シドニーで大繁栄する不思議な鳥
このページでは「ダーウィンが来た!『シドニーで大繁栄!落ち葉で塚をつくる鳥』(2026年3月15日)」の内容を分かりやすくまとめています。
今回注目されるのは、オーストラリアに生息する珍しい鳥 ヤブツカツクリ。落ち葉を積み上げた巨大な「塚」をつくり、微生物の発酵熱で卵を温めるという、世界でも珍しい繁殖方法を持つ鳥です。
しかもヒナは塚の中でふ化すると、すぐに外へ出て自力で生き始めます。なぜこの鳥は都会のシドニーで増えているのか。番組では、そのユニークな暮らしと成功の秘密に迫ります。
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シドニーで大繁栄する鳥 ヤブツカツクリの不思議な生態
オーストラリア東部に生息する ヤブツカツクリ は、ニワトリの仲間に近い大型の鳥で、森林や公園、住宅地など地面で生活することが多い鳥です。体は黒い羽で覆われ、赤い頭と黄色い首の肉だれが特徴で、体長は約60〜75cmほどあります。現在ではシドニーなどの都市でもよく見られる鳥として知られています。
この鳥が特に注目される理由は、普通の鳥とはまったく違う子育て方法です。ヤブツカツクリは落ち葉や土を集めて直径4mほどの巨大な塚を作り、その中に卵を産みます。塚の中では落ち葉が発酵して熱が生まれ、その熱で卵が温められます。親鳥は体で卵を抱く必要がなく、塚の温度を調整するだけで卵を育てるのです。
さらにヒナもとても変わっています。塚の中でふ化したヒナは自分で地面を掘って外へ出ると、すぐに歩き回り、数時間後には飛ぶこともできます。親の世話を受けずに生き始めるという、鳥の中でも珍しい生態を持っています。
こうした独特の暮らし方を持つヤブツカツクリは、近年シドニーの公園や住宅地にも進出し、都市で増えている野鳥として大きな注目を集めています。
落ち葉の塚で卵を温める!驚きの繁殖方法とは
オーストラリアに生息する ヤブツカツクリ は、ほかの鳥とはまったく違う方法で卵を育てます。多くの鳥は親が卵を抱いて温めますが、この鳥は地面に巨大な「塚」を作り、その中で卵を育てます。塚は落ち葉や土、植物のかけらなどを集めて作られ、直径4mほどにもなることがあります。
塚の中では、積み重なった落ち葉が微生物によって分解され、発酵することで熱が生まれます。この発酵熱が卵を温める仕組みで、内部の温度はおよそ33〜35℃に保たれます。親鳥はくちばしを塚に差し込んで温度を確かめ、暑すぎれば落ち葉を取り除き、寒ければ新しい落ち葉を足して温度を調整します。
さらに驚くのは、卵がかえるまで親がほとんど世話をしないことです。ヒナは塚の中でふ化すると、自分で土をかき分けて地上に出てきます。そして羽が乾くとすぐに歩き回り、数時間後には飛ぶこともできるほど自立しています。普通の鳥とはまったく違う、非常にユニークな繁殖方法を持つ鳥なのです。
発酵熱で子育てする鳥 ヤブツカツクリの巣の秘密
オーストラリアに生息する ヤブツカツクリ は、ほかの鳥とはまったく違う巣づくりをします。オスは落ち葉や土、枝などを集めて大きな塚を作り、その中に卵を産む場所を用意します。この塚は直径4mほど、高さ1m以上になることもあり、まるで巨大な堆肥の山のような形になります。
塚の内部では落ち葉が分解されるときに発酵が起こり、微生物の働きによって熱が発生します。この自然の熱が卵を温める仕組みで、塚の中の温度はおよそ33〜35℃に保たれます。オスはくちばしを塚に差し込んで温度を確かめ、暑すぎれば落ち葉を取り除き、寒ければ新しい葉を追加して調整します。
このようにヤブツカツクリの巣は、単なる巣ではなく「自然のふ卵器」のような役割を持っています。親鳥は卵を抱かず、温度管理だけを行うという、とてもユニークな子育ての方法なのです。
生まれてすぐ自立するヒナ 親に頼らない成長の仕組み
ヤブツカツクリ のヒナは、鳥の中でも特に自立が早いことで知られています。卵は落ち葉の塚の中で温められ、ふ化も地面の下で行われます。ヒナは親の助けを借りることなく、自分の足とくちばしを使って土を掘り、地上まで出てきます。
地上に出てきたヒナは、すでに羽毛が生えそろっており、歩くことも走ることもできます。さらに短い距離なら飛ぶことも可能で、生まれた直後から自分で餌を探して生活します。親鳥はヒナを育てたり守ったりすることはなく、完全に独立した生活が始まるのです。
このように親の世話をまったく受けない鳥は珍しく、ヤブツカツクリは「生まれた瞬間から自立する鳥」として知られています。ヒナは森や落ち葉の中を歩き回りながら昆虫や種子などを食べ、少しずつ成長していきます。こうした強い自立力が、この鳥の大きな特徴のひとつです。
森から都市へ進出 シドニーで増えた理由
もともと ヤブツカツクリ は、オーストラリア東部の森や林に住む鳥でした。しかし近年、シドニーの公園や住宅地など都市部でも多く見られるようになりました。現在では庭や公園、街路樹のある場所など、さまざまな都市環境で暮らす姿が確認されています。
シドニーで増えた理由の一つは、人間の生活による食べ物の増加です。庭のコンポストやペットの餌、鳥のエサ台など、都市には食べ物が多く、ヤブツカツクリにとって暮らしやすい環境になっています。また、庭に敷かれた落ち葉やマルチング材は、塚を作る材料としても利用されています。
さらに1970年代以降、野生動物を守る法律が整備され、狩猟が禁止されたことも個体数の回復につながりました。その結果、かつて数が減っていたヤブツカツクリは再び増え、都市へと広がるようになったのです。
こうして森の鳥だったヤブツカツクリは、いまではシドニーの街でもたくましく暮らす「都市の野鳥」として知られる存在になっています。
まとめ
ヤブツカツクリ は、落ち葉を積み上げた巨大な塚を巣にして卵を育てるという、とてもユニークな鳥です。落ち葉の発酵熱を利用して卵を温める仕組みや、生まれてすぐ自立するヒナなど、ほかの鳥とは大きく違う生態を持っています。塚の中では微生物の分解による熱が卵を温め、親鳥は温度を調整する役割を担います。
この記事では番組の内容をもとに整理していますが、実際の放送内容と異なる場合があります。放送後に確認できた情報は、必要に応じて追記していきます。
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