記事内には、広告が含まれています。

NHK【星野源と松重豊のおともだち(8)】金沢 鈴木大拙館で生まれた静寂の音×おともだちロケ地と親子丼の夜×松重豊ドラマ秘話|2026年3月4日★

メール購読のご案内

いつも「気になるNHK」をご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、NHKの番組紹介や見どころ、新着情報などをいち早くお届けしています。

スポンサーリンク

シリーズ最終章へ 金沢・能登をめぐるおともだち最後の旅

この石川編は、「おともだち」シリーズの最後の旅の前半戦です。
初日は金沢、翌日には能登へと向かう構成で、金沢編ではまだ出発前の静かな高揚感が画面から伝わってきます。

番組全体のコンセプトは、「音楽をいろんな環境と混ぜてみよう」。
スタジオではなく旅先で音楽を聴くことで、同じ曲でも印象が変わることを、ふたりはこれまで鎌倉・韓国・沖縄など各地で確かめてきました。
その集大成として選ばれた場所が、歴史ある城下町の金沢と、今なお復興が続く能登半島の地域です。

旅番組としての楽しさはもちろんありますが、あくまで主役は音楽と、音楽を聴くふたりの表情です。
どこか学校の放課後のような、友だち同士のゆるい空気の中で、選曲の理由や思い出が自然に語られていきます。

静寂の鈴木大拙館から始まる「音を鳴らさない」音楽体験

金沢編のスタート地点は、金沢市本多町にある鈴木大拙館です。
ここは、金沢出身の仏教哲学者・鈴木大拙の足跡と思想を伝えるために開かれた施設で、「玄関棟」「展示棟」「思索空間棟」の三つの建物と、「玄関の庭」「露地の庭」「水鏡の庭」という三つの庭で構成されています。

建物を設計したのは、国立新美術館やニューヨーク近代美術館新館などを手がけた建築家・谷口吉生。
水盤の上に光が揺れる「水鏡の庭」や、余白を生かした展示空間は、訪れる人に「立ち止まって考える時間」をそっと差し出すようなつくりになっています。

そんな静寂の場所で、ふたりはそれぞれが選んだ曲をかけ合います。
番組の見どころのひとつが、星野源が「この場所にぴったり」として選んだ「音を鳴らさない」曲。
タイトルや具体的な内容は番組本編で確かめることになりますが、静かな空間にほとんど音のない音楽を重ねる試みは、まさに鈴木大拙の禅の思想と重なります。

鈴木大拙は、禅や大乗仏教の考え方を欧米に広く紹介した思想家として知られています。
「何もない」「静かである」という状態を、そのまま豊かなものとして受け止める感覚は、アンビエントやミニマルな音楽とも相性が良く、世界中の音楽家にも影響を与えてきました。
番組の中で、ふたりがただ静かに音を聴き、外の水面の揺らぎに目を向ける時間は、「音楽とは何か」を改めて考えさせてくれる瞬間になっています。

歌詞作りの舞台となった金沢の風景と星野源の創作

今回この場所が選ばれた理由のひとつは、星野源自身が歌詞作りのためにこの館を訪れた経験があるからです。
ラジオ番組でも、「金沢に行ったことが自分の曲づくりに大きな影響を与えた」と語ってきた星野源にとって、金沢は創作の記憶が刻まれた町です。

金沢は、加賀藩の城下町として発展してきた歴史を持ち、兼六園やひがし茶屋街など、古い家並みや石畳が今も残るエリアが数多くあります。
それに加えて、現代建築やアートの施設も多く、美術館やギャラリーを巡りながら散歩をするのにぴったりのコンパクトな町です。

番組では、鈴木大拙館の静かな時間のあと、金沢の町並みのカットが差し込まれ、ふたりが歩きながら音楽の話を重ねていきます。
大きな出来事ではなく、何気ない風景と足音、そしてバックに流れる曲。
「作り手にとっての町」が、「視聴者にとっての音楽の聴き方」を少し変えてくれる構成になっています。

創作の場としての金沢を、観光ガイドではなく音楽番組の視点で切り取っているのが、このパートの大きな特徴です。
「どのカフェが人気か」よりも、「どんな空気の中で曲が生まれたのか」がじっくり描かれることで、星野源の作品の聴こえ方も自然と変わってきます。

夜の金沢で立ち寄る焼き鳥店と卵トロトロ親子丼

日が暮れると、ふたりは金沢の夜の街へ。
向かった先は、焼き鳥が評判の店です。カウンターの中では炭火の上で串が並び、画面越しにも煙とタレの香りが立ち上ってくるような雰囲気が伝わります。

