NHK【探検ファクトリー】貝印の爪切りはなぜ切れ味が長持ち？400種類を生む関市工場の秘密｜2025年8月16日放送

探検ファクトリー 岐阜・関市の爪切り工場で学ぶ400種類の魅力と正しい使い方

岐阜県関市にある爪切り工場を舞台に、漫才コンビ中川家とすっちーが訪れた今回の探検ファクトリー。ここは日本一の生産量を誇り、世界三大刃物産地にも数えられる関市の中でも、特に爪切り製造で有名な場所です。工場を運営するのは国内トップシェアの貝印グループ。年間750万個以上、約400種類の爪切りを作っています。製造現場の工夫や、プロが教える正しい爪切りの使い方まで、見て聞いて学べる内容になっていました。

日本一の爪切り生産拠点・関市の魅力

関市は約800年の歴史を誇る刃物のまちで、日本刀の製作技術を受け継ぎながら家庭用刃物に応用し、国内外で高く評価されています。世界三大刃物産地のひとつにも数えられ、その品質と技術力は長く信頼を集めています。この地にある工場は1959年から爪切り製造を開始し、今では幅広い種類のモデルを年間を通して作り続けています。

多彩なモデルと機能性

製造される爪切りは、一般的なテコ型、硬い爪も切りやすいニッパー型、刃先を見ながら微調整できるハサミ型など基本形のほか、細部が見やすいルーペ付き、持ち運びに便利な世界最薄級モデル、誰でも使いやすいユニバーサルデザイン、手首の角度を変えずに切れる旋回式レバー、切る位置を細かく調整できるダイヤル式など、多様なラインナップが揃っています。

技術と特許の積み重ね

この工場は118件の特許を取得しており、その多くが切れ味の持続性や耐久性、快適な操作性を支える技術です。長年の経験と改良の積み重ねが、使う人にとって負担が少なく、日常で安心して使える爪切りを生み出し続けています。こうした努力が、関市を日本一の爪切り生産拠点として揺るぎない存在にしています。

400種類の爪切りと製造工程

工場内では、さまざまな種類の爪切りが年間を通して製造され、その数は約400種類にものぼります。テコ型やニッパー型、ハサミ型など形状の違いだけでなく、ルーペ付きや世界最薄級モデルといった機能面でも幅広いバリエーションがあります。これらの爪切りは、金属に硬さとしなやかさを同時に持たせる高度な加工技術によって作られています。

切れ味と耐久性を支える工程

製造工程の中でも特に重要なのが、刃を広げて上下の刃にごくわずかなズレを作る調整です。この微細なズレがあることで、刃同士がしっかり噛み合い、長く鋭い切れ味を保てるようになります。また、使用中の摩耗を最小限に抑え、耐久性を高める効果もあります。

大量生産でも変わらない品質

年間750万個以上という規模で生産しながらも、一つひとつの製品には丁寧な仕上げが施されています。これは、熟練の職人技と精密な機械加工の組み合わせによるもので、どのモデルも安定した品質を実現しています。この積み重ねが、多くの人に長く愛用される理由となっています。

代表的な爪切りタイプ一覧

プロが教える正しい爪切り法

番組では、ツメキリアドバイザーの山田さんが爪をきれいに保ち、健康的に伸ばすための切り方を実演していました。日常で何気なく行っている爪切りですが、手順や持ち方を少し変えるだけで、爪のトラブルを減らせるそうです。

爪切りの正しい持ち方

爪切りは3本の指でしっかり支えます。人差し指・中指・親指を使って安定させることで、切るときのブレを防ぎ、均一な切れ味が得られます。

切り始めの位置

爪は真ん中から切り始め、そこから左右に向かって少しずつ整えます。いきなり端から切ると、爪に負担がかかり、割れやすくなる原因になるため避けたほうが良いとされています。

爪に合った刃を選ぶ

自分の爪の形や厚みに合った刃を選ぶことも重要です。厚い爪には力の入りやすいニッパー型、薄い爪や子どもの爪には小型で繊細に切れるハサミ型など、適した道具を使うことで爪の欠けや二枚爪を防げます。

この3つのポイントを守ることで、爪の割れや二枚爪の防止につながり、仕上がりもきれいになります。普段のケアに取り入れるだけで、爪の健康状態は大きく変わっていきます。

刃物のまちから生まれる日常の必需品

貝印は創業以来、野鍛冶の精神を受け継ぎながら新しい技術を取り入れています。海外のシェフィールド（イギリス）やゾーリンゲン（ドイツ）と並ぶ刃物産地として、関市の爪切りは世界中の家庭で使われています。番組を通して、普段何気なく使っている爪切りに込められた技術と工夫、そしてそれを支える職人の手仕事の価値を改めて感じられました。

人気モデルの爪切り比較と購入ガイド

しげゆき

爪切りは毎日の生活に欠かせない道具ですが、形や機能、サイズによって使い心地が大きく変わります。番組で紹介されたモデルは、シンプルで使いやすいものから、携帯に便利な小型タイプまで幅広く揃っていました。用途や手の大きさに合わせて選べば、切れ味や作業のしやすさがぐっと向上します。

スタンダードモデル

白色の「ツメキリ type001M」は、清潔感のあるデザインで価格は約550円。家庭用として幅広い年代に向き、使いやすさと耐久性のバランスが取れています。どんな洗面所にもなじむため、日常使いにぴったりです。

大きめサイズモデル

「119 ツメキリ001 L」は約605円で、やや大きめの作りが特徴。手の大きな人や、しっかり握って力をかけたい人におすすめです。刃先が安定し、硬い爪もしっかり切れます。

携帯用コンパクトモデル

黒色の「ツメキリ type001S」は約495円と手頃で、小型で軽く、旅行や外出時にカバンやポーチに入れておくのに便利です。コンパクトながらも切れ味が良く、外出先でも快適に使えます。

賢い使い分けのポイント

自宅用には握りやすく長持ちするモデルを、外出用には軽くて持ち運びやすいモデルを選ぶのがおすすめです。公式ストアや通販サイトを利用すれば、最新モデルや限定カラーも見つけられ、サイズや重量を確認してから購入できるため、自分に合った一本を見つけやすくなります。