- 山形ラーメンBEST17でわかった“ラーメン王国”
- 山形ラーメンBEST17から見えた“ラーメン熱愛県”の本当のすごさ
- 17位 らーめん健心の鶏塩ラーメンは鶏の旨味を味わう黄金の一杯
- 16位 麺場 くうが?のエソ煮干し醤油は上品な魚介だしが魅力
- 15位 ラーメン 次元.の味噌とんこつ麺は1杯で2度楽しめる満足系
- 14位 支那そば 無双庵の山形ブラックは濃いたまり醤油と背脂の個性派
- 13位 取材NGの店が選ばれたことに山形ラーメン人気のリアルが見える
- 12位 麺屋 福よしの中華そばは自家製麺のこだわりが光る
- 11位 中華蕎麦 春馬の朝らーめん 醤油は山形の朝ラー文化を伝える
- 10位 だるまやの辛味噌ラーメンは納豆入りのまろやかさが特徴
- 9位 寅真ら~めんの辛味噌ら~めんは濃厚味噌に辛味噌玉を溶かす楽しさ
- 8位 麺辰の特製鶏中華は蕎麦屋文化から生まれた山形らしい一杯
- 7位 栄屋本店の冷しらーめんは暑い山形から生まれた名物
- 6位 中華そば 雲ノ糸の煮干し中華は背脂で寒さに負けない一杯
- 5位 有頂天EVOLUTIONのげそ天みそらーめんは山形のソウルフードがのった衝撃の一杯
- 4位 城西 金ちゃんラーメンの中華そばは鶏の旨味と人情味で愛される
- 3位 ケンチャンラーメン山形の中華そばは太麺と腹脂が印象的
- 2位 花鳥風月の花鳥風月ラーメンは極薄ワンタンが光る酒田ラーメン
- 1位 赤湯ラーメン 龍上海 本店の赤湯からみそラーメンは山形県民絶賛の味
- 山形ラーメンBEST17で見えた味の系統を整理
- 山形県民がここまでラーメンを愛する理由
- 山形ラーメンBEST17は“ラーメン県”の奥深さがわかるランキング
- 気になる生活ナビをもっと見る
山形ラーメンBEST17でわかった“ラーメン王国”
山形県は、辛味噌ラーメン、冷しらーめん、煮干し中華、鶏中華、酒田ラーメンなど、地域ごとにまったく違うラーメン文化が広がる全国屈指のラーメン県です。
『日本くらべてみたら★山形県ラーメン熱愛の謎!全部食べて解き明かせ!(2026年5月25日放送)』でも取り上げられ注目されています 。
今回のBEST17では、1位の龍上海 本店をはじめ、花鳥風月、ケンチャンラーメン山形、栄屋本店など、県民に長く愛される名店が続々登場しました。山形ならではの麺文化や、なぜここまでラーメンが愛されるのかも深く見えてきます。
この記事でわかること
・山形ラーメンBEST17の順位と特徴
・龍上海 本店が1位になった理由
・冷しらーめんや鶏中華が生まれた背景
・山形県民がラーメンを熱愛する理由
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山形ラーメンBEST17から見えた“ラーメン熱愛県”の本当のすごさ
山形県は、ただラーメン店が多いだけの地域ではありません。辛味噌ラーメン、冷しらーめん、鶏中華、酒田ラーメン、煮干し中華、げそ天みそらーめんなど、地域や店ごとにまったく違う個性があるのが大きな魅力です。
2026年5月25日放送の『日本くらべてみたら★山形県ラーメン熱愛の謎!全部食べて解き明かせ!』では、山形県民725人が選んだ「絶対外せない山形ラーメンBEST17」が紹介されました。
ランキングを見ていくと、山形県民がラーメンを特別なごちそうとしてだけでなく、暮らしの中にある身近な食事として大切にしていることがわかります。
