食べるほど深まる、和田家の鍋
「鍋は食べすすめるうちにどんどん味が育つ」――そんな発想から生まれたのが、和田家の育てる鍋です。料理研究家の和田明日香さんが、魚と肉のうまみを重ねながら変化を楽しむ方法を紹介します。
このページでは『きょうの料理「明日香と飯尾の」和田家の育てる鍋(2026年2月19日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。締めの焼き餅雑炊や豆乳トマト担々鍋まで、お届けします。
魚と肉のうまみを足す 和田家の育てる鍋 の材料と作り方
一品目として紹介されるのは、昆布だしに魚と肉のうまみを足した、和田家特製の鍋です。
具材の入れ方にもコツがあって、だしが出るものを先に煮て、あとから野菜を“くぐらせる”ように食べ進めます。
材料(つくりやすい分量)
・昆布(10cm四方)1枚
・鶏もも肉 1枚
・鶏手羽先 4本
・生だら(切り身)3切れ
・白菜 4枚
・にんにく(縦半分に切る)1かけ分
・ねぎ(青い部分)適量
・大根 4cm
・春菊 150g
・レタス 4枚
・ねぎ 1/2本
・柚子(絞りやすく切る/好みで)2コ分
・塩、酒、しょうゆ、みりん(各適量)
つけだれ兼ドレッシング
・ポン酢しょうゆ 1/2カップ
・白すりごま 大さじ3
・みそ 大さじ2
・米油 大さじ2
・砂糖 小さじ1/2
作り方
・土鍋に水6カップを入れ、昆布を20〜30分浸します。
・鶏もも肉は食べやすく切り、手羽先は骨の間に切り込みを入れます。鶏肉と手羽先に塩・酒を少々もみ込みます。
・たらは3等分ほどに切り、塩・酒を少々もみ込みます。
・白菜は軸と葉に分け、葉はザク切り、軸は3cm幅に切ります。
・土鍋に鶏肉、手羽先、たら、にんにく、ねぎの青い部分、白菜の軸を入れて中火にかけます。煮立ったらアクを取ります。
・しょうゆ、みりん(各大さじ4)を加え、弱火で20分ほどコトコト煮ます。
・大根は薄い輪切り、春菊とレタスはザク切り、ねぎは斜め薄切りにします。
・つけだれは、ポン酢しょうゆ、すりごま、みそ、砂糖を混ぜ、鍋から取り出したにんにくを加え、最後に米油を混ぜます。
・鍋から昆布とねぎの青い部分を取り出し、用意した野菜と白菜の葉をスープにくぐらせ、具材と一緒に取り分けます。つけだれをかけ、柚子を搾って食べます。
ここで面白いのは、野菜の居場所がひとつじゃないところです。
スープにくぐらせて鍋として食べてもいいし、つけだれをかけてサラダみたいに食べても成立する。
鍋が“ひと皿”じゃなく、“食卓まるごと”になっていきます。
つけだれ兼ドレッシングが、鍋のテンポを変える
つけだれは、ポン酢のさっぱりに、ごまとみそのコクを足した形です。
そこに鍋で煮たにんにくが混ざるので、香りの芯もできます。
鍋って、スープの味が強いと単調になりがちです。
でも、つけだれがあると、同じ具材でも“別の料理”として口に入ってきます。
途中で柚子を搾ると、湯気の中の香りが一段明るくなって、食べる手が自然に進みます。
締めは、ご飯×切り餅×焼きのりの 焼き餅雑炊
締めとして紹介されるのが、ご飯に切り餅と焼きのりを加える 焼き餅雑炊 です。
鍋のスープが“育ったあと”だからこそ、ここで一気にごちそう感が出ます。
材料(2人分)
・ごはん 2膳分
・切り餅 1〜2個
・焼きのり 全形1枚
作り方
・鍋から具材をすべて取り出します。
・ごはんと、トースターでこんがり焼いた切り餅を加えて弱火にかけます。
・餅がトロトロになったら、焼きのりをちぎって加え、溶かすように混ぜます。
のりが入ると、香りが立って、スープが急に“和の主役”になります。
焼いた餅の香ばしさも合わさって、最後の一杯がちゃんと記憶に残る締めになります。
もう一つの提案、甘酸っぱさで後味を軽くする 豆乳トマト担々鍋
人気の豆乳鍋に、甘酸っぱいミニトマトを加えた 豆乳トマト担々鍋 も紹介されます。
豆乳のまろやかさに、トマトの酸味が入ることで、こってりしすぎず食べやすい方向に動きます。
