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NHK【星野源と松重豊のおともだち(6)】金沢 ともだち2人の音楽旅!石川編を2夜連続放送 鈴木大拙館で聴くジョン・ケージ『4分33秒』と星野源『Why』誕生の背景・番組選曲まとめ|2026年3月4日

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シリーズ最終章へ 金沢・能登をめぐるおともだち最後の旅

番組「星野源と松重豊のおともだち」は、音楽が好きな星野源さんと松重豊さんが、旅先でその場所に合う音楽を自由にかけながら歩く番組です。最終回は金沢と能登を2夜連続で巡り、この回は金沢編として放送されました。
舞台は「古都」と呼ばれる金沢です。派手な観光のスピードではなく、耳と気持ちの速度を落としていく旅でした。
最初の行き先は、星野さんが以前から来たかった場所だと話す鈴木大拙館
ここで2人がやるのは、説明を急がないことです。
音楽を流して、沈黙も音として受け止めて、その場の空気を確かめていきます。
誰かに見せるための旅というより、2人が同じ景色と同じ音を共有して、静かに反応を交換していく旅です。
見どころは「どこへ行ったか」だけではありません。
「なぜこの曲をここで流すのか」という、選曲の理由そのものが物語になっていました。

鈴木大拙館へ 大拙という人と「考える」ための建築

2人が最初に訪れた鈴木大拙館は、金沢が生んだ仏教哲学者・鈴木大拙の考えや足跡を伝え、来館者が自分で思索できる場として設けられた施設です。
鈴木大拙は金沢出身で、禅の思想を研究し、英語の著作を通して海外にも広く紹介した人物として知られます。
ここで効いてくるのが建物そのものです。
鈴木大拙館は「玄関棟」「展示棟」「思索空間棟」を回廊でつなぎ、「玄関の庭」「露地の庭」「水鏡の庭」という3つの庭を巡るように構成されています。
歩くことで、知る、学ぶ、そして考える、という流れを体の感覚に落としていく設計だと説明されています。
設計は谷口建築設計研究所の谷口吉生さん。2011年に竣工したことも施設概要として示されています。
星野さんは、2023年に歌詞を書くために金沢を訪れたことがある、と番組内で語っていました。
だからこそ、この場所は「観光の名所」ではなく、「言葉が生まれる場所」として画面に立ち上がってきます。
静けさが整っていると、耳のスイッチも切り替わる。
その下準備が、この建築には最初から埋め込まれているように見えました。

沈黙を聴く体験 ジョン・ケージ『4分33秒』

最初に星野さんが選んだのは、ジョン・ケージの『4分33秒』でした。
音を出さないという発想が有名な曲で、演奏中に起きる環境音が、その回の「音」になります。
番組では、雨の音、足音、そしてスタッフのスマホが落ちた音までが、音楽の一部として立ち上がっていました。
星野さんは「この曲を聴いたあとは耳の聞こえ方が変わる。世の中の音の解像度が高くなる感覚がある」と話します。
ここで大事なのは、沈黙が無ではないという気づきです。
『4分33秒』は偶然性を取り込み、固定された作品観を揺らした曲として語られ、禅からの影響も指摘されています。
だから鈴木大拙館という「考える」ための空間と相性がいい。
音を鳴らさないのに、世界の音が増える。
説明が減るのに、感じ取る情報が増える。
2人が耳を澄ます姿は、派手なリアクションの代わりに、場所の厚みをそのまま伝えていました。

