記事内には、広告が含まれています。

Eテレ【チョイス@病気になったとき】足の痛み 春に備える予防・治療情報 外反母趾・足底腱膜炎・モートン病の原因と治療、足底板や手術の選択まで分かりやすく解説|2026年3月8日

チョイス@病気になったとき
メール購読のご案内

いつも「気になる生活ナビ」をご覧いただきありがとうございます。

スポンサーリンク

春の外出シーズンの前に、足の痛みと向き合う意味

暖かくなると、外へ出る時間が少しずつ増えていきます。

買い物に出る日もあれば、散歩を再開する人もいますし、旅行の予定を立てる人もいます。そんな季節の入口で、足に痛みがある人にとっては、楽しみのはずの外出が、急に不安へ変わってしまいます。

今回の「チョイス@病気になったとき」は、その不安の正体を、かなり具体的に見せてくれた回でした。

番組が取り上げたのは、外反母趾足底腱膜炎モートン病です。痛む場所はそれぞれ違います。親指の付け根だったり、かかとだったり、足指の裏側だったりします。でも共通していたのは、痛みを「そのうち治るだろう」と受け流しているうちに、生活の質がじわじわ落ちていくことでした。

足は、毎日の暮らしを無言で支えている場所です。

だからこそ、少し壊れただけでも影響は大きいです。料理を作る、立って片づける、買い物へ行く、階段をのぼる。そんな当たり前の動きが難しくなると、人は思っている以上に気持ちまで縮こまってしまいます。

日本足の外科学会の資料でも、外反母趾足底腱膜炎モートン病はいずれも靴の不適合や足への繰り返しの負荷が関わる病気として整理されています。つまり、足の痛みは突然やって来るように見えて、実は毎日の積み重ねの先で起きることが少なくありません。

親指の変形だけではない、外反母趾のつらさ

外反母趾は、足の親指が小指のほうへ曲がっていく病気です。

番組では、親指の骨が20度以上曲がると外反母趾と診断され、角度によって軽度、中等度、重度に分けられると紹介されました。見た目の変形が注目されやすい病気ですが、本当につらいのはそこだけではありません。

親指の付け根が外へ出っ張り、靴に当たり、炎症が起きる。

この流れが始まると、外出のたびに痛みが出るようになります。しかも家で靴を脱ぐと楽になるため、「靴が悪いだけかな」と思って受診が遅れやすいのも、この病気のやっかいなところです。

番組に登場した76歳のAさんも、10年ほど前に右足の親指の付け根に突然の痛みを感じました。外では足を引きずるように歩き、家に帰ると痛みが消える。そのため長いあいだ我慢してしまい、改めて自分の足を見たときには、親指がさらに曲がり、付け根に大きなでっぱりができていました。

検査では、親指は35度曲がっていて、中等度の外反母趾と診断されました。

この流れは、とても現実的です。

痛みが強い日もあれば弱い日もある。歩けないほどではないから後回しになる。そうしているうちに変形は進む。足の痛みは、こういう形で静かに生活の中へ入り込んできます。

日本足の外科学会でも、外反母趾は生まれつきの足の形に加え、履物や加齢などが関係すると説明されています。番組で触れられたように、かかとの高い靴やつま先の細い靴がきっかけになることがあり、女性に多い理由もここに重なります。

Aさんが選んだ足底板は、痛みを減らすための実用品でした

Aさんが選んだ治療は、足底板でした。

足底板は、医療用の靴の中敷きです。ここが大事な点ですが、市販の中敷きとは違います。義肢装具士が足の形に合わせて型を取り、オーダーメイドで作ります。番組では、足の裏のアーチを持ち上げ、足の形の崩れを抑える役目があると説明されていました。

この治療の良さは、変形そのものを消すのではなく、まず痛みを減らすことに力を置いているところです。

Aさんも、親指の曲がり自体が元に戻ったわけではありません。それでも、足底板によって出っ張った部分が靴に当たりにくくなり、歩いたときの痛みがなくなりました。大げさではなく、痛みが消えるだけで暮らしは大きく変わります。

