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NHK【クローズアップ現代】福山雅治「クスノキ」と被爆クスノキの真実|平和祈念式典に響く歌声|2025年7月30日放送

福山雅治「クスノキ」が平和をつなぐ

2025年7月30日放送の「クローズアップ現代」では、シンガーソングライター福山雅治さんが手がけた楽曲「クスノキ」と、そこに込められた平和への思いに迫ります。今年は原爆投下から80年という節目の年。「クスノキ」は、長崎平和祈念式典でも小学生の合唱曲として披露される予定で、番組ではその背景や福山さんのインタビューが放送される予定です。この記事では、放送前時点で明らかになっている内容を紹介し、放送後に詳細を追記します。

焦土から再生した「被爆クスノキ」の存在

「クスノキ」は、長崎市山王神社の境内に立つ大楠(おおくすのき)をモデルにした楽曲です。この木は、1945年の原爆投下により爆風と熱線を受けて大きな被害を受けながらも、数年後には芽を出して再び葉を茂らせたという奇跡の木として知られています。現在は長崎市の天然記念物に指定され、被爆樹木として人々に語り継がれています。

被爆によって幹に深い亀裂が入り、枝葉も一度は失われましたが、それでも生命力を取り戻した姿は、焼け野原の中で前を向く市民たちにとって大きな励みとなりました。「希望の象徴」として今もその場に立ち続けているのです。

福山雅治さんの原点と「クスノキ」の誕生

福山雅治さんが「クスノキ」を作ったのは2014年。アルバム「HUMAN」の1曲目として発表されました。この楽曲は、人間の視点ではなく“木の目線”から描かれており、「我が魂は奪われはしない」という強い言葉が印象的に歌われています。

福山さんは、自身が被爆二世であることや、長崎の町で育った経験を大切にしてきました。高校生のときに初めて山王神社を訪れ、目にしたクスノキのたくましさが心に残り、その後の音楽活動に深く影響したといいます。

当初、原爆や故郷をテーマにした曲はなかなか形にならず、歌詞が完成するまでには長い時間がかかりました。しかし、視点を木に切り替えたことで一気に表現が広がり、平和を願う普遍的な歌として多くの人に受け入れられるようになりました。

小学生の合唱で式典に響く「クスノキ」

2025年8月9日に行われる長崎平和祈念式典では、「クスノキ」が小学生によって合唱されることが予定されています。山里小学校と城山小学校という、原爆の被害を直接受けた小学校から、合計約100人の児童たちが合同で合唱を披露する予定です。

この合唱は、未来を担う子どもたちが過去を知り、平和への願いを自分たちの声で届ける機会でもあります。また、たぬき絵作家の堤けんじさんから贈られた「長崎ハタ」というミニチュア旗には、児童たちがクスノキの前で元気に遊ぶ姿や苗木を植える絵が描かれ、式典に向けての応援の気持ちが込められています。

このような取り組みは、「クスノキ」という歌がもつメッセージを世代を超えて引き継ぐ動きとして、多くの注目を集めています。

プロジェクトとして広がる「KUSUNOKI」

福山雅治さんは「KUSUNOKIプロジェクト」の総合プロデューサーとしても活動しています。被爆クスノキの剪定枝を使ったオリジナルグッズを制作し、そこから得られた収益は「クスノキ基金」として、被爆樹木の保護や保存に役立てられています。

歌のメッセージを“形”に変えて、支援の輪を広げるこのプロジェクトは、音楽活動と社会活動の橋渡しをする新しいスタイルとして注目されています。平和を願う思いを、具体的な行動へと結びつけている点も、この取り組みの大きな魅力です。


この記事は放送前の情報をもとに作成しています。放送終了後には、番組で明らかになる福山雅治さんのインタビュー内容や合唱の様子、追加されたエピソードなどを反映し、より詳しく追記いたします。ぜひ、放送後にもう一度お立ち寄りください。


出典・参考リンク
NHK クローズアップ現代 公式サイト
福山雅治公式サイト
ながさき旅ネット|長崎市公式観光サイト
ステラnet|NHK財団が運営するメディア
NAVICON|番組関連ニュース
ふくろーポスト|長崎・平和関連情報
TBS NEWS DIG|長崎ニュース
NCCTV|長崎文化放送

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