しかも、上位に入った店は有名店だけではありません。塩、醤油、味噌、とんこつ、煮干し、辛味噌、冷たいラーメン、そば文化から生まれた中華まで、山形らしい“麺の多様さ”がぎゅっと詰まっています。
17位 らーめん健心の鶏塩ラーメンは鶏の旨味を味わう黄金の一杯
17位に選ばれたのは、らーめん健心の鶏塩ラーメンです。
この一杯の特徴は、鶏の旨味をしっかり感じられる黄金色のスープです。鶏スープにヒマラヤ岩塩を合わせ、自家製の鶏油でコクを引き出しています。
塩ラーメンは、味をごまかしにくいラーメンです。醤油や味噌のように強い調味料で押すのではなく、スープそのものの香りや旨味が大事になります。そのため、鶏のだし、塩の丸み、油の香りのバランスが味を左右します。
らーめん健心の鶏塩ラーメンが注目された理由は、山形ラーメンの中にある「こってりだけではない魅力」を見せてくれるからです。
辛味噌や背脂系が目立つ中で、鶏の旨味をきれいに味わえる塩ラーメンは、山形ラーメンの奥深さを伝える入口になります。
16位 麺場 くうが?のエソ煮干し醤油は上品な魚介だしが魅力
16位は、麺場 くうが?のエソ煮干し醤油です。
エソ煮干しは、一般的なイワシの煮干しに比べてクセが少なく、上品な味わいになりやすいのが特徴です。煮干しラーメンというと、強い香りや苦みを想像する人もいますが、エソ煮干しを使うことで、すっきりした魚介の旨味が楽しめます。
山形ラーメンは、内陸部と庄内エリアでだしの個性が変わります。海に近い庄内では魚介だしの文化が根づき、煮干しやトビウオなどを使ったラーメンが親しまれてきました。
麺場 くうが?のエソ煮干し醤油は、そうした魚介だし文化を現代的に味わえる一杯です。
派手なインパクトよりも、スープを飲んだときにじんわり旨味が広がるタイプなので、山形の煮干し文化を知るうえでも大切なラーメンです。
15位 ラーメン 次元.の味噌とんこつ麺は1杯で2度楽しめる満足系
15位は、ラーメン 次元.の味噌とんこつ麺です。
山形県産の醸造味噌を使い、甘みのある味噌のコクと、とんこつの白湯スープを合わせた一杯です。とんこつスープは臭みが出やすい印象がありますが、こちらは食べやすく仕上げられているのがポイントです。
さらに注目したいのが、麺の量です。東京の一般的なラーメンの麺量が150g前後とされる中、普通盛りで190g、大盛りで280gというボリューム感があります。
山形ラーメンが県民に愛される理由のひとつは、しっかり食べた満足感です。ラーメンを軽食ではなく、きちんとお腹を満たす一食として楽しむ文化があります。
味噌の甘さ、とんこつのコク、ボリュームのある麺。この3つがそろった味噌とんこつ麺は、食べ応えを求める人にぴったりの山形ラーメンです。
14位 支那そば 無双庵の山形ブラックは濃いたまり醤油と背脂の個性派
14位は、支那そば 無双庵の山形ブラックです。
山形ブラックは、生姜、濃いたまり醤油、背脂を使ったインパクトのある一杯です。スープには昆布、貝柱、煮干しなど、複数の素材の旨味が使われており、濃い見た目の奥にだしの深さがあります。
ブラックラーメンと聞くと富山ブラックを思い浮かべる人も多いですが、山形ブラックは山形らしい寒冷地の食文化とも相性がよい味です。濃い醤油の香り、背脂のコク、生姜の温かさが合わさることで、寒い時期にも食べたくなる一杯になります。
太麺、タマネギ、ブラックペッパーの組み合わせも特徴です。濃いスープに太麺が負けず、タマネギが食感と甘みを足し、ブラックペッパーが全体を引き締めます。
山形ラーメンはあっさり系だけでなく、こうした強い個性のラーメンも受け入れる幅広さがあります。山形ブラックは、その多様性を象徴する一杯です。