ここに、この番組の大切な視点がありました。

病気の治療というと、完全に元の形へ戻すことばかり考えがちです。でも実際の医療では、痛みを減らし、歩ける距離を伸ばし、日常生活を取り戻すことが、まず大きな目標になります。Aさんのケースは、そのことをとても分かりやすく伝えていました。

足に合った装具を作るという考え方は、足の外科でも基本です。日本足の外科学会の資料でも、外反母趾では保存療法として靴の見直しや装具の使用が挙げられています。須田康文医師が所属してきた国際医療福祉大学の整形外科でも、足の外科を専門に扱っていることが公式に示されています。

外反母趾の治療は、靴選びと体操から始まる

番組で印象的だったのは、外反母趾の治療の第1歩が、実はとても日常的なところにあると示されたことです。

まず大事なのは、靴選びです。

つま先が細く、親指が押し込まれる靴は避ける。かかとがしっかり固定される。足の甲をひもで締めて安定させられる。さらに、つま先には1cmほど余裕がある。こうした条件は派手ではありませんが、足を守るうえではかなり重要です。

靴は毎日使う道具です。

だから、足に合わない靴を履くことは、毎日少しずつ痛い場所を押し続けるのと同じです。おしゃれと我慢が結びつきやすい足元だからこそ、番組はここを丁寧に押さえていました。

さらに、親指を曲がっている方向と反対側へやさしく引くストレッチ、足指を開くグーパー体操も紹介されました。どちらも、無理に強く行わず、痛くない範囲で続けることが前提です。

この「痛みをこらえて頑張らない」という考え方も大切です。

足のリハビリは、勢いで勝負するものではありません。小さな動きを、正しい方向で、無理なく繰り返す。その積み重ねが、足の筋肉や使い方を少しずつ変えていきます。

保存療法で改善しない場合は手術が検討され、番組では親指の付け根の中足骨を切って矯正する方法が紹介されました。日本足の外科学会のガイドでも、保存療法で改善しない場合には手術療法が選択肢になるとされています。

朝の1歩がつらい足底腱膜炎は、かかとの悲鳴でした

次に紹介された足底腱膜炎は、かかとの痛みが中心になる病気です。

足の裏には、衝撃を吸収する足底腱膜があります。長時間の歩行や立ち仕事で大きな負担がかかると、かかとに付着している部分で炎症や変性が起き、痛みが出ます。

この病気の特徴として番組が示したのが、「朝起きて最初の1歩が痛い」という点でした。

これはとても分かりやすいサインです。

寝ているあいだは足底腱膜にかかる負担が少ないため、動き始めた瞬間に痛みが強く出やすいのです。歩くうちに少し楽になっても、夕方また痛くなることがあります。朝の痛みだけを見て「寝違えたかな」と流してしまうと、受診のタイミングを逃しやすくなります。

71歳のBさんも、朝ベッドから立ち上がろうとした瞬間、かかとに強い痛みを感じました。歩くたびに痛み、ついには家事もできなくなってしまいます。整形外科で詳しく調べると、痛みの場所は「かかとの内側」で、足底腱膜炎と診断されました。

Bさんは16年間、犬の散歩で毎日2時間ほど歩いていました。しかも靴底の薄い靴を履くことが多かったといいます。

この話は、とても身近です。

運動不足ではなく、むしろよく歩いている人にも起きる。健康のための散歩が、靴との組み合わせしだいで足へ大きな負担になる。そこにこの病気の難しさがあります。

日本足の外科学会でも、足底腱膜炎は長時間の立ち仕事や歩行、体重増加、靴の不適合、ランニングやジャンプなどの使いすぎが主な原因とされています。朝の1歩目の痛みが特徴的だとする説明も、番組内容と重なります。

