夏にぴったり!きょうの料理「プロに教わる 夏の麺」冷たいプッタネスカ特集
暑い夏の日、さっぱりと食べられて栄養もしっかり取れる「夏の麺」レシピは、多くの人が知りたいテーマです。今回の「きょうの料理」では、イタリアンの名シェフ日高良実さんが、家庭でも簡単に作れる冷たい麺料理を3品紹介します。1品目は、トマトやケイパーの酸味が食欲をそそる冷たいプッタネスカ。2品目は、ストック食材を使って手軽に作れるコーンビーフとコーンの缶缶パスタ。そして3品目は、香ばしい焼きなすとさわやかなみょうがが特徴のイタリアンうどんです。
冷たいプッタネスカ
日髙良実さんが紹介する冷たいプッタネスカは、地中海の香りと夏らしい爽やかさを兼ね備えた一品です。トマトやケイパーの酸味、オリーブの塩気、アンチョビの旨味が合わさり、冷たく仕上げたパスタに絡んで、暑い日でもさっぱりと食べられます。鶏ささ身を使うことで、タンパク質もしっかり摂れる栄養バランスの良い料理です。
材料(2人分)
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スパゲッティ(1.6mm):120g
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鶏ささ身:3本(140g)
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ミディトマト:6個(2cm角に切る)
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オリーブ塩漬け(緑・種なし):120g(1個を4等分)
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レタス:1/4個(100g・大きめにちぎる、芯に近い部分がおすすめ)
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バジル(生):2枝(葉を摘み、飾り用に適量を取り分ける)
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ケイパー酢漬け:大さじ1
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トマトジュース(食塩不使用):300ml
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アンチョビペースト:小さじ1
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にんにく(みじん切り):適量
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塩・こしょう・オリーブ油:各適量
作り方
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下準備
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トマトは2cm角に切る。オリーブは1個を4等分に切る。レタスは大きめにちぎる。バジルは葉を摘み、飾り用を別にしておく。
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ささ身の加熱
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ささ身に軽く塩をふる。小さめのフライパンに湯を沸かし、沸騰直前にささ身を入れる。弱火で約4分、途中で上下を返しながら火を通す。粗熱を取り、手で食べやすく裂く。
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パスタをゆでる
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大きな鍋に湯を沸かし、1%の塩を加える。スパゲッティを袋の表示通りにゆでる。
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冷やしながら和える
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大きめのボウルにトマトジュース、ケイパー、アンチョビペースト、にんにくを入れる。そこへ切ったトマト、オリーブ、裂いたささ身、ちぎったレタスを加えて混ぜる。
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氷水を入れた別のボウルにこのボウルを重ね、底を冷やしながらゆでたてのスパゲッティを加え、全体を混ぜながら冷やす。
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仕上げ
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塩・こしょう・オリーブ油で味を調え、器に盛り付ける。取り分けておいたバジルを飾る。
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このレシピは、トマトの爽やかな酸味とケイパーの独特な香りがポイントです。氷水でしめることで麺のコシが際立ち、冷たいまま最後までおいしく食べられます。
コーンビーフとコーンの缶缶パスタ
2品目は、忙しい日や買い物に行けない日でも作れる便利な一皿。コーンビーフとスイートコーンの缶詰を使い、濃厚な旨味と自然な甘みを生かしたパスタです。
材料(2人分)
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スパゲッティ(1.6mm):160g
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コンビーフ(缶詰):1缶(80g)
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コーン(缶詰・ホールタイプ):1缶(190g)
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たまねぎ(大):1/4個(60g)
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マッシュルーム:6個
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トマトの水煮(カットタイプ):1缶(400g)
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白ワイン:50ml
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粉チーズ:30g
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バター:30g
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オリーブ油、塩、黒こしょう(粗びき):各適量
作り方
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下ごしらえ
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たまねぎとマッシュルームは粗みじん切りにする。コーン缶は汁をとっておく。
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香りと旨味のベース作り
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フライパンにオリーブ油大さじ2を入れ弱火で熱し、たまねぎを焦がさないように炒める。
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マッシュルームを加えさらに炒め、香りが立ったら塩少々を加える。
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コンビーフを加えて炒める