13位 取材NGの店が選ばれたことに山形ラーメン人気のリアルが見える
13位は、取材NGの店でした。
店名や詳しい内容が紹介されないにもかかわらず、41人が選んだという点がとても興味深いところです。これは、山形ラーメンの人気がテレビ映えする有名店だけでなく、地元の人だけが通うような店にも広がっていることを示しています。
地域に根づいたラーメン店の中には、長年通う常連客に支えられている店もあります。大きく宣伝しなくても、地元の人が「あそこは外せない」と思う店があるのは、山形のラーメン文化が生活に深く入り込んでいる証拠です。
この取材NGの店がランキングに入ったことで、山形ラーメンBEST17は単なる有名店リストではなく、県民の本音が反映されたランキングだと感じられます。
12位 麺屋 福よしの中華そばは自家製麺のこだわりが光る
12位は、麺屋 福よしの中華そばです。
行列が当たり前と言われるほど人気があり、特に麺へのこだわりが注目されました。自家製麺の持ち帰りが1食200円で販売されていることからも、麺そのものに自信を持っている店だとわかります。
山形県は蕎麦の産地としても知られています。そのため、県内には麺づくりにこだわる文化があり、ラーメン店でも自家製麺率が高いとされています。
中華そばは、スープだけでなく麺の食感がとても大切です。麺が弱いとスープに負けてしまいますし、逆に主張が強すぎても全体のバランスが崩れます。
麺屋 福よしの中華そばは、あっさり系でありながら、麺の存在感で満足させるタイプのラーメンです。山形ラーメンが“麺文化”として発展してきたことを感じられる一杯です。
11位 中華蕎麦 春馬の朝らーめん 醤油は山形の朝ラー文化を伝える
11位は、中華蕎麦 春馬の朝らーめん 醤油です。
山形県には、朝からラーメンを食べられる店が多くあります。いわゆる朝ラー文化です。朝にラーメンと聞くと重たく感じる人もいますが、山形では朝でも食べやすい醤油ラーメンや中華そばが親しまれています。
中華蕎麦 春馬の朝らーめん 醤油は、背脂の量を選べるのも特徴です。朝は軽めにしたい人、しっかり食べたい人、それぞれに合わせられるところが支持される理由です。
山形で朝ラー文化が根づく背景には、仕事前の食事、休日の楽しみ、家族での外食など、ラーメンが日常の選択肢になっていることがあります。
ラーメンが夜の締めだけではなく、朝にも食べられる。ここに、山形県民のラーメン愛の強さがよく表れています。
10位 だるまやの辛味噌ラーメンは納豆入りのまろやかさが特徴
10位は、だるまやの辛味噌ラーメンです。
ピリッと辛いスープが人気ですが、特に印象的なのは納豆が入っていることです。辛味噌ラーメンに納豆と聞くと驚く人もいるかもしれませんが、山形県は納豆消費量が全国トップクラスとされ、県内には納豆メーカーも多くあります。
納豆が入ることで、スープにまろやかさとコクが加わります。辛さだけが前に出るのではなく、納豆のうま味や粘りが全体を包み、食べやすい味になります。
また、山形では親戚や近所が集まったときに出前を取る文化もあると紹介されました。ラーメンが人の集まりの中に自然にあることも、山形らしいポイントです。
だるまやの辛味噌ラーメンは、辛味噌文化と納豆文化が重なった、山形らしさの強い一杯です。
9位 寅真ら~めんの辛味噌ら~めんは濃厚味噌に辛味噌玉を溶かす楽しさ
9位は、寅真ら~めんの辛味噌ら~めんです。
煮干しと鶏スープを合わせた濃厚な味噌ラーメンに、辛味噌玉を加えて食べる一杯です。山形の辛味噌ラーメンは、最初から全部混ぜるのではなく、少しずつ溶かしながら味の変化を楽しめるところが魅力です。
