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Eテレ【チョイス@病気になったとき】首の痛みと首下がり症候群の原因を深掘りし、頚椎症性神経根症や頚椎椎間板ヘルニアの初期症状と見分け方、片側しびれの理由まで分かる最新情報|2026年3月1日

チョイス@病気になったとき
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「首の痛み・首下がり症 最新情報」

今回のチョイス@病気になったときは、誰にとっても他人事ではないテーマ、首の痛みが取り上げられました。
番組タイトルにある首下がり症候群だけでなく、頚椎症性神経根症頚椎椎間板ヘルニアといった病気も登場し、「ただの肩こりかな」で終わらせていい症状と、そうではないサインの線引きが丁寧に紹介されます。

頭の重さは体重のおよそ1割と言われ、体重60キロなら約6キロ。
それを細い首の骨と筋肉だけで毎日支えていると考えると、首がどれだけがんばっているか少しイメージしやすくなります。

番組では、そんな首の負担が積もり積もって起きる病気、そこから生活がどう変わってしまうのか、そしてそこからどうやって回復していけるのかを、3人の体験談を通して描いていました。

首にかかる負荷と姿勢の関係

最初に取り上げられたのは、首にかかる「重さ」の話です。
まっすぐ前を向いているとき、首が支える頭の重さはそのままですが、少しずつ前に傾けるだけで、首への負荷はぐっと増えていきます。

スマホをのぞき込むように頭を前に出した姿勢を長く続けると、首の後ろ側の筋肉がずっと引っ張られた状態になります。
その状態が長期間続くと、筋肉が疲れ切るだけでなく、首の骨や椎間板にも負担がたまり、痛みやしびれへとつながりやすくなります。

現代では、スマホやパソコンに向かう時間がとても長くなりました。
医療の現場でも、「スマホ首」や「ストレートネック」といった言葉がよく聞かれるようになり、若い世代でも首の不調を訴える人が増えています。

首下がり症候群とはどんな病気か

首下がり症候群とは、頭を支える筋肉などの力が弱くなり、顔を上げて前を見るのが難しくなってしまう状態です。

あごが胸についたような格好になり、立っているときに前方を見ようとしても、首が持ち上がりません。
寝ているときや座っているときよりも、立っている姿勢で症状がはっきり出るのが特徴です。

首が下がると、見た目だけの問題では終わりません。
視線が下を向いたままになるので、歩いているときに前が見えにくくなり、転びやすくなったり、食事のときにお皿が見えづらくなったりします。
生活のあらゆる場面に、小さな「やりづらさ」が積み重なっていく病気です。

首下がり症候群・Aさんの体験談

番組では、70代女性のAさんの体験談が紹介されました。
Aさんが最初に異変を意識したのは、自分ではなく家族からのひと言でした。

「背が縮んだみたいだよ」

鏡をしっかり見てみると、そこには、下を向こうとしているわけでもないのに、頭が垂れ下がったままの自分の姿がありました。
自力で頭を上げようとしても、思うように持ち上がりません。

その結果、洗顔や歯みがき、料理のような家事もやりづらくなり、外を歩くときも前が見えにくくて不安が募っていきました。
整形外科を受診したところ、診断は首下がり症候群でした。

Aさんは、3年前から母親の介護を続けていました。
介護では、ベッドからの移乗や着替え、入浴の手伝いなど、どうしても前かがみの姿勢になる場面が多くなります。
医師は、加齢による筋力低下に加えて、長期間の前かがみ姿勢が首への負担となり、首下がり症候群を引き起こしたと考えました。

首下がり症候群の原因と隠れている病気

首下がり症候群は、単純に年齢のせいだけで起きるわけではありません。
もちろん、加齢による筋力の低下は大きな要因の1つです。
しかし、それだけでなく、背景に別の病気が隠れている場合があります。

番組で紹介された原因としては、パーキンソン病やジストニアといった神経の病気、甲状腺機能低下症などのホルモンの病気、さらに薬の副作用などが挙げられました。

そのため、首が下がる症状が出たときには、「年だから」で片づけず、まずは本当に別の病気が潜んでいないかをきちんと調べることが大切です。
神経内科や整形外科など、首の病気を診ている診療科で相談するのが安心です。

首下がり症候群の主な症状チェック

番組では、首下がり症候群の代表的な症状も紹介されていました。

・上を向けない、下を向いたあと姿勢を戻しにくい
・立っているときに前を見続けるのがつらい
・後ろを振り向きにくい
・首がだるい、痛いと感じる
・歩いたり立ち上がったりするときにふらつく
・うがいや食事がしづらい
・首が下がっているため、動作が全体的にゆっくりになる

こうした変化を自分で感じたり、周りの人から「最近、姿勢がおかしい」と指摘されたりしたときは、一度しっかり診てもらうべきサインです。

首下がり症候群の治療とリハビリの流れ

首下がり症候群の治療の中心になるのは、リハビリテーションです。
ただし、いきなり運動を始めれば良いというわけではありません。

発症からおよそ1か月ほどは、首の筋肉に炎症が起きていることが多く、まずは安静が優先されます。
この時期に無理に動かしてしまうと、かえって悪化することもあるため、自己判断での運動は危険です。

