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Eテレ【心おどる あの人の台所】アウトドア防災の極意!寒川一さんの屋外台所とサボる哲学とは?|2025年7月8日放送

寒川一さんのアウトドアな台所|2025年7月8日放送

暮らしの中心ともいえる台所。そこには、その人の好みや哲学、家族への思いがたっぷりつまっています。NHK教育テレビの人気番組「心おどる あの人の台所」では、さまざまな人の台所を訪ねて、その工夫やこだわりを紹介しています。2025年7月8日(火)の放送は、アウトドアライフアドバイザーの寒川一さんの台所が登場します。

今回の番組では、アウトドアと防災の視点から暮らしを考える寒川さんの台所が紹介されます。普段から自然と関わり、いざというときにも安心できる暮らしを目指す寒川さん。その工夫がどのように台所に反映されているのか注目です。

アウトドア道具が大活躍する台所

寒川さんの台所は、一見するとごく普通の家庭のキッチンに見えます。でも、よく見るとアウトドアの知恵がいろいろな場所に取り入れられているのがわかります。まず目に入るのは、包丁代わりに使われているアウトドアナイフです。このナイフは、キャンプや登山で使われる丈夫なもの。家庭でもそのまま料理に使い、食材の下ごしらえや、ちょっとした薪割りまでこなすことができます。

さらに、食器棚にはテント設営用のロープが取り付けられています。このロープは、地震などの災害時に備えた工夫です。揺れが起きても食器が落ちにくくなっており、アウトドア用品が防災グッズとしても役立っています。寒川さんの考えでは、普段の生活の中で自然と防災意識を持つことが大切だそうです。

庭には「屋外台所」が作られていて、ここも特徴的な場所です。土を掘って作った炉(ろ)で火を起こし、鉄製の調理道具や木の器を使いながら料理を楽しめます。自然の風を感じながら調理する時間は、まるで本格的なキャンプのようです。熾火(おきび)と呼ばれる、火の強さが落ち着いた状態を利用して、じっくりと食材を焼き上げるので、外は香ばしく、中はふっくら仕上がります。

具体的には以下のような工夫があります。
・アウトドアナイフは刃が厚く、多少の硬いものでも安心して切れる
・テントロープは簡単に取り外しでき、見た目もスッキリ
・屋外の炉は石や土を積み上げて作られており、火の扱いがしやすい
・鉄製フライパンやダッチオーブンも屋外で大活躍
・木の器は軽くて割れにくく、持ち運びも便利

このように、寒川さんの台所はアウトドアと日常、防災がひとつにつながった空間です。自然の中で暮らしを楽しみながら、いざというときに備えた知恵がしっかり詰まっています。普段の生活を楽しみつつ、必要なときにはすぐに役立つ工夫が随所にある、そんな理想的な台所です。

家族への思いやりが詰まった工夫

寒川さんの台所には、家族への思いやりがしっかりと詰め込まれています。特に非常時を意識しながらも、普段の暮らしの中で自然と備えができるような工夫がたくさん見られます。まず目立つのは、保存食の選び方へのこだわりです。災害用の非常食というと味気ないイメージがありますが、寒川さんは普段から家族みんなが「おいしい」と思えるものをストックしています。

例えば、レストランの味を再現できるような特別なレトルトごはんや、ちょっと贅沢なスープや雑炊も用意されています。これなら、いざというときだけでなく、普段の食事にも取り入れられ、食べながらローリングストックが自然とできるのです。非常時でも「おいしさ」を感じられる工夫は、家族の気持ちの安心にもつながります。

さらに、水と火の確保も大切に考えられています。寒川さんの台所には、浄水器付きのチタンボトルが常に置かれていて、どんな状況でも安全な飲料水を確保できます。加えて、ネイチャーストーブやカセットコンロも手の届くところに置かれており、ガスが止まった場合でもすぐに温かい料理ができるようになっています。

台所の中には、火を起こす機能が付いたアウトドアナイフもあります。このナイフは、食材を切るのはもちろん、ロープを切ったり、火花を出して火をおこすこともできる多機能な道具です。家族全員が普段から使い方を知っているため、いざというときにも慌てず対応できます。

また、寒川さんは「家族の人数×3日分」を目安に備蓄を用意していますが、それだけでなく、もっと身近な方法で日常的に準備ができるよう工夫しています。たとえば、家のお風呂の水を浄水器でろ過して飲めるようにする練習をしたり、庭に落ちている枝や牛乳パックを集めて火をおこす実験を家族みんなで楽しみながら行っています。

以下のような具体的な取り組みも行われています。
・保存食は賞味期限の近いものから食卓に出し、常に新しいものを補充
・子どもでも簡単に扱える小型アウトドアグッズを常備
・庭の「屋外台所」で実際に火をおこす練習を定期的に実施
・普段の料理の中で、防災グッズを試しながら使い方を覚える

寒川さんの台所は、単なる料理をする場所ではなく、家族を守るための安心の拠点です。日常の延長で防災ができるので、特別な準備をしている感覚もなく、自然と家族全員が意識を高められるのが大きな魅力です。遊びながら学べて、暮らしと防災がつながっている、そんな思いやりあふれる空間が広がっています。

寒川一さんの暮らしの哲学

1963年生まれ、香川県出身の寒川一さんは、アウトドアライフアドバイザーとして幅広く活躍しています。普段は防災講座の講師をつとめたり、焚火カフェを主宰したり、さまざまなメディアでアウトドアの魅力や暮らしの知恵を発信しています。また、アウトドア用品メーカーのアドバイザーとして道具選びのアドバイスも行っています。寒川さんが大切にしているのは「アウトドアを日常防災に生かす」という考え方です。

特別な準備ではなく、普段の暮らしの中で自然と防災の知恵や技術を身につけること。これが寒川さんの活動の中心になっています。東日本大震災や自身の避難経験から「いざというときだけ準備するのでは遅い」と感じたことが、この考え方につながったそうです。

寒川さんの人生に大きな影響を与えたのが、会社員時代の経験です。ある日「海を眺めたい」と思い立ち、仕事を抜け出したことで上司に怒られたことがありました。しかしそのとき、ただサボるのではなく「心の余白をつくる時間が必要」だと気づいたのです。

寒川さんは「サボる」という言葉を前向きにとらえています。それは怠けるのではなく、心を休め、自然とつながり、閉塞感から自分を解き放つ大切な時間だと考えています。その考えは、「焚火カフェ」という形にも表れています。焚火カフェでは、参加者が静かに火を眺め、自然の中でゆっくりとした時間を過ごすことができます。都市生活者にとって忘れがちな「自然との間合い」を取り戻す場として、多くの人に支持されています。

寒川さんの暮らしは、アウトドアが単なる趣味ではなく、生きる力を取り戻すための大切な知恵だと教えてくれます。自然と向き合い、火を大切にし、道具の使い方を学び、循環する暮らしを意識すること。その積み重ねが、いざというとき家族や自分を守る力につながるのです。普段の生活の中で自然と身につく防災力こそ、寒川さんが伝えたい暮らしの哲学です。

まとめ

「心おどる あの人の台所」第6回は、2025年7月8日(火)21時30分からNHK Eテレ(教育)で放送されます。放送時間は30分です。アウトドア好き、防災に興味のある方、暮らしをもっと楽しみたい方にもぴったりの内容です。

【ソース】
NHK番組表
NHK出版テキスト
天然生活
hinataストア
家庭画報
焚火カフェ公式サイト

 

 

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