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コンビーフを入れ、へらでほぐしながら全体になじむように炒める。
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煮込みソースを作る
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白ワインを加えて中火にし、煮立たせてアルコールを飛ばす。
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トマトの水煮とコーン缶の缶汁を加え、とろみが出るまで煮詰める。
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コーンを加えて仕上げる
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コーンを加えて軽く煮込み、塩・黒こしょうで味を整える。
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パスタをゆでて合わせる
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鍋に湯を沸かし1%の塩を加え、スパゲッティを袋の表示通りにゆでる。
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ゆで上がったら湯を切り、ソースとあわせる。バター、オリーブ油大さじ1と1/2、粉チーズを加え、全体をよく混ぜて完成。
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このレシピは、常備できる缶詰を活用しながら、短時間で濃厚なソースを作れるのが大きな魅力です。コーンの甘みと牛肉のコクが絶妙に合わさり、家庭でも本格的な味が楽しめます。
焼きなすとみょうがのイタリアンうどん
3品目は、日本の食材を生かしたアレンジ麺。香ばしく焼いたなすと、さわやかな香りのみょうがを使った冷たいうどんです。
材料(2人分)
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うどん(乾・好みのもの):2ワ(180g)
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なす:8個(640g)
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アンチョビペースト:大さじ1
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細ねぎ(小口切り):1/2ワ分
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みょうが(せん切り):2個分
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オリーブ油:適量
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塩:少々
作り方
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なすを焼く
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なすはガクの部分にぐるりと切り込みを入れてガクを除く。魚焼きグリルに並べ、約10分焼く。片面焼きの場合は途中で上下を返す。
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皮をむき下ごしらえ
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焼き上がったなすは粗熱を取り、ヘタを除いて皮をむく。
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全体の1/3量を1〜1.5cm角に切り、残りは細かくたたく。
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みょうがの準備
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みょうがはせん切りにして氷水にさらし、水気を切る。
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具材を混ぜる
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ボウルになす、アンチョビペースト、細ねぎ、オリーブ油、塩を加えてよく混ぜ合わせる。
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うどんをゆでる
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うどんは袋の表示どおりにゆで、氷水で冷やす。
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仕上げ
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冷やしたうどんの水気をしっかり紙タオルで拭き取り、具材のボウルに加えて全体をあえる。
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このレシピは、焼きなすの香ばしさとみょうがの清涼感に、アンチョビのコクが加わることで、和と洋の良さを同時に味わえるのが特徴です。オリーブ油が全体をまとめ、シンプルながら香り豊かな冷製うどんに仕上がります。
夏の麺料理が人気の理由
夏の麺料理は、調理が比較的簡単で短時間で作れること、冷たくして食べられることで暑い時期でも食欲をキープできる点が魅力です。特に冷製パスタや冷やしうどんは、野菜やタンパク質を組み合わせて栄養バランスを整えやすく、アレンジの幅も広いです。今回の番組は、イタリアンの技法を取り入れつつ家庭でも再現できるレシピが中心のため、料理初心者からベテランまで参考になります。
まとめ
「きょうの料理 プロに教わる 夏の麺」初日は、日高良実シェフの冷たく爽やかな3品が登場します。冷たいプッタネスカは酸味と塩味が絶妙、コーンビーフとコーンの缶缶パスタは手軽さが魅力、焼きなすとみょうがのイタリアンうどんは香り豊かで和洋折衷の味わい。放送後には、さらに詳しいレシピや調理のコツを追記してお届けしますので、夏の食卓にぜひ取り入れてみてください。
番組を見て感じたこと
今回の「きょうの料理」は、夏にぴったりの冷たい麺料理がテーマでした。シェフの日高良実さんが、家庭でも作りやすいのにプロの味になる3品を紹介していて、見ていてすぐ作りたくなる内容でした。
特に印象的だったのは、1品目の冷たいプッタネスカ。トマトジュースをベースに、ケイパーやオリーブ、アンチョビの塩気と旨みが効いたソースが、冷やしたスパゲッティによく絡んでいました。氷水で冷やすことで麺のコシが際立つ工程は、家庭料理でもすぐ取り入れられそうです。鶏ささ身を加えることで、あっさりしながらも栄養面が補強されているのも良かったです。
2品目のコーンビーフとコーンの缶缶パスタは、缶詰を使ったストック料理の良さが前面に出ていました。買い物に行けない日や時間がないときでも、缶詰とパスタがあればしっかりした一皿になるのは嬉しいポイント。番組内で紹介された香辛料やハーブの使い方も、味をワンランクアップさせるヒントになりました。
3品目の焼きなすとみょうがのイタリアンうどんは、香りと食感の組み合わせが絶妙でした。焼きなすの甘みとみょうがの爽やかさが夏らしく、オリーブオイルやアンチョビを加えることで和洋のバランスが取れた新しい味わいに。
全体を通して感じたのは、「夏の麺料理は手軽で栄養も取れる」という魅力を、プロの技でさらに高めてくれていること。火を使う時間を短くしながら、香りや食感で満足感を出す工夫は、これからの暑い時期にかなり役立ちそうです。見終わったあと、冷たいプッタネスカをすぐ作ってみたくなりました。
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