炎症がおさまってきた段階で、専門家の指導のもと、首の後ろ側の筋肉を鍛えるトレーニングや、背中の筋肉を伸ばすストレッチを少しずつ始めていきます。

Aさんは、病院と自宅の両方で、約2年間、このプログラムを続けました。
毎日の積み重ねの結果、下がっていた首はまっすぐに近い位置まで戻り、日常生活にも大きな変化が生まれました。

「本屋さんに行ったとき、ふと見上げたら、上の棚までちゃんと見えたんです」

その瞬間、Aさんは、自分が少しずつ「普通の生活」を取り戻していることを、体で実感したと話していました。

リハビリで改善が難しい場合には、手術が検討されることもあります。
ただし、どの方法が合うかは症状や原因によって変わるので、主治医とよく相談しながら選んでいくことが大切です。

首下がり症候群の予防につながる簡単な運動

番組では、予防にも役立つ首の運動が紹介されました。
どれも道具をほとんど使わずに行えるものですが、痛みがある人や、首の治療中の人には向かない場合もあります。
少しでも違和感が出たらすぐに中止することが大事です。

まず1つ目は、肩回しです。
両手を肩の上に置き、胸の前でひじを近づけてから、大きな円を描くようにゆっくり回します。
胸の前を通るときにひじが上がり、体の横を通るときは下がる動きです。
背中側では、肩甲骨同士を寄せるイメージで回すのがポイントで、1セット10回程度を目安に行います。

2つ目は、首の後ろを伸ばす運動です。
座った状態で両腕を伸ばし、椅子などにつかまりながら、ゆっくりと顔を上に向けていきます。
天井を見るように上を向き、上がり切ったところで3秒ほど静止し、ゆっくり元に戻します。
首の後ろ側の筋肉に力が入っている感覚を意識しながら、10回ほど続けます。

3つ目は、枕やクッションを使った運動です。
高さ約5センチほどの枕やクッションを用意し、足りなければタオルを重ねて調整します。
仰向けに寝て後頭部を枕に乗せ、その枕を後頭部で押しつけるように力を入れます。
首の後ろに力が入っていることを確認しながら、2〜3秒押したら力を抜く、という動きを10回程度くり返します。
このとき、あごを軽く引きながら行うのがコツと紹介されました。

これらはあくまで一例であり、「自分に合うかどうか」は医師や理学療法士と相談しながら判断する必要があります。
自己流でやりすぎると、逆に痛みを強くしてしまうおそれもあります。

頚椎症性神経根症とは

次に番組が取り上げたのは、頚椎症性神経根症という病気です。
首の骨である頚椎のすぐ後ろには、脊髄が通っています。
そこから枝分かれするように、肩や腕、手の感覚や動きをつかさどる神経が伸びています。

加齢などで骨が変形してとげのようになり、この神経の根元部分(神経根)を圧迫すると、首の痛みだけでなく、腕や手にしびれや痛みが出てきます。
これが頚椎症性神経根症です。

特徴的なのは、圧迫されている側だけに症状が出やすいことです。
右側の神経が圧迫されていれば、右側の首や肩、腕だけが痛んだりしびれたりします。

頚椎症性神経根症・Bさんの体験談と治療

番組では、50代男性のBさんのケースが紹介されました。
1年前から首の痛みを感じるようになり、うがいで上を向くと首のあたりにズキッとした痛みが走るようになりました。
同時に、右側の肩こりもひどくなっていきました。

次第に、首が動かしづらくなり、右の肩や腕も上がりにくくなっていきます。
診療所を受診したところ、診断は頚椎症性神経根症
神経の圧迫が右側だけにあったため、症状も右側に集中していたのです。

最初は消炎鎮痛薬などの飲み薬で様子を見ましたが、そのあと、右肩から指先まで強いしびれが出るようになりました。
「痛みというより、強烈なしびれ」という感覚で、首も肩も上がりません。
1週間ほど自宅で安静にせざるをえない状態になりました。

さらに詳しく調べると、Bさんは仕事でパソコン作業を長時間続けることが多く、首を前に傾けた姿勢が定着していたことが分かりました。
その姿勢が、首の骨の変形による神経圧迫を、さらに強くしていたのです。

そこでBさんは、飲み薬に加えて、頚椎カラーという装具で首の動きを制限する治療を受けることになりました。
仕事中に頚椎カラーを装着し、首の動きを減らすことで、神経への負担を軽くします。

骨のとげ自体はすぐになくなるわけではありませんが、頚椎カラーによって炎症が静まり、1か月ほどで首の痛みは大きく改善しました。
Bさんは「今が1番いい状態」と話し、腕も上がるようになり、首の痛みもかなり楽になったと振り返っていました。