頭の中が整う反復 スティーヴ・ライヒ&パット・メセニー『エレクトリック・カウンターポイント 第3楽章 ファスト』

次に松重さんが選んだのは、スティーヴ・ライヒ&パット・メセニーの『エレクトリック・カウンターポイント 第3楽章 ファスト』です。
松重さんは「こういうものを脳内にぐるっと回していると穏やかになる。急に展開が変わる瞬間に鳥肌が立つ」と話しました。
ライヒはミニマルミュージックの作曲家として知られ、この作品はパット・メセニーのために書かれた曲として紹介されています。
反復が続くのに、同じ場所に止まらない。
少しずつ形が変わっていくから、聴いている側の集中も長く続きます。
番組の空気とも似ています。
2人の会話は、結論を急がず、同じ話題をぐるっと回しながら、少しずつ温度を変えていく。
その「回り方」自体が心地よくて、音楽の作りと重なって見える瞬間がありました。
静かな建物の中で、耳が外に開いていく流れ。
『4分33秒』で世界の音を受け取り、次に反復の音楽で気持ちの輪郭を整える。
金沢の旅が、この時点で既に「音で歩く」旅になっていました。

歌詞とメロディの入り口 フィッシュマンズ『ポッカポッカ』

星野さんはフィッシュマンズについて、佐藤伸治さんが書く歌詞が好きだと語りました。
たまに、解釈を拒むような歌詞に出会うと、美しいものを目の前にする感じがある。
そう話した上で選んだのが『ポッカポッカ』です。
ここで2人は、歌詞とメロディのどちらから曲に入るか、という話をします。
このやり取りが、とても番組らしい場面でした。
曲の感想を競わない。
知識をぶつけ合わない。
ただ「自分はこう感じる」を持ち寄って、相手の感じ方が入る余白を残します。
場所が金沢であることも効いています。
茶屋街や武家屋敷のイメージが強い街ですが、実際には大学や文化施設も多く、静かな学びの空気が町の芯にあります。
だから、言葉の解釈を急がない曲が、街の呼吸に自然に馴染みます。
音楽旅の面白さは、名所を並べることではなく、曲が景色の読み方を変えるところにある。
この場面は、そのことをまっすぐに見せてくれました。

ブルースの深い展開 ジェイムス・ブラッド・ウルマー『アー・ユー・グラッド・トゥ・ビー・イン・アメリカ?』

松重さんが次に選んだのは、ジェイムス・ブラッド・ウルマーの『アー・ユー・グラッド・トゥ・ビー・イン・アメリカ?』。
展開が豊富なブルースだと紹介され、松重さんは「若い頃はブルースをよく聴いていたが、この人は最近まで知らなかった。かっこいい曲」と話しました。
ここが松重さんらしいところです。
昔の自分の趣味を、懐かしさだけで終わらせない。
知らなかった音に出会い直して、今の自分の言葉で語り直します。
旅番組でありがちな「おいしい」「きれい」だけではなく、音楽の背景にある時間の長さが見えてきます。
ブルースは形がシンプルに見えて、実は演奏者の人生の重みが音に出やすいジャンルです。
同じ進行でも、音の置き方で表情が変わる。
この番組の会話も似ています。
同じ場所に立っても、2人が見ているポイントが違うから、景色が2枚になる。
その2枚が重なったとき、金沢の夜が少しだけ立体的に見えてくる。
そんな場面でした。

星野源『ワイ』 雨の金沢で生まれた言葉

星野さんは、自身の曲『ワイ』をこの場所で歌詞が生まれた曲として選びました。
以前訪れたときも雨で、雨がやんで、きれいな夕陽が見えてきたことに感動した。
その記憶が、曲と一緒に語られます。
ここは、検索する人が特に知りたいところだと思います。
「星野源の金沢」と「星野源の曲」が、番組の中でつながる瞬間だからです。
雨の話は、景色の話でもありますが、同時に心の話でもあります。
雨の間は、音が近くに寄ってきます。
水たまりの音、服に当たる雨粒の音、傘がこすれる音。
さっきの『4分33秒』の感覚が、ここで日常の記憶に戻ってくる感じがありました。
鈴木大拙館の設計が「巡ることで考える」ことを意図している、という説明を思い出すと、さらに腑に落ちます。
歩いて、止まって、耳を澄まして、また歩く。
その繰り返しの中で、言葉が生まれる。
番組は、その作り方をドラマチックに誇張せず、でもしっかり情景で見せてくれました。