材料(つくりやすい分量)
・豚ひき肉 250g
・おろししょうが 1かけ分
・おろしにんにく 1かけ分
・刻みねぎ 15cm分
・水 2カップ
・中華風顆粒チキンスープの素 小さじ2
・白練りごま 大さじ2
・無調整豆乳 2カップ
・ミニトマト 12個
・油揚げ 1枚
・水菜 1株
・にら 1/2把
・もやし 1袋
・豚しゃぶしゃぶ用 150g
・豆板醤、ラー油 各適量
・ごま油、みそ、しょうゆ(各適量)
作り方
・フライパンにごま油を弱火で熱し、しょうが、にんにく、刻みねぎを炒めます。
・香りが立ったら豚ひき肉を加えて中火で炒め、肉の色が変わったらみそ、しょうゆを加えてなじませます。
・土鍋に移し、水とチキンスープの素を加えて煮立て、アクを取ります。
・練りごまを溶かし、豆乳とミニトマトを加えて弱火で10分ほど煮ます。
・油揚げは短冊、水菜はザク切り、にらは4cm、もやしは洗って水気を切ります。
・具材と豚肉をスープにくぐらせて取り分け、豆板醤やラー油で辛さを調整します。
担々のコクは強いのに、ミニトマトをつぶしながら食べると、口の中がふっと軽くなる。
「濃厚だけど、あとを引く」のではなく、「濃厚なのに、次の一口が欲しくなる」方向に整うのが、この鍋の気持ちよさです。
(補足の背景)
昆布やトマトは、うまみのもとになる成分が多い食材として知られています。
肉や魚のうまみと重なると、同じ塩分でも“味が濃く感じる”瞬間が出やすく、鍋が「育つ」と感じやすくなります。
番組の言う“育つ”は、調味料を足すというより、素材の重なりを上手に使う、という意味合いで響いてきます。
【NHKきょうの料理】和田明日香の春レシピ!わかめチャンプルー・わかめあん・のりのつくだ煮でご飯が進む|3月19日放送
和田明日香さんという存在
番組で講師を務める和田明日香さんについて、ここであらためて整理して紹介します。家庭料理を軸に活動を広げてきた歩みを知ることで、番組で伝えている言葉の重みがよりはっきり見えてきます。和田明日香さんは1987年4月17日生まれ、東京都世田谷区出身の料理家・食育インストラクターです。3児の母としての生活経験を土台にしながら、テレビや書籍、講演など多方面で活動を続けています。
経歴と活動の広がり
和田明日香さんは、料理愛好家である平野レミさんの次男と結婚後、料理を基礎から学び直しました。その過程で食育インストラクターの資格を取得し、家庭料理を中心とした発信を本格的に始めます。NHK「きょうの料理」をはじめとする料理番組でレシピを紹介し、テレビ朝日「家事ヤロウ!!!」などの情報番組にも出演しています。雑誌や新聞での連載、企業とのレシピ開発、全国での講演会など活動は幅広く、家庭で再現しやすい料理を届け続けています。
代表的な実績と受賞歴
著書『10年かかって地味ごはん。』(主婦の友社)は累計26万部を突破し、大きな話題となりました。2022年には第9回料理レシピ本大賞 in Japan 料理部門に入賞しています。続編となる『楽ありゃ苦もある地味ごはん。』(主婦の友社)も刊行され、家庭料理をテーマにしたシリーズとして定着しました。さらに2018年にはベストマザー賞、2021年には第14回ペアレンティングアワード文化人部門を受賞し、料理家としてだけでなく子育て世代を支える存在としても評価されています。
代表作『10年かかって地味ごはん。』
『10年かかって地味ごはん。』は、日々の食卓を支える家庭料理に光を当てた一冊です。特別な食材や難しい工程に頼らず、身近な材料で作れる実践的なレシピが並びます。料理が得意ではなかった経験を持つ和田明日香さんだからこそ書けた内容で、家庭のリアルな悩みに寄り添う構成になっています。長く読み継がれる理由は、派手さではなく、毎日のごはんを確実に支える力にあります。
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