちんの関係
- 副鼻腔の粘膜が細菌に感染すると、鼻水が増えます。
- 鼻の通りが悪くなり、鼻づまりになります。
- 鼻での呼吸が苦しくなり、口呼吸に頼るようになります。
- しかし、寝ていると口が少し閉じるため、息の一部が鼻から抜けます。
- その息が鼻水を少しずつ押し出し、出口で膨らむことで鼻ちょうちんができます。
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昔の人はなぜ鼻ちょうちんが多かったのか?
- 今と違い、風邪や鼻炎を治す薬がなかったため、症状が長引きやすかった。
- 食べ物の種類が限られ、栄養が足りず、免疫力が低かった。
- 家の中にほこりや煙(かまどの煙など)が多く、鼻炎になりやすかった。
このような理由から、昔の子どもや大人はよく鼻ちょうちんを出していました。そのため、「寝ている=鼻ちょうちん」のイメージが広まり、今も昔話やアニメなどで使われるようになったのです。
なぜ水を買うようになったのか?
答えは、「ウイスキーの水割りがはやったから」
日本で「水を買う」という習慣が広まったきっかけは、ウイスキーの水割りが大流行したことにあります。実は、昔の日本では水をお金を出して買うという考えはほとんどありませんでした。しかし、ウイスキーの水割りの登場によって、ミネラルウォーターが広まり、水を買う習慣が定着していきました。
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ウイスキーが売れなかった時代
日本にウイスキーが入ってきたのは江戸時代の末期ですが、なかなか人気が出ませんでした。- 日本にはパブやバーの文化がなかった。
- 和食にはウイスキーが合わないと思われていた。
- アルコールの強いウイスキーは、日本人には飲みにくかった。
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ウイスキーメーカーの作戦
ウイスキーを売るために、メーカーは「水割り」を考案しました。- アルコールが強すぎず、日本人に飲みやすくなる。
- 和食との相性が良くなる。
- 飲みやすくなり、ウイスキーの需要が増える。
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水割りに必要な「美味しい水」
しかし、当時の水道水にはカルキ臭(塩素臭さ)がありました。そのため、水割りを作ると風味が悪くなってしまう問題がありました。そこで、ウイスキーメーカーは水割り用のミネラルウォーターを販売することにしました。 -
ミネラルウォーターの人気が急上昇
- 銀座のバーを中心に、水割りの人気が急拡大。
- ミネラルウォーターを使った水割りの方が圧倒的に美味しいと評判に。
- 家でも美味しい水割りを作りたい人が、水を買い始めるようになった。
- ミネラルウォーターの需要が増え、スーパーやコンビニでも売られるようになった。
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1970年の日本万国博覧会(大阪万博)とミネラルウォーター
この頃、日本では「日本万国博覧会(大阪万博)」が開催されていました。海外の水の文化が紹介され、外国のミネラルウォーターが注目されるようになりました。また、万博を機に日本の食文化も国際化し、欧米の影響を受けるようになりました。 -
水を買うのが当たり前になった
ウイスキーの水割りをきっかけにミネラルウォーターの魅力が広まり、水を買う習慣が一般的になりました。さらに、健康志向の高まりや水の品質への関心が強くなり、現在ではミネラルウォーターは生活に欠かせないものになっています。
流行色はどうやって決まる?
答えは「世界がバタバタしないために決めている」
流行色とは、ただのファッション業界のPRではなく、世界が混乱しないようにあらかじめ決められる色のことです。これは、服だけでなく、自動車、家電、インテリア、広告など、さまざまな業界に関係するため、統一感を持たせることで世界がスムーズに動くようにする役割があります。
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流行色は誰が決めるのか?
- 国際流行色委員会(世界17か国の代表が参加)が決定する。
- 会議は年に2回行われる。
- 各国の代表が色の候補を持ち寄り、時代の流れや人々の心理を分析しながら決める。
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流行色はなぜ2年前に決めるのか?
- 服や車、家電などを作るには時間がかかるため、事前に決めて準備する必要がある。
- 予想される社会情勢や人々の気持ちに合う色を選ぶため。
- 実際に流行した色ではなく、2年後に流行すると予測した色が流行色となる。
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なぜ56色もあるのか?
- 国によって文化や好みが違うため、1色では足りない。
- ファッション業界以外の分野(自動車、家電、広告など)にも対応する必要がある。
- どの国の人も取り入れやすいように、多くの選択肢を用意する。
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流行色はどのように決まるのか?
- 例えば、社会が不安定な時期には落ち着く色(アースカラーやパステルカラー)が選ばれる。
- 環境問題が注目される時期には、自然を感じさせるグリーン系が増える。
- 景気が良く、人々が前向きな時期には、明るく派手な色が人気になる。
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流行色が決まることで何が変わるのか?
- 世界中のブランドやメーカーがスムーズに商品を開発できる。
- 消費者が色選びに迷いにくくなる。
- 街に統一感が生まれ、社会全体が調和する。
流行色は単なる流行ではなく、社会の未来を見越して決められる大切な色なのです。
まとめ
今回の「チコちゃんに叱られる!」では、普段あまり考えない「鼻ちょうちん」「水を買う習慣」「流行色の決まり方」について深掘りされました。どれも意外な背景があり、日常の当たり前が歴史や社会と密接に関係していることが分かります。次回の放送も楽しみですね!
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