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宇宙は何でできている?暗黒物質と暗黒エネルギーの違いから多元宇宙までわかる村山斉の話【知的探求フロンティアで紹介】

テクノロジー・科学
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宇宙の謎は「暗黒物質」と「暗黒エネルギー」から見えてくる

宇宙の話は大きすぎて難しく感じますが、入口は意外とシンプルです。大切なのは、見えないのに宇宙を動かしている暗黒物質暗黒エネルギーの違いを知ることです。『知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!? 宇宙とは何か(2026年7月4日)』でも取り上げられ注目されています。

この記事でわかること
暗黒物質暗黒エネルギーの違い
・なぜ宇宙に星や銀河が生まれたのか
・宇宙の終わりはどう考えられているのか
・多元宇宙という考え方の意味

※放送後詳しい内容が分かり次第追記します。

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村山斉が番組で解説する「宇宙とは何か」の注目ポイント

宇宙を考えるとき、まず知っておきたいのは「私たちが見えているものは、宇宙のごく一部」という点です。

星、銀河、地球、私たちの体、空気、水、石。
これらはすべて原子でできています。

けれど、今の宇宙研究では、原子でできた普通の物質は宇宙全体の中では少数派だと考えられています。宇宙の大部分は、まだ正体がはっきりわかっていない暗黒物質暗黒エネルギーで占められていると見られています。

ここが面白いところです。
宇宙は「星がたくさんある広い空間」ではなく、見えない何かが全体の形や未来を大きく左右している場所なのです。

たとえば、銀河が集まるしくみには暗黒物質が関係しています。
一方で、宇宙そのものがどんどん広がっていく動きには暗黒エネルギーが関係しています。

つまり、宇宙を知ることは、遠い星を見るだけではありません。
「なぜ銀河ができたのか」「なぜ地球のような場所が生まれたのか」「なぜ私たちがここにいるか」を考えることにつながります。

暗黒物質と暗黒エネルギーの違いは何か

暗黒物質暗黒エネルギーは、名前が似ているので混乱しやすい言葉です。
でも、役割はかなり違います。

暗黒物質は、見えないけれど重力を持っているものです。
光を出さず、反射もしないため、望遠鏡で直接見ることはできません。それでも、銀河の動きや光の曲がり方を調べると、「そこに何か重いものがある」と考えないと説明できない現象が見つかります。

たとえるなら、暗い部屋で人の姿は見えないけれど、床がきしむ音や物が動く様子から「誰かがいる」とわかるようなものです。

一方、暗黒エネルギーは、宇宙全体を広げる方向に働いていると考えられる謎のエネルギーです。
宇宙は昔から膨張していることが知られていましたが、さらに観測が進むと、その膨張が遅くなるどころか速くなっていることがわかってきました。

ここで登場するのが暗黒エネルギーです。
重力は物を引き寄せる力ですが、暗黒エネルギーは宇宙を押し広げるような働きをしていると考えられています。

違いを簡単に整理すると、こうなります。

暗黒物質
・見えない物質
・重力を持つ
・銀河や銀河団を作る助けになる
・宇宙の構造づくりに関係する

暗黒エネルギー
・宇宙全体に広がる謎のエネルギー
・宇宙の膨張を加速させる
・宇宙の未来や終わり方に関係する
・正体はまだよくわかっていない

どちらも「暗黒」とつきますが、これは悪い意味ではありません。
光で見えない、正体がまだわからない、という意味に近い言葉です。

なぜ暗黒物質がないと私たちは存在しなかったのか

宇宙が生まれた直後、物質は今のように星や銀河としてまとまっていたわけではありません。
最初は、広がる宇宙の中に小さなムラがありました。

その小さなムラを大きく育てた重要な存在が暗黒物質です。

暗黒物質には重力があります。
その重力によって、周りの物質が少しずつ集まります。物質が集まると、やがてガスが濃くなり、星が生まれ、星が集まって銀河になります。

銀河ができると、その中でたくさんの星が生まれます。
星の中では、重い元素が作られます。星が寿命を迎えて爆発すると、その元素が宇宙空間に広がります。

私たちの体にある炭素、酸素、鉄なども、もとをたどれば星の中や星の爆発で生まれたものです。
つまり、暗黒物質が銀河づくりを助け、銀河の中で星が生まれ、その星が命の材料を作ったと考えると、暗黒物質は私たちの存在と無関係ではありません。

もちろん、暗黒物質がそのまま人間を作ったわけではありません。
でも、暗黒物質がなければ、物質がうまく集まらず、銀河や星が今のように育たなかった可能性があります。

そう考えると、見えない暗黒物質は、宇宙の「骨組み」のような存在です。
建物の鉄骨は外から見えなくても、建物を支えています。それと同じように、暗黒物質は宇宙の大きな形を支えてきたと考えられています。

暗黒エネルギーは宇宙の終わりにどう関係するのか

暗黒エネルギーが注目される理由は、宇宙の未来に深く関係しているからです。

宇宙は今も広がっています。
しかも、その広がり方は加速していると考えられています。

ここで気になるのが、「宇宙は最後にどうなるのか」ということです。

もし暗黒エネルギーの働きが今と同じように続くなら、宇宙はどんどん広がり続けると考えられます。遠くの銀河はさらに遠ざかり、やがて互いに見えにくくなっていくかもしれません。

