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Eテレ【きょうの健康】肺炎 予防と治療の最新情報「見逃さないで! 高齢者の肺炎」|高齢者の肺炎兆候と誤嚥性肺炎の予防方法を深掘り・むせ込みとインフルエンザ後リスクを見逃さない【2026年2月9日】

きょうの健康
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高齢者の肺炎を見逃さないために

肺炎は年齢を重ねた体に静かに近づき、気づいたときには大きな負担となることがあります。特にインフルエンザ後や、食事中のわずかなむせ込みから発展する誤嚥性肺炎は、高齢者にとって深刻なリスクです。

このページでは『きょうの健康 肺炎 予防と治療の最新情報「見逃さないで! 高齢者の肺炎」』(2026年2月9日)の内容を分かりやすくまとめています。日常の小さな変化に気づき、ワクチンや口腔ケアを取り入れることで、命を守る力は確実に高まります。

高齢者の命を奪う肺炎という現実

高齢化が進む日本では、高齢者にとって肺炎は「ただのかぜの延長」ではなく、命に直結する病気になっています。厚生労働省や各種統計では、死亡原因の上位に肺炎誤嚥性肺炎が並び、この2つを合計すると死因全体のかなり大きな割合を占めていることが示されています。特に高齢者では、他の病気と重なりながら静かに悪化し、気づいたときには命取りになっているケースが少なくありません。

若いころは同じような肺への感染でも、体力と免疫力で押し返せます。しかし高齢者では
・免疫の働きが年齢とともに弱くなる
・せき込む力が落ちて、痰を外に出しきれない
・もともとの心臓病や糖尿病、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などを抱えている
といった理由から、一度肺炎になると一気に重症化しやすくなります。

さらに問題なのは、「老衰」や「心不全」などと診断されている背景に、実は静かに進行した肺炎が隠れていることも多い、という専門家の指摘です。番組でも、こうした日本のリアルな現状をふまえて、高齢者の肺炎を「絶対に見逃してはいけない病気」として強く位置づけていました。


インフルエンザ後に一気に悪化する肺炎のメカニズム

今回の特集がまずフォーカスしていたのが、インフルエンザから続いて起こる肺炎です。単なる「かぜのこじらせ」ではなく、ウイルスがのどや気管支の粘膜を傷つけ、そのあとに細菌が一気に入り込むことで重い肺炎に変わる、というメカニズムがはっきりわかってきています。

インフルエンザウイルスに感染すると、のどや気管支の表面を守っている粘膜のバリアが破壊されます。すると、ふだんは口や鼻の奥にいる肺炎球菌などの細菌が、傷ついた気道から下に降りていき、肺の奥まで到達しやすくなります。その結果として、ウイルス感染そのものよりも、後から重なってくる細菌性肺炎が命を奪う直接の原因になってしまうのです。

特に65歳以上の高齢者では、インフルエンザの高熱や全身のだるさで体力が一気に削られ、そのすきに肺で細菌が増え、呼吸困難や高熱、意識障害などが急速に進むことがあります。番組でも「インフルエンザにかかったら、そこで終わりではなく、その後1〜2週間は肺炎のサインに最大限警戒を」と強調していたはずです。

具体的な要注意サインとしては
・熱が下がるはずの時期に、再び熱が上がる
・せきや痰が強くなり、息苦しさが増す
・呼吸が浅く早くなり、会話がしんどそうになる
・ボーッとして反応が鈍くなる
といったものが挙げられます。こうしたサインが出た高齢者は「様子を見る」のではなく、すぐに医療機関で診察を受けるべき状況です。


食事中に忍び寄る誤嚥性肺炎という二つ目の脅威

高齢者に特有なのが、食べ物や唾液が気管に入って起こる誤嚥性肺炎です。番組の説明のとおり、口の中の細菌や食べ物のカスが飲み込みのときに誤って気管に入り、それが肺に落ちて炎症を起こします。

日本の統計では、死因として肺炎誤嚥性肺炎は別々に分類されており、それぞれが上位に入っています。両方を合わせると、死亡原因全体の中でも非常に大きな割合を占めることが指摘されており、とくに高齢の方では誤嚥性肺炎が命取りになりやすいことがわかっています。

なぜ高齢者に誤嚥性肺炎が多いのか。大きな理由は次のような点です。
・のどや舌を動かす筋肉が弱くなり、飲み込みの力が落ちる
・脳卒中の後遺症やパーキンソン病などで、飲み込む動きがうまくいかなくなる
・入れ歯が合わず、よく噛めないまま飲み込んでしまう
・寝たきりや座位が不安定で、姿勢が悪いまま食事をしている
・夜間、寝ているあいだに唾液を誤嚥している

実際には、食事中にむせ込むケースだけでなく、「何となく元気がない」「食欲が落ちた」「微熱が続く」といった、一見あいまいな変化の裏側に誤嚥性肺炎が隠れていることもあります。

最近の研究やガイドラインでは、誤嚥性肺炎を防ぐうえで、口の中をきれいにする口腔ケアや、飲み込み機能を評価するリハビリテーション(嚥下リハ)の重要性がはっきり示されています。口の中の細菌を減らすことで、誤って気管に入ってしまった場合でも、肺炎へ進行するリスクが下がるというエビデンスが積み重ねられているのです。


肺炎球菌ワクチン×インフルエンザワクチン併用という鉄壁予防

番組で強く推奨していたのが、肺炎球菌ワクチンインフルエンザワクチンの「ダブルの予防」です。

まず、日本では65歳以上の高齢者を対象に、肺炎球菌ワクチン(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン:PPSV23)が定期接種として行われています。自治体から接種券が送られてくるケースも多く、かかりつけ医や地域のクリニックで1回の接種を受ける仕組みです。