最初は味噌のまろやかさを味わい、途中から辛味噌を溶かしてパンチを足し、最後はスープ全体が濃厚で力強い味になります。1杯の中で味が変わるので、最後まで飽きずに食べられます。
寅真ら~めんが人気を集める理由は、辛味噌ラーメンの王道感を持ちながら、煮干しと鶏のだしで奥行きを出しているところです。
山形の辛味噌ラーメン文化を知るうえで、龍上海だけでなく寅真ら~めんのような人気店も押さえておきたい存在です。
8位 麺辰の特製鶏中華は蕎麦屋文化から生まれた山形らしい一杯
8位は、麺辰の特製鶏中華です。
鶏中華は、山形のラーメン文化を語るうえでとても大切な存在です。山形県は蕎麦の産地で、昔から多くの蕎麦屋がラーメンを提供してきました。
鶏中華のルーツは、蕎麦つゆのもとになる返しを鶏スープで割った「蕎麦屋のラーメン」です。つまり、ラーメンでありながら、どこか和風のだしを感じる一杯です。
麺辰の特製鶏中華は、スープに白米を入れて雑炊風に食べる楽しみ方も紹介されました。ラーメンとして食べたあと、ご飯を入れて最後まで味わうことで、鶏の旨味と和風だしを余すことなく楽しめます。
鶏中華がランキング上位に入ったことは、山形ラーメンが単なる中華そば文化ではなく、蕎麦文化とラーメン文化が合体した独自の食文化であることをよく示しています。
7位 栄屋本店の冷しらーめんは暑い山形から生まれた名物
7位は、栄屋本店の冷しらーめんです。
山形と聞くと雪国のイメージがありますが、夏は奥羽山脈によるフェーン現象の影響で、東北とは思えないほど暑くなることがあります。そんな土地で生まれたのが、冷たいラーメンです。
栄屋本店の冷しらーめんは、夏には1日最大500食も売れるほどの人気です。蕎麦に使う返しを活用してスープが開発されたことからも、山形の蕎麦文化とラーメン文化のつながりが見えてきます。
冷たいラーメンは、ただスープを冷やせばよいわけではありません。油が固まらないようにする工夫、氷が入っても味が薄くならないバランス、冷たくても麺がおいしく食べられる調整が必要です。
栄屋本店の冷しらーめんは、山形の暑さと麺文化が生んだ知恵の一杯です。
6位 中華そば 雲ノ糸の煮干し中華は背脂で寒さに負けない一杯
6位は、中華そば 雲ノ糸の煮干し中華です。
スープは昆布と数種類の煮干しのみで作られており、魚介の旨味をしっかり感じられる一杯です。さらに背脂が加わることで、冷めにくく、コクのある味になります。
山形の冬は寒さが厳しい地域も多いため、温かさが長持ちするラーメンは自然と好まれます。背脂はこってり感を出すだけでなく、スープにふたをするような役割もあり、冷めにくさにつながります。
煮干しの香り、昆布の旨味、背脂のコク。この組み合わせは、山形の気候と食文化に合った味です。
中華そば 雲ノ糸の煮干し中華は、寒い地域でなぜラーメンが愛されるのかを感じられる一杯です。
5位 有頂天EVOLUTIONのげそ天みそらーめんは山形のソウルフードがのった衝撃の一杯
5位は、有頂天EVOLUTIONのげそ天みそらーめんです。
このラーメンの大きな特徴は、山形のソウルフードであるげそ天がのっていることです。山形県内陸では、魚介が今ほど簡単に手に入らなかった時代、スルメを戻して料理に使う文化がありました。そこから、安いゲソをカリッと揚げたげそ天が親しまれるようになったとされています。
げそ天みそらーめんは、味噌スープのコクに、揚げたゲソの香ばしさと食感が加わる一杯です。ラーメンだけでも満足感がありますが、げそ天が入ることでさらに山形らしさが強まります。
