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NHK【世界の祭り】イギリス・シェトランド バイキングの火祭りアップ・ヘリ・アー|たいまつ行進と船の焼却の全記録(2025年8月10日放送)

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イギリス・シェトランドで燃え上がる壮大なバイキングの火祭り「アップ・ヘリ・アー」

NHK総合「世界の祭り」では、イギリス最北の島にあるシェトランド諸島で毎年行われる**バイキングの火祭り「アップ・ヘリ・アー」**が紹介されました。この祭りは、祖先であるバイキングの勇ましさを称えるためのもので、島全体が炎と熱気に包まれます。人口約2万3000人の小さな島ですが、この日ばかりは何百人もの参加者と観光客が集まり、街中が特別な空気に変わります。バイキングの衣装や船は毎年新しく作られ、その迫力ある姿は冬の厳しい寒さを忘れさせるほどです。

バイキングの歴史とシェトランド諸島のつながり

シェトランド諸島は北海に浮かび、8世紀には北欧からやってきたバイキングがヨーロッパ各地へ進出しました。9世紀になると彼らはこの島に上陸し、暮らしを築きました。番組では、当時のバイキングの住居も紹介され、石造りの壁や草で覆われた屋根など、自然環境に適応した工夫が伝えられました。西暦870年に上陸したハラルド王は、この島を最初に統治した人物とされ、シェトランドの歴史に深く刻まれています。ラーウィック市庁舎のステンドグラスには、こうした歴史上の重要人物が描かれ、祭りの雰囲気をさらに盛り上げます。

朝から始まる勇壮な行進

「アップ・ヘリ・アー」は毎年1月の最終火曜日に行われます。祭り当日の朝8時、鎧や兜を身にまとい、斧や盾を手にしたバイキングの姿をした参加者たちが街を行進します。その行進は観光客にも人気で、寒さの中でも多くの人が沿道で見守ります。衣装はもちろん、行進の先頭を行く船もその年のためだけに新しく作られるため、毎回違ったデザインが楽しめます。船の装飾や色使いには、職人たちの工夫や地域の誇りが詰まっています。

船とたいまつに込められた職人の技

祭りの象徴であるバイキング船は、先端に竜の頭をかたどったデザインが施されます。船作りの技術は島の職人たちによって代々受け継がれ、木材の選び方から細部の彫刻までこだわって作られます。同じくたいまつも一本一本手作業で作られ、長時間燃えるように工夫されています。このたいまつは、夜のクライマックスで重要な役割を果たします。

夜を照らす炎のクライマックス

夜7時、辺りが暗くなるとついに炎の行進が始まります。たいまつを手にした数百人のバイキングたちが列をなし、約1000本のたいまつが揺れる光景は圧巻です。先頭を進むのは昼間から街を盛り上げてきたバイキング船。その後、船は参加者たちに囲まれ、たいまつの炎で一斉に燃やされます。炎が夜空に舞い上がる瞬間は祭りの最高潮で、熱気と光が島全体を包み込みます。

祭りの基本情報

放送日 番組名 放送時間
2025年8月10日 世界の祭り「イギリス・シェトランド バイキングの火祭り」 2:43 – 3:43
この祭りは、冬の寒さを吹き飛ばす熱気と迫力、そして島の人々の誇りが一つになった行事です。訪れる人は防寒対策をしっかりして、ぜひこの壮大な光景を目に焼き付けることをおすすめします。

番組を見て感じたこと

今回の放送を見て、まず心をつかまれたのは炎の迫力でした。たいまつの光が夜の街を埋め尽くし、まるで画面のこちらまで熱さが届くような感覚になります。バイキング船が燃え上がる瞬間は、単なる演出ではなく、長年の歴史と人々の思いがひとつに重なる特別な場面だと感じました。
特に印象的だったのは、船や衣装が毎年作り直されていることです。一度きりのために全力で作り上げるその姿勢に、伝統を大切にする島の人々の誇りを強く感じました。また、昼の行進と夜の炎のコントラストも素晴らしく、昼は威厳と華やかさ、夜は幻想的で力強い雰囲気がありました。
番組を通して、この祭りがただの観光イベントではなく、島の歴史や文化を未来に受け継ぐための大切な行事であることがよく伝わりました。シェトランドの冬は厳しいと聞きますが、この日ばかりは人も街も炎のように温かくなるのだろうと想像でき、いつか現地で体験してみたくなりました。


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