ひがし茶屋街で寄り道 焼き鳥とおでんと特別な親子丼

午後の遅い時間、2人はひがし茶屋街近くの焼き鳥店へ向かいます。
星野さんが来てみたかった店で、お目当ては親子丼。
ただ番組では、店名までは明かされていませんでした。
ここは大事な注意点で、記事でも店名を決め打ちせず、「番組内で店名は示されていない」として扱うのが安全です。
2人はまず、おでんと焼き鳥を味わいます。
松重さんは、飲食店で食事をするとき周りの目が気になる、と話していました。
それでも料理が来ると、視線より先に箸が動く。
その感じが妙にリアルで、見ているこちらもお腹が鳴ります。
そして特別に、普段はランチのみの親子丼を出してもらい、星野さんは念願の親子丼に「うまい」と感嘆しました。
背景として、ひがし茶屋街は金沢を代表する茶屋街で、国の重要伝統的建造物群保存地区として町並みが守られています。
観光地でありながら、人が暮らす街の一部でもある。
だからこそ、あたたかい汁気のある料理が、旅の体温をちゃんと支えてくれる。
音楽の旅が「耳の旅」なら、ここは「胃の旅」です。
静けさで研ぎ澄ました感覚が、食べものの湯気でほどけていく。
その緩急が、金沢編の気持ちよさでした。

レトロなスナックの夜 選曲で部屋の空気が変わる瞬間

夕食後、2人はレトロな雰囲気のスナックへ向かいます。
こちらも番組では店名は示されていませんでしたが、場所として「石川県金沢市笠市町」という地名が出ています。笠市町は金沢市内の町名として実在します。
松重さんはスウェーデンのバンド、エブアンドフロードの『エニシング』を選曲。
「まだあまり聴かれていないから、もうちょっと聴かれてほしい」と話していました。
星野さんはヴァン・ハントの『ダウン・ヒア・イン・ヘル(ウィズ・ユー)』を選び、松重さんはギターと声の色気を絶賛します。
さらに松重さんは、レディ・レイの『ハイヤー』もかけます。
星野さんはスナックの雰囲気に合わせて、モーリス・ホワイトの『アイ・ニード・ユー』。
そこからダリル・ホール&ジョン・オーツの『ウェイト・フォー・ミー』へつないで盛り上がりました。
スナックの夜は不思議です。
同じ部屋なのに、曲が変わるたび空気の質が変わります。
大声を出さなくても、みんなの表情が変わる。
この番組は、その瞬間を急いで説明しません。
「この曲はこういうジャンル」とタグを貼るより先に、曲が場に起こした変化を見せます。
それができるのは、2人が音楽を「知識」より「体感」で語っているからです。
静かな金沢の夜に、スナックの灯りと音楽がゆっくり混ざっていく。
その描写が、この回の余韻になって残りました。

金沢編で流れた曲一覧まとめ

この回で紹介された曲を、選曲者ごとにまとめます。
検索で来た人が「結局、曲名は何だった?」にすぐ答えが届くように整理します。

星野源さんの選曲
・ジョン・ケージ『4分33秒』
・フィッシュマンズ『ポッカポッカ』
・星野源『ワイ』

松重豊さんの選曲
・スティーヴ・ライヒ&パット・メセニー『エレクトリック・カウンターポイント 第3楽章 ファスト』
・ジェイムス・ブラッド・ウルマー『アー・ユー・グラッド・トゥ・ビー・イン・アメリカ?』
・エブアンドフロード『エニシング』

スナックで流れた曲
・ヴァン・ハント『ダウン・ヒア・イン・ヘル(ウィズ・ユー)』
・レディ・レイ『ハイヤー』
・モーリス・ホワイト『アイ・ニード・ユー』
・ダリル・ホール&ジョン・オーツ『ウェイト・フォー・ミー』

金沢編は、音楽旅の入口として「静けさ」を選んだ回でした。
鈴木大拙館で耳をひらき、ひがし茶屋街で体をあたため、スナックで夜の空気に溶ける。
観光名所の数ではなく、音が景色の見え方を変える面白さ。
その魅力が、最後まで積み上がっていました。

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