ここでふたりが注文するのが、卵がとろとろのった親子丼。
番組紹介の文章でもわざわざ取り上げられている一品で、そのとろみとつややかさが、カメラの寄りでしっかり映し出されます。
焼き鳥店の親子丼は、炭火で焼いた鶏肉と、濃いめのタレ、半熟卵の組み合わせで人気店が多く、金沢だけでなく全国で「知る人ぞ知るメニュー」として愛されています。

石川県は海鮮のイメージが強い土地ですが、実は地鶏や卵料理の店も多く、居酒屋文化が根付いたエリアでもあります。
地元の常連が通う店のカウンターで音楽の話をするという構図は、「食べものと音楽は同じくらい大事」と語る番組の空気を象徴しています。

ふたりは親子丼を頬張りながら、一日の振り返りや、これまでの旅の話をぽつぽつとこぼしていきます。
大きく笑う場面もあれば、少し黙り込んで味わう時間もあり、その間を埋めるように、お店のBGMや外の気配が静かに流れています。

松重豊がこぼす「あのドラマ」の意外な裏側

焼き鳥店のカウンターで、もうひとつの見どころが、松重豊が話す「あのドラマ」の意外なエピソードです。
番組紹介でもわざわざ触れられているこのトークは、長年役者として多くの作品に出演してきた松重豊ならではの視点が光る場面です。

松重豊といえば、ドラマ「孤独のグルメ」シリーズの主人公として、食と人の関係を淡々と描いてきた俳優です。
役者の仕事の裏側では、ロケ地となる店との関わり方や、撮影スタッフとのチームワークなど、視聴者には見えない「現場の空気」がたくさんあります。

番組では、その「空気」の一端が、星野源との対話の中で自然ににじみ出てきます。
ドラマのタイトルや具体的なシーンについて詳細に語りすぎることはありませんが、「こんなことがあった」「実はこんな気持ちだった」といったニュアンスを通して、役者としての松重豊の素顔が垣間見える構成になっています。

視聴者にとっては、ふだんは完成した作品としてしか触れられないドラマが、「現場で息づいていた時間」として少し身近に感じられる瞬間です。
ここでも音楽は、ふたりの会話を支える背景として、店内や編集の中にそっと流れ続けています。

レトロなスナックでソウル&アールアンドビーに浸る夜

焼き鳥店を出たふたりが向かうのは、金沢の夜らしさが色濃く残るレトロなスナックです。
看板のネオン、ソファの色、マイクスタンド、ボトルが並んだ棚。昭和から令和まで続いてきたスナック文化の空気が、そのまま画面に閉じ込められたように映し出されます。

ここで流れるのは、ソウルやアールアンドビー。
ビートの効いた曲や、しっとりとしたバラードを聴きながら、ふたりはときどき体を揺らし、小さく相づちを打ちつつ、音楽の話を続けます。

日本のスナック文化は、マスターやママの選曲やカラオケの選曲を通して、人の人生と音楽が濃く結びつく場所として発展してきました。
一見似たような店に見えても、「この店でしか流れない音」「この店でしか語られない思い出」が必ずあります。

金沢のスナックでソウルやアールアンドビーを聴くというシチュエーションは、旅人であるふたりが、その町の日常に少しだけ混ざる瞬間でもあります。
番組ならではなのは、そこで流れる曲が、ふたりの選曲や会話の流れにリンクしているところ。
「旅先で、どんな音楽を、どこで聴くか」というテーマが、このスナックのシーンで一気に立体的になっていきます。

石川の旅が映し出す「音楽と暮らし」のつながり

金沢編の終盤では、翌日の能登編の予告もさりげなく差し込まれます。
能登の回では、七尾から穴水へ向かう鉄道の車窓や、ちゃんこ店での再会など、能登半島地震後の地域とのつながりも描かれますが、金沢編ではまだ「これから向かう場所」として静かに言及される程度です。

その分、この初日は、旅の中でもっとも落ち着いた時間として、町の空気と音楽の関係にじっくりフォーカスしています。
静かな美術館、にぎやかな焼き鳥店、レトロなスナック。
まったく違う3つの環境で聴く音楽が、それぞれ違う表情を見せることを、視聴者も一緒に体感できる構成です。

シリーズを通して、「聴く場所や状況が変わると、同じ曲でもまったく違って聴こえる」というテーマを追いかけてきたおともだち
金沢編は、そのテーマをもっとも穏やかで、でも深く味わえる回だと言えます。

日常の中で音楽を聴くとき、部屋・通勤・キッチン・散歩道など、私たちもさまざまな「環境」を持っています。
この番組を見たあとで同じ曲を聴くと、自分の暮らしの中にも、金沢や能登の風景が少し重なって見えてくるかもしれません。

NHK【星野源と松重豊のおともだち(5)】沖縄・後編 ともだち2人の音楽旅 タコス専門店メキシコ北谷店と安里バーEL LEQUIO “音楽旅の名場面”を全網羅|2026年2月25日


気になるNHKをもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました