動物園はなぜできた?木が長生きする理由とは?ビールをジョッキで飲む理由
人気番組『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合・7月11日金曜日19:57〜20:42放送)では、身近なのに意外と知らない素朴な疑問を分かりやすく解説します。今回のテーマは「動物園はなぜつくられた?」「木が長生きなのはなぜ?」「ビールをジョッキで飲むのはなぜ?」の3つです。出演者は岡村隆史さん、津田篤宏さん(ダイアン)、森香澄さん、リポーターは塚原愛さん、チコちゃんの声は木村祐一さんです。放送前のため、具体的な答えはまだ分かりませんが、事前情報をもとに分かりやすく紹介します。放送後に実際の回答を追記しますので、ぜひチェックしてください。
動物園はなぜつくられたのか?
動物園のはじまりは、今から数千年前の古代文明までさかのぼります。古代エジプトやメソポタミアの時代、王様や貴族たちはライオンや象、キリン、珍しい鳥やサルなど、世界中からめずらしい動物を集めていました。これらの動物たちは、王様たちの力や富の象徴とされ、普通の人は見ることができませんでした。動物を集めた場所は、今でいう「動物園」というよりも、王様だけが楽しめる特別な庭や敷地のようなものでした。
その後、時代が進むにつれて、中世ヨーロッパでは「メナジェリー」と呼ばれる動物コレクションが広まりました。メナジェリーとは、王様や貴族がめずらしい動物をたくさん集め、友人や来客に見せて自分の権力や豊かさをアピールするための施設です。フランスのルイ14世も、ヴェルサイユ宮殿の敷地内に大きな動物園を作り、来た人々に見せていたと言われています。このころの動物園は、一般の人が入れる場所ではなく、一部の偉い人たちだけのものでした。
18世紀から19世紀になると、動物園の目的やあり方が大きく変わりました。1752年には、オーストリアのウィーンにあるシェーンブルン宮殿に、世界で初めて一般の人が見学できる動物園ができたのです。ここでは、ライオンやゾウ、クマなど多くの動物が飼育され、人々はお金を払って見学しました。
さらに1828年には、イギリスのロンドン動物園が科学研究を目的に設立されました。この動物園は、動物をただ見るだけでなく、どうやって動物が暮らしているのかを学んだり、保護したりする場所でもありました。1847年にはロンドン動物園も一般公開され、誰でも入れるようになりました。
今の動物園には、昔とは違う大切な役割があります。
・絶滅しそうな動物を守り、繁殖させること
・動物の行動や生態について研究すること
・子どもから大人まで、動物や自然の大切さを学べる場所にすること
このように、昔は一部の偉い人たちだけが楽しんでいた動物園が、今では誰でも訪れることができる学びと保護の場になっています。ライオンやゾウを見るだけでなく、どうやって地球や自然を守るのかを考えるきっかけにもなっているのです。世界中で多くの動物園があり、それぞれの施設で動物保護や教育、研究活動が行われています。昔から続く動物園の歴史は、今も新しい形で続いているのです。
木が長生きなのはなぜ?
木は、人間や動物とはまったく違う仕組みで成長し、生き続けています。そのため、数百年、時には何千年も生きることができるのです。
まず、木には「成長点」と呼ばれる特別な部分があります。この成長点は、新しい細胞を次々と作り出し続ける働きをしています。そのおかげで、木は年々幹が太くなったり、枝が伸びたりしていくのです。成長点は木の一番上や枝の先端、幹の内側にあり、そこから常に新しい部分が作られていきます。
さらに、木は「モジュラー構造」と呼ばれる仕組みを持っています。これは、枝や根などの部分ごとに役割が分かれていて、一部がダメになっても全体が影響を受けにくいという特徴です。たとえば、枝が一本折れてしまったり、根の一部が傷んでも、他の元気な部分がしっかり機能していれば、木全体はそのまま生き続けられるのです。
木は代謝がとてもゆっくりです。代謝とは、体の中で起こるエネルギーの消費や細胞の入れ替わりのことです。代謝がゆっくりだと、細胞の劣化や老化が進みにくいので、木は長生きできるのです。
また、木は傷ついても自分で修復する力がとても強いです。幹に傷ができたり、枝が折れた場合でも、新しい細胞を作って再生することができます。これも長生きできる理由のひとつです。
世界には実際にとても長生きしている木があります。アメリカにある「ブリストルコーンパイン」という木は、約4800年以上も生きていると言われています。また、アメリカのユタ州にある「パンド」というポプラの仲間は、地下で根をつないでクローンのように増え続け、なんと数万年も生き続けていると考えられています。
このように、木が長生きできる理由は次のようにまとめられます。
木が長生きできる理由 | 説明 |
---|---|
成長点がずっと新しい細胞を作る | 幹や枝がどんどん大きくなる |
モジュラー構造で一部が傷んでも大丈夫 | 他の元気な部分が働いて木全体を保つ |
代謝がゆっくりで老化しにくい | 細胞の傷みや劣化が進みにくい |
傷を自分で修復できる | 新しい幹や枝を作って再生する力がある |
長寿の木が実際に存在する | 4800年以上生きる木や、数万年続く群れもある |
木はこのように、特別な成長の仕組みと強い再生能力を持ち、自然の中で長く生き続けることができるのです。木が長生きすることで、森や自然が守られ、私たちの暮らしにもつながっています。
ビールをジョッキで飲むのはなぜ?
日本の居酒屋やビアホールでよく見かける「ジョッキ」は、実は日本ならではの言い方です。語源は英語の「jug(ジャグ)」で、もともと水差しや容器を意味しますが、海外ではビール用のコップのことを「ビアマグ(beer mug)」と呼ぶのが一般的です。
ジョッキでビールを飲むには、いくつものメリットがあります。まず、ジョッキは厚手のガラスでできているため、冷たいビールの温度が長く保たれるのが特徴です。さらに、取っ手が付いているので、手の熱がビールに伝わりにくく、最後まで冷たいまま美味しく飲むことができます。
また、ジョッキはとても丈夫で割れにくいため、多くの人が集まる居酒屋やイベントなどで安心して使えます。洗いやすく、扱いやすいことも人気の理由です。
昔のヨーロッパでは、衛生面や虫除けのために、蓋付きのマグ「スタイン(stein)」が使われていました。スタインは陶器や金属でできており、蓋が付いていることでビールを清潔に保つ工夫がされていました。時代が進むにつれて、19世紀ごろからはガラス製のジョッキが広まり、日本にも伝わったのです。
日本では特に、戦後の居酒屋文化が発展する中で、「中ジョッキ」「大ジョッキ」といったサイズの呼び方が定着しました。ビールといえばジョッキ、というイメージがすっかり浸透し、飲み会や乾杯の場面で欠かせない存在になりました。
ジョッキでビールを飲むもうひとつの魅力は、泡立ちの良さです。ジョッキに勢いよくビールを注ぐと、きめ細かい泡がたくさん立ち、のどごしが良くなり、飲む時の爽快感がアップします。泡はビールの香りや味わいを閉じ込める役割もあり、より美味しく感じられるのです。
ビールをジョッキで飲む理由は次のように整理できます。
理由 | 説明 |
---|---|
冷たさをキープできる | 厚手のガラスと取っ手で冷たさが長持ちする |
丈夫で扱いやすい | 割れにくく、洗いやすいため居酒屋やイベント向き |
泡立ちが良く、喉ごしを楽しめる | 勢いよく注いで爽快感たっぷりの飲みごたえ |
日本独自の呼び方「ジョッキ」 | 英語では「ビアマグ」、日本の飲み文化に根付いた言葉 |
このように、ジョッキは美味しさだけでなく、飲みやすさや場の雰囲気作りにも役立つ、ビール好きには欠かせないアイテムです。ビールをもっと楽しく、美味しく味わいたいなら、ジョッキを使ってみるのがおすすめです。
放送後にさらに詳しい内容を追記します
今回の放送はまだ行われていません。チコちゃんがどんな面白い答えを教えてくれるのか、放送終了後に改めて詳しい情報を追記します。ぜひ放送をチェックしてください。
【参考ソース】
https://kobe-chai.jp/history/
https://midori-ikimono.com/2024/04/26/doubutsuen-suizokukan-rekishi-2024/
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/pce.15146
https://tanoshiiosake.jp/8355
https://ja.wikipedia.org/wiki/ビールジョッキ
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