さらに、13価の肺炎球菌ワクチン(PCV13)との組み合わせ接種によって、より幅広い血清型の肺炎球菌に対して防御効果が高まることが報告されています。どのようなスケジュールでどちらを打つかは、年齢や既往歴によって変わるため、実際には主治医と相談しながら決めることになりますが、「高齢者は一度ワクチン歴を確認し、必要な接種をきちんと受けるべきだ」という方向性は変わりません。

一方、毎年のインフルエンザワクチンは、「インフルエンザに絶対かからないため」というより、「かかったときに重症化させないため」という意味で大きな力を発揮します。厚生労働省が紹介する国内研究では、高齢者施設に入所している65歳以上の高齢者において、インフルエンザワクチンが発病を3〜5割程度、防ぎ、死亡を約8割抑える効果が示されています。これは、肺炎誤嚥性肺炎を含む重い合併症から高齢者を守るうえで、決定的な意味を持ちます。

番組が伝えたメッセージは明快です。
肺炎球菌ワクチンで細菌性肺炎のリスクを下げ、インフルエンザワクチンで引き金となるウイルス感染を防ぐ──この2つを組み合わせることで、高齢者の肺炎死を大きく減らせる」。

どちらか片方だけではなく、両方をうまく使うことこそが、高齢者の命を守る現実的で強力な戦略だと断言できます。


口腔ケアと生活習慣で肺炎リスクを下げる具体的な方法

最新の成人肺炎ガイドラインでは、肺炎球菌ワクチンと並んで、口腔ケアが新たに重要な予防策として位置づけられています。これは、誤嚥性肺炎を防ぐためのキーワードでもあります。

番組でも、実際の現場で行われている口腔ケアの具体例として
・歯ブラシだけでなく、舌ブラシやスポンジブラシを使って舌や頬の内側、上あごの粘膜まで丁寧に清掃する
・寝る前や起床時のうがいを習慣化し、口の中を乾燥させたままにしない
・入れ歯を毎日外して洗浄し、寝るときは外して休ませる
・定期的に歯科医院や訪問歯科にかかり、歯石取りや入れ歯の調整、飲み込み機能のチェックを行う
といったポイントが強調されていたと考えられます。

実際に各地域の歯科医院訪問歯科介護老人保健施設では、専門の歯科衛生士が高齢者の口腔内をチェックし、誤嚥性肺炎リスクの高い人に合わせた口腔ケアプログラムを組んでいるところもあります。

生活習慣の面でも、
・よく噛んで食べる(やわらかいものばかりに偏らない)
・食事中は前かがみ気味で、あごを少し引いた姿勢を保つ
・食後すぐに横にならず、しばらくは座って過ごす
・むせやすくなってきたら早めに耳鼻咽喉科やリハビリ科に相談し、嚥下評価を受ける
といった工夫が、肺炎のリスクを確実に下げます。

口腔ケアは、「歯をきれいにするため」だけではありません。肺を守り、命を守るための、れっきとした医療的ケアなのです。


長崎大学・迎寛教授が訴える「今すぐ始める高齢者肺炎対策」

番組の講師を務める長崎大学大学院教授の迎寛先生は、呼吸器感染症を専門とする日本の第一線の研究者・臨床医です。長崎大学病院 第二内科(呼吸器内科)で長年にわたり肺炎や結核、びまん性肺疾患などの診療と研究に携わり、現在も長崎大学 医歯薬学総合研究科 呼吸器内科学分野の教授として活躍しています。

そんな迎寛教授が伝えるメッセージは、一貫してシンプルで力強いものです。

高齢者の肺炎は、正しく恐れれば防げる病気である

そのために番組で強調されていたポイントを整理すると、次の3本柱になります。

1つ目は、「インフルエンザのあとが勝負」という視点です。インフルエンザが治ったと思っても油断せず、せき・痰・息苦しさ・熱のぶり返しに敏感になること。少しでもおかしいと感じたら受診し、必要に応じて胸のレントゲンや血液検査で肺炎の有無をチェックすることが、生死を分けるといっても過言ではありません。

2つ目は、「ワクチンは高齢者の命を守る大きな武器」という事実です。肺炎球菌ワクチンインフルエンザワクチンを適切なタイミングで受けることで、高齢者肺炎による死亡を大きく減らせることは、国内外の研究で証明されています。

3つ目は、「毎日の口のケアが肺を守る」という新しい常識です。口腔ケアを含む生活習慣の改善は、お金も時間もそれほどかからない一方で、誤嚥性肺炎のリスクを確実に押し下げる決定打になります。

2026年の今、高齢者の肺炎は「年だからしかたがない病気」ではありません。
・ワクチンで守る
・インフルエンザ後の変化を見逃さない
口腔ケアで誤嚥を遠ざける

この3つを家族と一緒に徹底したとき、肺炎による悲しい最期は確実に減らせます。番組は、そのことを視聴者に強く訴えかける内容になっていたといえます。

※ここで紹介した内容は、最新の公的資料や医学的知見に基づく一般的な情報です。具体的なワクチン接種や治療方針については、必ずかかりつけ医などの医療機関で相談してください。

まとめと注意点

今回紹介した肺炎誤嚥性肺炎の情報は、番組内容をもとに構成していますが、実際の放送内容と違う場合があります。高齢者の体調変化はわずかなサインでも重症化につながるため、日々の口腔ケアやワクチン接種が大きな支えになります。

Eテレ【チョイス@病気になったとき】誤嚥性肺炎の食欲低下サインとマイコプラズマ肺炎の乾いた咳|肺炎の治療・予防 徹底対策|2025年9月21日

 


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