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NHK【ニッポンの里山 ふるさとの絶景に出会う旅】人といのちの絶景物語 森と林 京都北山杉の循環と北海道占冠村メープルシロップが生まれる里山の知恵|2026年3月8日

ニッポンの里山
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森と人が支える里山

3月8日放送の「ニッポンの里山 ふるさとの絶景に出会う旅『人といのちの絶景物語 森と林』」は、ただ美しい森を見せるだけの回ではありませんでした。木を切って使い、枝葉も無駄にせず、動物や虫や鳥までがそのつながりの中で生きている。そんな里山の時間が、静かな映像の中にしっかり映っていました。日本は国土の約67%が森林で、昔から木とともに暮らしてきた国です。だからこそ、この回は景色の紹介で終わらず、人の知恵と自然のめぐりが重なる場所を見せてくれました。

木を使いながら森を育てる

番組のはじまりで印象に残るのは、クヌギやコナラなどの木が、燃料やしいたけ栽培に生かされてきたという里山の使い方です。森は見るだけの場所ではなく、暮らしを支える場所として大切に守られてきました。

落葉広葉樹は、薪や炭の材料になるだけでなく、しいたけの原木としても使われます。木を使うことが、そのまま森を荒らすことにはならず、手入れを続けることで次の命が育つ。その考え方こそ、里山らしさの中心にあると感じました。

牛が光を呼びこむ森

番組では、牛が放牧される森も紹介されました。牛が木々の芽や若葉を食べることで、森の中に光が入り、背の低い植物にも花を咲かせる力が生まれます。人の手だけではなく、動物の動きも森の姿をつくっているのがよく分かります。

森は木が多ければ多いほどよい、という単純なものではありません。光が地面まで届くことが、下草や小さな花の命を守る大事な条件になります。岡山県西粟倉村は、森林を長く管理しながら守る「百年の森林構想」で知られ、光の入る健全な森林づくりの大切さを公式にも発信しています。

北山杉の森にある循環

京都の北山杉の産地の場面では、切り落とした枝葉をそのまま山に残す意味が語られました。いらないものに見える枝葉が、時間をかけて腐葉土になり、木の栄養になっていく流れはとても豊かです。森の中では、捨てることより、還すことが大切なのだと伝わってきます。

北山杉は京都市北区中川を中心に発展してきた伝統的な林業で、まっすぐに育つ美しい杉林で知られています。枝葉が土を守り、水をたくわえ、乾燥を防ぐという番組の説明は、山の手入れが景観だけでなく土や水の環境にもつながっていることを実感させました。

命を守る森の豊かさ

番組は、こうした森の循環の先に、オオサンショウウオやヒメボタルが生きる環境があることも見せてくれました。森が元気なら、土も水も守られ、その場所にしか生きられない生きものたちも残っていきます。絶景の本当の意味は、見た目のきれいさだけではないのだと思わされます。

オオサンショウウオは国の特別天然記念物で、日本を代表する貴重な生きものです。また、ヒメボタルは水辺ではなく森林や竹林、草原などにすむ「森のホタル」として知られています。番組の森が、ただ静かなだけでなく、多くの命の居場所になっていることが、この2つの生きものからよく伝わりました。

占冠村の甘い森の恵み

北海道の占冠村では、カエデから樹液を採り、煮詰めてメープルシロップを作る様子が紹介されました。森の恵みは木材だけではなく、春の短い時期にだけ得られる甘いしずくにも広がっています。樹液が鳥たちにとってもごちそうだという話に、森の分け合う力を感じました。

占冠村は村木がカエデで、村の森から採れた樹液を使った100%村産のメープルシロップ「トペニワッカ」を特産品として育てています。工房に運んで丁寧に煮詰め、間伐材を薪に使う取り組みも行われていて、ここでも森の資源をむだなく循環させる考え方が生きています。

森と林が教えてくれたこと

この回を見ていると、森は人の手を入れないほど自然、という考え方だけでは語れないと分かります。木を使い、枝葉を土に返し、動物と植物がその変化の中で生きる。そんな関わりの積み重ねが、里山の美しさをつくっていました。

「人といのちの絶景物語 森と林」は、森を守るとは何かをやさしく教えてくれる回でした。景色の向こうにある仕事や知恵まで見えてくるからこそ、見終わったあとに残るものが大きいです。美しい風景の裏には、長い時間をかけて受け継がれてきた暮らしがありました。

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