この一杯が注目される理由は、ラーメンと地元の食文化がわかりやすく合体しているからです。
山形ラーメンは、ただ麺とスープを楽しむだけではありません。その土地で長く食べられてきたものを取り込みながら進化してきたことが、有頂天EVOLUTIONの一杯から見えてきます。
4位 城西 金ちゃんラーメンの中華そばは鶏の旨味と人情味で愛される
4位は、城西 金ちゃんラーメンの中華そばです。
鶏ガラと親鶏をふんだんに使って煮込んだスープに、2種類の鶏油を加えることで、鶏の旨味を重ねています。ひと口飲むと、やさしいのに深いコクが感じられるタイプの中華そばです。
創業28年という歴史もあり、県民に愛される理由には味だけでなく、人情味もあります。地元で長く続くラーメン店は、味の記憶と一緒に、店の雰囲気や接客、家族で食べた思い出まで残ります。
山形ラーメンの強さは、こうした地域密着型の店が上位に入るところにもあります。有名だから選ばれるのではなく、長く食べ続けられてきたからこそ選ばれる。
城西 金ちゃんラーメンの中華そばは、山形のラーメンが生活に根づいていることを感じさせる一杯です。
3位 ケンチャンラーメン山形の中華そばは太麺と腹脂が印象的
3位は、ケンチャンラーメン山形の中華そばです。
麺にはフランスパンに使われる小麦をブレンドしており、力強い食感が特徴です。スープは煮干しと牛骨を合わせたもので、魚介の旨味と動物系のコクが重なります。
さらに印象的なのが、オリジナルのトッピングである腹脂です。背脂とは違う独特の存在感があり、スープにコクと満足感を加えます。
ケンチャンラーメンが上位に入った理由は、山形ラーメンの中でもかなり個性が強いからです。細麺のあっさり系とは違い、噛みごたえのある麺、煮干しと牛骨のスープ、腹脂という組み合わせで、記憶に残る一杯になっています。
ラーメン好きが「また食べたい」と思うクセのある味。これも山形ラーメンの大きな魅力です。
2位 花鳥風月の花鳥風月ラーメンは極薄ワンタンが光る酒田ラーメン
2位は、花鳥風月の花鳥風月ラーメンです。
豚肉と海老の2種類のワンタンが入った、酒田ラーメンらしさを感じられる一杯です。酒田市は自家製麺の街としても知られ、高い製麺技術があります。その技術があるからこそ、0.3mmという極薄ワンタンが実現できると紹介されました。
ワンタンは、厚すぎると重たくなり、薄すぎると破れやすくなります。極薄でもしっかり形を保ち、スープと一体になるところに技術が表れます。
スープは、白身魚の上品な甘みと香りを生かした奥深い味わいです。豚肉ワンタンの旨味、海老ワンタンの香り、魚介スープの上品さが重なり、贅沢感があります。
花鳥風月の花鳥風月ラーメンは、山形ラーメンの中でも酒田ラーメンの技術力を伝える代表的な一杯です。
1位 赤湯ラーメン 龍上海 本店の赤湯からみそラーメンは山形県民絶賛の味
1位は、赤湯ラーメン 龍上海 本店の赤湯からみそラーメンです。
1958年創業の人気店で、山形県内に複数店舗を展開する山形ラーメンの代表格です。赤湯からみそラーメンは、煮干し、鶏、豚などを6時間煮込んだスープに、自家製の中太縮れ麺を合わせた一杯です。
味の決め手は、丼の中央にのった辛味噌です。ニンニク、生姜、赤唐辛子などの風味が効いた辛味噌を、少しずつスープに溶かして食べることで、味がどんどん変化します。
最初は味噌スープのまろやかさを楽しみ、途中から辛味噌を溶かして刺激を足し、最後は濃厚で力強い味に変わります。この「味変」の楽しさが、多くの人を引きつける理由です。
