スイカの秘めたるパワー大特集|2025年7月7日放送内容
夏といえばスイカ。毎年この季節になると、冷えたスイカを頬張るのが楽しみという人も多いですよね。2025年7月7日に放送された「午後LIVEニュースーン」では、スイカの知られざるパワーや最新情報が紹介されていました。今回は番組で紹介された内容をわかりやすくまとめます。
スイカの種類は1000品種以上!今年も豊洲市場がスイカ一色に
夏になると食べたくなるスイカですが、実は世界には1000種類以上のスイカの品種があると言われています。日本のスーパーや市場でよく見かけるのは、だいたい50種類ほどですが、それ以外にも多くの新しい品種が毎年のように誕生しています。
東京・豊洲市場では、今の時期になるとスイカの売り場がとてもにぎわっています。20種類以上のスイカがずらりと並び、色や形、大きさ、甘さが違うスイカがたくさんあります。特に注目されているのが、糖度が高い高級スイカ「金色羅皇(こんじきらおう)」や「金福すいか」です。これらのスイカは、普通のスイカよりも甘さがしっかりしていて、贈り物や特別な日にぴったりです。
市場の関係者によると、今年は雨が少なかった影響で、スイカの甘さがさらに濃縮されているとのことです。雨が少ないと水分が実の中にたまりすぎず、味がしっかり濃くなるので、甘さを楽しめる年になっているそうです。
さらに、豊洲市場には珍しいスイカも並んでいます。たとえば、「Niigataルビームーン」という赤い果肉が特徴の品種や、「ゴールデンジャック」という黄色っぽい果肉のスイカも人気です。見た目も楽しく、食べ比べをする人も増えています。
・世界のスイカ品種:約1000種類
・日本で流通する品種:約50種類
・豊洲市場で販売されている種類:約20種類
スイカ好きの人にとっては、まさに今が一番楽しい季節です。いろんな品種を食べ比べて、自分のお気に入りのスイカを見つけるのもおすすめです。糖度や食感、色の違いを楽しみながら、夏を元気に乗り切りましょう。
スイカの種のルーツは奈良県
私たちが普段食べているスイカ、その種の多くは実は奈良県がルーツです。特に奈良県田原本町は、スイカの種づくりでとても有名な地域です。日本全国に流通しているスイカの種の約8割が奈良県産と言われています。つまり、奈良県がなければ、日本のスイカ文化は成り立たないほど重要な場所なのです。
田原本町にはスイカの品種を研究・開発しているスイカ種苗会社があり、そこで150種類ものスイカが畑で育てられています。これらはすべて、より甘く、より食べやすく、よりおいしいスイカを目指して品種改良が進められています。
スイカの歴史をさかのぼると、大正時代に誕生した「大和スイカ」が今の多くのスイカのルーツとされています。奈良県の大地で育まれたこの品種が、日本各地に広まり、さまざまな品種へと進化していきました。
さらに、注目なのは最新品種の「ぷちっと」です。このスイカは、約800種類ものスイカをかけ合わせて、実に20年もの歳月をかけて開発された特別なスイカです。
「ぷちっと」の最大の特徴は種が従来のスイカの約8分の1ほどの小ささ。これまでスイカを食べるときに「種が気になる」「取り出すのが面倒」と思っていた人でも、気軽に食べられるようになりました。種が小さい分、丸ごと食べられるので、スイカ本来のおいしさを存分に楽しめます。
奈良県は昔から農業の研究が盛んな地域として知られていますが、スイカの分野でも日本を支える大きな存在です。今後も新しいスイカが誕生するのが楽しみですね。
スイカの食べすぎは問題なし?