頚椎症性神経根症の治療は、軽症なら安静と飲み薬が中心です。
効果が不十分なときには、痛みの元に薬を届かせるブロック注射や、頚椎カラーによる固定が検討されます。
それでも3〜6か月ほど治療しても改善が乏しかったり、まひが進んでいる場合には、手術という選択肢も視野に入ってきます。

頚椎椎間板ヘルニアとは

続いて紹介されたのが、頚椎椎間板ヘルニアです。
頚椎の骨と骨の間には「椎間板」というクッションがあります。
この椎間板の内部にある「髄核」と呼ばれるやわらかい部分が、何らかの理由で外に飛び出し、周囲の神経や脊髄を圧迫してしまうのが椎間板ヘルニアです。

腰で起きるものが「腰椎椎間板ヘルニア」、首で起きるものが頚椎椎間板ヘルニアです。
首のあたりの痛みだけでなく、腕や手のしびれ、力の入りにくさなどが出る場合もあります。

頚椎椎間板ヘルニア・Cさんの体験談と人工椎間板置換術

番組に登場したCさんは、旅行が趣味の40代女性でした。
30代のころ、就寝中に背中の左側に波打つような痛みを感じたのが始まりでした。
健康診断では特に異常が見つからず、「そのうち良くなるだろう」と思って過ごしていました。

ところが、10年ほどたったころ、状況は一変します。
左手で茶わんを持てないほどの強いしびれが出るようになり、
「左手がもげるよう」「鋭い痛みがぐさっと走る」
と表現するほどの激しい症状に悩まされるようになりました。

少しでも楽になる姿勢を探した結果、左腕を上に上げていると痛みが軽くなることに気づき、その状態のまま仕事を続けていた時期もあったといいます。
整形外科を受診し、診断は頚椎椎間板ヘルニアでした。

Cさんが選んだ治療は、人工椎間板置換術という手術です。
飛び出した椎間板を取り除き、その代わりに人工の椎間板を入れる方法で、首の動きをなるべく保ちながら神経の圧迫を取り除くことができます。

一般的な手術では、飛び出した椎間板を取り除いたあと、人工の骨などでその部分を固定する方法もあります。
ただ、固定する手術では、その上下の椎間板に負担がかかりやすくなることがあります。
一方、人工椎間板置換術では、正常な椎間板と同じように動くことを目標としており、首全体のバランスを保ちやすいとされています。

手術から2年たった今も、Cさんには少ししびれが残っているものの、あの頃の激しい痛みと比べると、生活は大きく改善しました。
重い荷物は持たないようにしながら、いつかまた海外旅行に行きたいと話していました。

頚椎椎間板ヘルニアの場合も、治療のスタートは安静と飲み薬です。
ブロック注射や頚椎カラーで症状が落ち着くこともありますし、飛び出した髄核が時間とともに小さくなり、自然と症状が軽くなるケースもあります。

ただし、神経のまひが進んでいる場合や、歩きづらさ、排尿障害などが出ている場合は、早めに手術を検討する必要があります。
人工椎間板置換術は、厚生労働省の認可を受けた医療機関でのみ行われており、1〜2週間の入院が必要とされます。

保存療法と手術の境目をどう考えるか

番組全体を通して見えてくるのは、首の病気の多くは、いきなり手術になるわけではないということです。
まずは、安静や薬、装具などの保存療法からスタートし、それで改善が望めるかどうかを、数か月かけて見ていきます。

そのうえで、

・痛みやしびれが日常生活を大きく妨げている
・まひや歩きづらさなど、神経の障害が悪化している

といった状況で、はじめて手術という選択肢が現実味を帯びてきます。

大切なのは、「がまんできないほどつらくなってから受診する」のではなく、違和感の段階で相談することです。
早めに原因を知ることで、リハビリや生活習慣の見直しだけで改善できるケースもあります。

首の痛みとしびれを放置しないために

最後に、番組が伝えたメッセージはとてもシンプルでした。

何となく続く首の痛みや、手先のしびれを、「年のせい」「姿勢が悪いだけ」と自己判断で片づけないこと。
特に、日常生活の中で、

・顔を上げにくい
・片側だけに強いしびれが続く
・物が持ちにくい、力が入りにくい

といった変化が出ているときは、早めに整形外科や神経内科などで相談することが大切です。

首は、頭と体をつなぐ、とても大事な通り道です。
痛みやしびれがある状態を放置してしまうと、歩く、食べる、旅を楽しむ、そんな何気ない日常が少しずつ遠ざかってしまいます。

今回のチョイス@病気になったとき「首の痛み・首下がり症 最新情報」は、怖がらせるための番組ではありませんでした。
首ががんばりすぎているサインに少し早く気づいてあげること、そして、正しい診断と治療につながれば、また日常を取り戻せるという希望を、3人のエピソードを通して示してくれる内容でした。

「最近、首が前よりつらいかも」と感じているなら、今日から少しだけ姿勢を意識してみる。
それと同時に、「おかしいな」と思ったら、迷わず専門家に相談してみる。
その小さな一歩が、未来の自分の首と体を守ることにつながっていくのだと感じさせてくれる回でした。

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