堀江ひろ子さんの親しみやすい3品レシピ特集
2025年5月27日放送のNHK『きょうの料理』では、料理研究家・堀江ひろ子さんが、家庭で手軽に作れる3品を紹介しました。定番の和風ごはん「親子丼」、懐かしい味わいの「こんにゃくの炒め煮」、そして刺身をサラダ仕立てにした「かつおのサラダ」です。しょうゆ・砂糖・酒の“1:1:1”で仕上げる甘辛味が共通のポイント。家庭にある材料で、ほっとする味わいが簡単に作れます。以下、それぞれのレシピと調理のポイントをご紹介します。
親子丼|ふわとろ卵とアスパラの彩りが魅力
この日の「親子丼」は、鶏肉の旨みと卵のふんわり感に、アスパラガスの鮮やかな緑が加わった春らしい一品でした。しょうゆ・砂糖・酒を“1:1:1”の割合で使うことで、誰でも味が決まりやすく、だしとの組み合わせでやさしい甘辛味に仕上がります。
材料(1人分)
-
鶏もも肉 80~100g(皮を下にして2cm幅、7~8mm厚にカット)
-
たまねぎ 小1/2個(約50g)(繊維を断ち切るように7~8mm幅にスライス)
-
グリーンアスパラガス 2本(40~50g)(根元を落として皮をむき、1~2cm幅の斜め切り)
-
卵 1個
-
マヨネーズ 大さじ1/2
-
だし カップ1/3
-
A
・しょうゆ 大さじ1弱
・砂糖 大さじ1弱
・酒 大さじ1弱 -
ご飯(温かいもの) 200g
-
刻みのり 適量
-
紅しょうが(細切り) 適宜
作り方
-
フライパンにだしとAの調味料(しょうゆ・砂糖・酒)を入れ、鶏肉・たまねぎを加えて強火にかけます。煮立ったら火を弱め、アスパラガスを加えてさらに約3分煮て、具材に火を通します。
-
別のボウルで卵とマヨネーズ大さじ1/2をよく混ぜて卵液を作ります。
-
煮立った鍋に卵液の2/3を回し入れて軽く混ぜるようにし、最後に残りの卵液を流し入れたらすぐに火を止め、ふたをして余熱で火を通します。
-
丼に温かいご飯を盛り、刻みのりを散らし、親子煮をすべらせるように移してのせます。お好みで紅しょうがを添えたら完成です。
マヨネーズを加えた卵液はコクが出て、火を止めたあともふんわりと固まりやすくなります。卵がふるふると揺れるやわらかさに仕上がるのが特長で、時間が経ってもかたくなりません。
アスパラガスは春から初夏にかけての食材で、色鮮やかな緑が目にもおいしく、シャキッとした歯ごたえが加わります。たまねぎの甘さも加わり、全体としてやさしい味わいにまとまります。
甘辛だれで煮た鶏肉に、とろとろの卵がからむこの一品は、ご飯との相性も抜群です。火加減の工夫とマヨネーズのひと手間が、家庭でもプロのような仕上がりを実現してくれます。お昼にも晩ごはんにもぴったりの、手軽で満足度の高いレシピです。
かつおのサラダ|コチュジャンだれで食べるピリ辛刺身風
「かつおのサラダ」は、刺身をサラダ感覚で楽しめるピリ辛アレンジが魅力の一品です。火を使わずに短時間で作れるため、暑い日や忙しい日の食卓にもぴったり。韓国風のたれがかつおにからみ、食欲をそそる味わいに仕上がります。
材料(2人分)
-
かつお(刺身用/さく) 200g
(1cm厚さのそぎ切りにする) -
新たまねぎ 1個(150g)
(縦半分に切り、繊維を断つように薄切り) -
青じそ 10枚
(手でちぎって食べやすいサイズに) -
A
・コチュジャン 大さじ1
・酢 大さじ1
・砂糖 大さじ1 -
白ごま 適量
作り方
-
ボウルにA(コチュジャン・酢・砂糖 各大さじ1)を合わせてよく混ぜ、ピリ辛だれを作ります。このたれは“1:1:1”の比率で誰でも簡単に作れ、甘辛酸っぱいバランスがかつおと相性抜群です。
-
切ったかつおをたれに加え、全体をからめます。次に新たまねぎを加えてやさしくあえ、シャキシャキ感を残すように手早く混ぜます。
-
最後にちぎった青じそを加えて全体を軽く混ぜ、器に盛りつけます。仕上げに白ごまをふれば完成です。
たまねぎの辛みは加熱せずにそのまま使うことで、爽やかさとシャキシャキ感が残ります。かつおのうまみにピリッとしたたれがからみ、青じその香りが後味をさっぱりと仕上げてくれます。
ご飯と一緒に食べても、ビールのおつまみにしても合う万能な一皿で、サラダというより主菜としても満足感があります。暑さで食欲が落ちる季節にも、さっと作れて栄養バランスが取れるところもうれしいポイントです。
また、たれの材料は家庭にあるものでそろえられ、分量も覚えやすいため、他の刺身や冷しゃぶなどにも応用できます。調味料の黄金比を覚えておけば、いろいろな食材で楽しめる万能だれとして重宝します。家にある材料で簡単に作れるのに、ひと味違うごちそう感のある料理です。
まとめ|家庭にあるもので手軽に作れる“和の3品”
今回の放送では、しょうゆ・砂糖・酒を1:1:1で使うことで、家庭でも迷わずに味が決まる和風レシピが紹介されました。
-
親子丼は、マヨネーズでふわとろ卵に仕上げる工夫が光ります
-
こんにゃくの炒め煮は、香ばしく焼いて煮詰めるだけで、懐かしい味に
-
かつおのサラダは、刺身の食べ方を広げてくれるピリ辛アレンジ
どれも身近な材料で作れて、調味料の割合も覚えやすいのがポイントです。和食の基本を押さえつつ、食卓にちょっとした工夫と新しさを取り入れられる3品。ぜひ家庭で再現してみてください。
コメント