番組では、最新のスイカ品種「ぷちっと」が紹介され、実際に試食する様子も放送されていました。「ぷちっと」は、これまでのスイカより種が約8分の1の大きさで、ほとんど気にせず食べられるのが特徴です。試食した人も「とっても甘いし、種を全く気にせずに食べられる」と感想を話していました。
スイカといえば、「食べすぎると体に良くないのでは?」と気になる人もいるかもしれません。しかし、厚生労働省の目安では1日200g程度が適量とされていますが、基本的にスイカは水分が多く、体に負担が少ない果物です。そのため、夏場にスイカを食べすぎても大きな問題はないとされています。
特に暑い季節は、スイカの水分補給効果が大活躍します。スイカはその90%以上が水分でできていて、さらにビタミンやミネラルも含まれているため、夏バテ予防や熱中症対策にもおすすめです。
もちろん、極端に食べすぎると体を冷やしすぎたり、お腹を壊す可能性はありますが、一般的な量なら心配いりません。美味しいスイカを上手に取り入れて、暑い夏を元気に乗り切りましょう。
スイカ博士が語る秘めたるパワー
番組には、スイカの研究を40年以上続けている「スイカ博士」こと橋詰利治さんも登場しました。長年スイカを調べ続けてきた橋詰さんによると、スイカはただの果物ではなく、世界中でさまざまな使い方をされているそうです。
例えば、アフリカのボツワナでは、水がとても貴重な地域のため、スイカが生活の中で大切にされています。朝起きたらスイカで顔を洗ったり、スイカの果汁をスキンローション代わりに使ったりするそうです。さらに、煮炊きにもスイカが使われていて、ボツワナでは「命のスイカ」とも呼ばれています。それだけスイカが暮らしを支える存在になっているのです。
日本でも、スイカの活用例は広がっています。千葉県の富里市で毎年行われるマラソン大会では、給水所ならぬ「給スイカ所」が設置されています。これは走った後にスイカを食べて水分と栄養をしっかり補給してもらうためのものです。
スイカは約90%が水分でできていて、さらにビタミンやミネラルも豊富に含まれています。そのため、暑い時期の水分補給や熱中症対策にとても効果的です。実はスイカの成分は、スポーツドリンクにとてもよく似ていると言われています。
また、汗をたくさんかいたときには、スイカに少量の塩をかけて食べるのがおすすめです。塩分と一緒に摂ることで、水分だけでなく体に必要なミネラルもしっかり補給できるからです。
暑い夏には、スイカをおいしく食べながら体を守る工夫をしていきましょう。スイカはただ甘くておいしいだけでなく、健康にも役立つ果物です。
スイカで冷え性改善も!
スイカは夏の水分補給にぴったりな果物ですが、実は冷え性の改善にも効果があることがわかっています。その理由は、スイカに含まれる「シトルリン」というアミノ酸の一種です。
シトルリンは、血管を広げる働きがあり、血流を良くする効果があります。その結果、毛細血管のすみずみまでしっかり酸素が届くようになり、体の内側からポカポカと温まるのです。冷房で冷えが気になる人や、夏でも手足が冷たい人にとって、スイカは強い味方です。
特に注目したいのが、スイカの皮の白い部分です。この部分には、果肉部分の約2倍のシトルリンが含まれています。普通は捨ててしまいがちな部分ですが、上手に使えば体にとって嬉しい効果が期待できます。
そこで番組では、スイカの皮を活用した簡単な「スイカの皮シャーベット」の作り方が紹介されていました。冷え性対策だけでなく、夏のおやつにもぴったりです。
【スイカの皮シャーベットの作り方】
材料 | 分量 |
---|---|
スイカの皮(白い部分) | 100g |
ヨーグルト | 適量 |
レモン果汁 | 適量 |
牛乳 | 適量 |
グラニュー糖 | 適量 |
まず、スイカの皮の白い部分をすりおろします。そこに、ヨーグルト・レモン果汁・牛乳・グラニュー糖を入れて、しっかり混ぜ合わせます。混ぜ終わったらバットに流し入れて冷凍庫で凍らせれば、あっという間に完成です。
このシャーベットは、スイカの皮の栄養をしっかり取り入れながら、暑い夏の日にさっぱりと食べられます。冷房で体が冷えやすい人にもおすすめの、簡単で美味しい冷え性対策です。
スイカパワーをまるごと取り入れよう
さらに、スイカを丸ごと使った最強スムージーもおすすめです。シトルリンはスイカにたくさん含まれていて、食べてから30分から1時間ほどで血流が良くなり、体の内側から温かくなります。
夏の暑さ対策だけでなく、冷え性改善や水分補給にもぴったりのスイカ。この夏はスイカをたっぷり楽しんで、元気に過ごしましょう。
【関連情報】
National Geographic
ipm.missouri.edu
Wikipedia
btiscience.org
PMC論文
EDVOTEK Blog
Just One Cookbook
Allrecipes
Southern Living
Macaro-ni
The Guardian
n-kagayaki.sanchoku-prime.com
furunavi.jp
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