龍上海 本店が1位になったことは、山形県民にとって辛味噌ラーメンが特別な存在であることを示しています。寒い地域に合う温かさ、ニンニクや唐辛子の力強さ、太めの麺の満足感。そのすべてが山形らしい一杯です。
山形ラーメンBEST17で見えた味の系統を整理
今回のランキングを味の系統で見ると、山形ラーメンの幅広さがよくわかります。
| 系統 | 主な店舗・メニュー | 特徴 |
|---|---|---|
| 辛味噌系 | 龍上海 本店、寅真ら~めん、だるまや | 辛味噌を溶かしながら味の変化を楽しむ |
| 冷たいラーメン系 | 栄屋本店 | 暑い山形の気候から生まれた名物 |
| 鶏中華系 | 麺辰、中華蕎麦 春馬、らーめん健心 | 鶏だしや蕎麦屋文化とのつながりが強い |
| 煮干し・魚介系 | 麺場 くうが?、雲ノ糸、花鳥風月 | 海やだし文化を感じる上品な旨味 |
| ボリューム系 | ラーメン 次元.、ケンチャンラーメン山形 | 麺量や脂の満足感が強い |
| ご当地食材系 | 有頂天EVOLUTION | げそ天など地元食文化を取り込む |
山形ラーメンの魅力は、1つの味にまとまっていないことです。
山形市、酒田、新庄、赤湯、内陸部など、地域ごとに味の方向性が違います。その違いがあるからこそ、県民それぞれに「自分の推しラーメン」が生まれます。
山形県民がここまでラーメンを愛する理由
山形県民がラーメンを愛する理由は、単においしい店が多いからだけではありません。
まず、山形には蕎麦文化があります。蕎麦屋がラーメンを出す文化があり、鶏中華のような独自のメニューが生まれました。麺そのものを大切にする土地柄が、ラーメンにもつながっています。
次に、気候の影響があります。冬は寒く、温かいラーメンが恋しくなります。一方で夏はフェーン現象で暑くなるため、冷しらーめんのような冷たいラーメンも発展しました。
さらに、出前や家族利用の文化も大きいです。親戚や近所が集まると出前を取るという話からも、ラーメンが人の集まりに近い食べ物だったことがわかります。
山形ラーメンが強い理由をまとめると、次のようになります。
・蕎麦文化があり、麺へのこだわりが強い
・冬は温かいラーメン、夏は冷たいラーメンが合う
・辛味噌、煮干し、鶏中華、げそ天など地域性が豊か
・出前や朝ラーなど、生活にラーメンが根づいている
・県民それぞれに推しの店がある
このように、山形ラーメンは観光グルメである前に、県民の暮らしに寄り添ってきた食文化です。
山形ラーメンBEST17は“ラーメン県”の奥深さがわかるランキング
山形ラーメンBEST17を見ると、山形がラーメン県と呼ばれる理由がよくわかります。
1位の龍上海 本店は、山形を代表する辛味噌ラーメンの象徴です。2位の花鳥風月は、酒田ラーメンのワンタン文化を伝える存在です。3位のケンチャンラーメン山形は、力強い麺と腹脂で個性を見せました。
さらに、栄屋本店の冷しらーめん、有頂天EVOLUTIONのげそ天みそらーめん、麺辰の特製鶏中華など、山形ならではの食文化が次々と登場しました。
このランキングの面白さは、ただ「人気店を並べた」だけではないところです。
山形の気候、蕎麦文化、出前文化、朝ラー文化、地元食材、製麺技術まで、さまざまな背景が見えてきます。
山形ラーメンは、1杯ごとに地域の物語があります。だからこそ、県民に長く愛され、県外の人からも「食べに行きたい」と思われるのです。
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