Bさんが受けた足底腱膜切離術は、引っ張られ続ける痛みをゆるめる手術でした

Bさんは症状が強く、保存療法では十分な効果が期待しにくい状態でした。

そこで選ばれたのが、足底腱膜切離術です。

番組では、皮膚を約7mm切開し、内視鏡と専用の器具を使って、足底腱膜がかかとに付いている部分を3〜4割切る方法が紹介されました。引っ張られ続けている状態をゆるめ、かかとへの負担を減らして痛みを抑える。仕組みはとても理にかなっています。

名前だけ聞くと少し怖く感じる手術です。

でも番組は、ただ「切る手術」として見せるのではなく、なぜそこを切るのか、その結果どんな変化が期待できるのかを丁寧に追っていました。Bさんは手術後、30分続けて歩いても痛みが出ないほど回復し、立ち仕事や食事の支度、散歩や旅行まで再開できるようになりました。

痛みが和らぐことは、ただ楽になるだけではありません。

家事が戻る。外へ出られる。行きたい場所を考えられる。そういう生活全体の回復につながっていきます。足の治療を扱う回でありながら、番組が見せていたのは、実は暮らしを取り戻す物語でもありました。

足底腱膜炎では、保存療法に加えて体外衝撃波治療や手術が選択されることがあります。日本足の外科学会でも、過大な力学的負荷が病態の中心にあるとされており、治療は負荷を減らすことと痛みの軽減が軸になります。

足底腱膜炎は、休むだけではなく足を守る動きも大切でした

番組は足底腱膜炎の治療を、手術だけで終わらせませんでした。

保存療法として示されたのは、長時間の立ち仕事や歩行を控えること、ストレッチ、足底板、痛み止めの薬です。さらに、よくならないときには体外衝撃波治療が選択肢になると紹介されました。

この流れを見ると、足の治療は0か100かではないと分かります。

少し休む。負担を変える。装具を使う。薬を使う。必要なら別の治療へ進む。段階を見ながら選んでいく。それが足の病気との向き合い方です。

運動の紹介も実用的でした。

足底腱膜を伸ばすストレッチでは、椅子に座って足指全体を反らし、10秒保つ。タオルギャザーでは、指全体でタオルを手前へたぐり寄せ、足裏の筋肉を使う。さらに、アキレス腱のストレッチも合わせて行う。足底腱膜とかかと、アキレス腱がつながり合って働くからです。

このあたりに、足の構造の面白さがあります。

足は小さな部位に見えて、筋肉、腱、靱帯、骨が連動して体を支えています。だから、痛む場所だけを見るより、その周辺の硬さや使い方まで含めて整えるほうが理にかなっています。これは足の医療の基本でもあります。

日本足の外科学会の資料でも、足底腱膜炎はかかとへの牽引力と圧迫力の両方が関係し、歩行や立位、スポーツの積み重ねで起こるとされています。

足指の間のしびれと鋭い痛みを生むモートン病

3つ目に取り上げられたのが、モートン病です。

これは足の指の裏側にしびれや痛みが出る病気で、とくに中指と薬指の間、人差し指と中指の間に起こりやすいと番組では紹介されました。

足の指の付け根付近では、靱帯の下を神経が通っています。長時間の歩行や立ち仕事などで、その神経が靱帯と地面の間にはさまれ続けると、炎症が起こり、しびれや痛みが出ます。番組に出てきた説明は、図がなくてもイメージしやすいものでした。

モートン病の怖さは、最初は「ちょっと変だな」くらいの違和感から始まるところです。

52歳のCさんは、山登りが趣味で、100以上の山に登ってきた女性でした。最初に出たのは、左足の人差し指と中指の側面のしびれとつっぱるような違和感です。すぐに強い痛みになったわけではないため、そのまま過ごしてしまいます。

でも数か月後、その違和感は「画びょうが刺さるような痛み」に変わりました。

この表現はとても生々しく、モートン病の鋭さをよく伝えていました。足を床につくたびに小さな刃物が当たるような感覚では、山はもちろん、台所に立つことさえつらくなります。