星は永遠に燃え続けるわけではありません。
長い時間がたてば、新しい星が生まれにくくなり、宇宙はだんだん暗く冷たい方向へ進む可能性があります。

一方で、暗黒エネルギーの性質が時間とともに変わるなら、未来の姿も変わります。
宇宙がさらに激しく広がる可能性もあれば、別の展開をたどる可能性もあります。

ここで大切なのは、「宇宙の終わり」はまだ決まった答えがないということです。
研究者たちは、遠くの銀河、超新星、宇宙背景放射、銀河の分布などを調べながら、暗黒エネルギーの正体を探っています。

暗黒エネルギーは、私たちの日常生活では感じられません。
でも、宇宙全体の運命を考えると、とても大きな存在です。

多元宇宙とは何か、宇宙は本当に1つではないのか

多元宇宙とは、私たちが見ている宇宙のほかにも、別の宇宙があるかもしれないという考え方です。

「宇宙は1つに決まっている」と思う人も多いかもしれません。
でも、現代の宇宙論では、私たちが観測できる範囲だけがすべてとは限らない、という考え方があります。

たとえば、海の上に立っている人が、水平線の向こうを直接見られないのと似ています。
見える範囲が限られているからといって、その先に何もないとは言い切れません。

宇宙にも、私たちが光で観測できる範囲があります。
その外側がどうなっているのかは、直接見ることができません。

多元宇宙の考え方では、宇宙が1つだけではなく、性質の違う宇宙がたくさんある可能性も考えます。
ある宇宙では星が生まれやすく、別の宇宙では星がほとんど生まれないかもしれません。重力の強さや物理法則の細かな値が違えば、銀河も惑星も生命も生まれない宇宙があるかもしれません。

この話が「私たちの存在」とつながるのは、今の宇宙が生命にとってかなり都合のよい条件を持っているからです。

もし暗黒エネルギーが強すぎれば、物質が集まる前に宇宙が急激に広がり、銀河ができにくかったかもしれません。
もし暗黒物質の量が大きく違っていたら、宇宙の構造も今とは違っていたかもしれません。

多元宇宙は、まだ確かめるのが難しい考え方です。
ただ、「なぜ私たちのいる宇宙は、生命が生まれるような条件を持っているのか」を考えるうえで、とても大きなヒントになります。

タモリ・山中伸弥・MISIAの番組後に検索されそうな疑問まとめ

宇宙の話でまず気になるのは、「結局、宇宙は何でできているのか」という疑問です。

今わかっている範囲では、私たちが見たり触れたりできる普通の物質だけでは、宇宙の動きを説明しきれません。銀河の動き、宇宙の広がり方、星や銀河の集まり方を考えると、暗黒物質暗黒エネルギーを抜きにして宇宙を語るのは難しくなります。

次に気になるのは、「暗黒物質は本当にあるのか」という疑問です。
直接見えないものなので、不思議に感じるのは自然です。ただ、銀河の回転、銀河団の動き、光が曲がる現象など、暗黒物質があると考えると説明しやすい観測結果がいくつもあります。

さらに、「暗黒エネルギーは何なのか」も大きな疑問です。
こちらは暗黒物質以上に正体がつかみにくい存在です。宇宙の膨張を加速させていると考えられていますが、それが本当に一定のものなのか、時間とともに変わるのかは、今も研究が続いています。

そして最後に、多くの人が知りたくなるのが「宇宙の話が、なぜ自分と関係あるのか」です。

宇宙の研究は、遠い星だけの話ではありません。
地球が生まれ、太陽が生まれ、星の中で元素が作られ、その材料から私たちの体ができています。

私たちは宇宙の外から来た存在ではなく、宇宙の中で生まれた存在です。
だから宇宙を知ることは、自分たちがどこから来たのかを知ることにもつながります。

難しい言葉が出てきたときは、まず次のように覚えると理解しやすくなります。

暗黒物質は、宇宙の形を作る見えない重力の材料。
暗黒エネルギーは、宇宙を広げる謎の力。
多元宇宙は、私たちの宇宙以外にも別の宇宙があるかもしれないという考え方。
宇宙の終わりは、暗黒エネルギーの正体によって変わる大きな謎。

宇宙のことを全部理解する必要はありません。
まずは「見えるものだけがすべてではない」と知るだけで、夜空の見え方が少し変わります。

星を見るとき、そこには光っている星だけでなく、見えない重力、広がり続ける空間、まだ答えの出ていない大きな謎が広がっています。
宇宙を知る楽しさは、答えを暗記することではなく、「なぜ?」と感じたところから少しずつ世界が広がっていくところにあります。

参考リンク

・番組の基本情報確認:(ステラnet | NHK財団が運営するネットメディア)
・暗黒エネルギーの基本確認:(国立天文台)
・暗黒物質と暗黒エネルギーの違い確認:(コカネット)
・暗黒物質と銀河団の関係確認:(ISAS)
・村山斉さんの宇宙論テーマ確認:(kodansha.co.jp)


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