日本整形外科学会では、モートン病は第3-4足趾間を中心にしびれや疼痛、灼熱痛などが出ると説明しています。ハイヒールの常用やつま先立ち姿勢が長く続くと起こりやすいという整理もあり、番組の内容と重なります。日本足の外科学会のパンフレットでも、歩行時に症状が強く、靴を脱ぐと軽快することがあると示されています。

Cさんが決断した神経腫切除術と、その先に戻ってきた山歩き

Cさんは整形外科で検査を受け、神経の炎症でできた神経腫が原因のモートン病と診断されました。

原因として考えられたのは山登りでした。山道では足指に負担がかかりやすく、同じような刺激が何度も繰り返されます。その積み重ねが神経腫につながった可能性があると番組は伝えていました。

治療の最初は、神経ブロック注射でした。

2週間に1回のペースで数回行われましたが、Cさんの場合、痛みを抑える効果は3時間ほどしか続きませんでした。かなり進行していたため、薬の効果が長く続かなかったのです。

そこで勧められたのが、神経腫切除術でした。

足の甲側から靱帯まで切開し、痛みの原因となっている神経腫を切除する手術です。手術を受けた部位は感覚がなくなると聞けば、不安になるのは当然です。Cさんも、山で何かを踏んでも分からないのではないかと怖さを感じました。

でも医師は、周りの部位が感覚を補うため、歩行や運動への影響は少ないと説明しました。

この場面は、治療を選ぶうえでとても大事です。

手術には良い面だけでなく、失うものや変化もあります。その説明を受け、自分の生活に引き寄せて考え、納得して決める。医療の選択とは、まさにこの積み重ねです。

手術後、Cさんはしばらくつま先がつけない時期を過ごしましたが、3か月後には運動が許可されました。足の感覚に少し変化は残っても、歩行には問題がなく、1年後ごろからはリハビリを兼ねて少しずつ山へ戻ることができました。

あの鋭い痛みから解放されること。

それは、ただ症状がなくなるだけではなく、自分の好きな景色へ戻ることでもあります。Cさんの回復は、足の治療が人生の楽しみを取り戻すことにつながると教えてくれました。

日本足の外科学会の資料でも、モートン病では幅の狭い靴やハイヒールを避け、中足骨パッドや足底挿板、局所注射などの保存療法を行い、それでも改善しない場合に手術療法が選択されるとされています。

足の痛みは、早めに気づけば選べる道が増える

この回を見終えて残るのは、足の病気はどれも「早く気づくほど選べる道が多い」ということです。

外反母趾なら、靴選びや体操、足底板で痛みを減らせる場合があります。

足底腱膜炎なら、負担の調整やストレッチ、装具、薬、体外衝撃波治療など、段階的な手立てがあります。

モートン病でも、靴の見直しや注射で済む段階があるかもしれません。

逆に、我慢の時間が長くなると、生活は狭くなり、治療の選択も重くなりやすいです。

足は毎日使うからこそ、不調を軽く見てしまいがちです。でも、親指の付け根が当たる、朝の1歩でかかとが痛む、足指の間がしびれる。その小さな変化は、体からのかなり分かりやすい合図でもあります。

番組は、治療法の紹介だけでなく、その合図をどう受け止めるかまで教えてくれました。

春は、歩く機会が増える季節です。

だから今こそ、足に無理をさせていないかを見直すにはちょうどいい時期です。靴の形、靴底の硬さ、歩く時間、足の疲れ方。そこを少し意識するだけでも、未来の痛みを減らせる可能性があります。

国際医療福祉大学塩谷病院は、栃木県矢板市にある地域の中核病院として案内されており、番組講師の須田康文医師は足の外科の専門家として紹介されています。足の病気は専門的な診断が重要なので、痛みが続くときは自己判断で長く我慢せず、整形外科、できれば足の診療に詳しい医療機関へつなぐことが大切です。

Eテレ【チョイス@病気になったとき】首の痛みと首下がり症候群の原因を深掘りし、頚椎症性神経根症や頚椎椎間板ヘルニアの初期症状と見分け方、片側しびれの理由まで分かる最新情報|2026年3月1日


気になる生活ナビをもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました