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【首都圏情報ネタドリ!】猛暑で肝臓が危ない?脂肪肝を防ぐ“神セブン食材”とは【2025年8月29日】

首都圏情報ネタドリ!

猛暑で肝臓が危ない?脂肪肝を防ぐ生活習慣のポイント

今年の夏は各地で観測史上最高クラスの暑さが続き、熱中症対策にスポーツドリンクや冷たいアイスを口にする人も増えています。さらに、夜になると冷たいビールやハイボールを飲みたくなるという人も多いでしょう。ところが、こうした「夏ならではの習慣」が知らないうちに肝臓を弱らせ、脂肪肝を進行させる危険があると番組「首都圏情報 ネタドリ!」(2025年8月29日放送)で紹介されました。この記事では、番組で取り上げられた事例や専門家の解説をもとに、肝臓を守るために気をつけたいポイントを丁寧に解説していきます。

猛暑と脂肪肝の意外な関係

番組の冒頭で紹介されたのは、会社員の中山大さん。学生時代からラグビーを30年以上続けてきた運動好きでしたが、仕事の忙しさと猛暑の影響でランニングの習慣が減少し、体重は3年で8キロ増加。健康診断では「要精密検査」の判定を受けました。検査の結果は脂肪肝。脂肪肝は自覚症状がほとんどないため気づきにくいのですが、進行すると慢性肝炎、肝硬変、さらには肝がんへとつながる危険な病気です。

医師が指摘した原因のひとつが、甘い飲み物の習慣です。夏は熱中症予防のためにスポーツドリンクを飲む人が増えますが、固形の食べ物に比べて糖分が一気に肝臓へ届くため、処理が追いつかず肝臓に大きな負担をかけてしまうのです。

脂肪肝は太っていなくても要注意

脂肪肝というと「お腹が出ている人の病気」というイメージが強いですが、実際には痩せている人でも5人に1人が脂肪肝とされています。番組の検証でALT(肝臓の健康を示す数値)が30を超えている10人を集めて検査したところ、3人が脂肪肝と診断されました。

さらに統計によると、成人の3人に1人が脂肪肝。しかもその数は増え続けており、1990年代は21.9%でしたが、2010年代には1.6倍にまで増加しました。背景には、食生活の欧米化やアルコール摂取量の増加、そして猛暑による運動不足があるとされています。

果糖に潜む落とし穴

日本肝臓学会理事長・竹原徹郎さんは、特に注意すべきは糖分の中でも果糖だと説明しました。

  • ブドウ糖:体中の細胞で利用される

  • 果糖:肝臓でしか処理できず、中性脂肪になりやすい

果糖は清涼飲料水やスポーツドリンクに多く含まれており、肝臓にとっては大きな負担になります。一方で、果物に含まれる果糖は繊維や水分と一緒に摂取されるため吸収がゆっくりで、肝臓への負担は少ないとされます。つまり「果物はOKでもジュースは危険」というわけです。

数値の基準が変わったALT

脂肪肝かどうかを判断する目安のひとつがALT値です。これまで「ALTが50を超えたら受診を勧める」とされていましたが、最近では30を超えると脂肪肝の可能性があると考えられるようになっています。つまり、これまで「まだ大丈夫」と思っていた数値でも実はすでに肝臓が危険信号を出していることがあるのです。

肝臓を守る「神セブン食材」

長野県でレストランを営む阪本仁さんは、体重90キロ・ALT110超という深刻な脂肪肝を抱えていました。しかし医師の指導を受け、わずか3か月で体重12キロ減、ALT33まで改善。そのカギとなったのが、「神セブン」と呼ばれる7つの食材です。

神セブン 特徴
枝豆 食物繊維とたんぱく質を同時に補給できる
冷ややっこ 大豆の栄養をシンプルに摂取
納豆 発酵食品で腸内環境も整える
ゆで卵 良質なたんぱく質、腹持ちが良い
鶏むね肉 高たんぱく低脂肪で調理も簡単
ツナ DHA・EPAで脂肪燃焼をサポート
しらす カルシウムも補給できる万能食材

阪本さんは冷凍枝豆を使ったり、調味料にカレー粉を利用するなど、無理なく続けられる工夫をしていました。また、納豆をご飯にかけるのではなくサラダに添えるなど、食べ方にも変化を加えることで飽きずに実践できたそうです。

運動は「大きな筋肉」を使う

食事改善と並んで大切なのが運動です。番組で医師がすすめていたのは下半身の大きな筋肉を使う運動でした。例えば、

  • スクワット

  • 壁押し

といったシンプルな動きでも効果があります。特にダイエットをする際に筋肉まで落ちてしまうと逆効果なので、「食事+運動」の両輪で肝臓を守ることが重要です。まずは体重の3%減を目標に始めるのが現実的で続けやすい方法です。

実際の改善例と注意点

番組では、お笑い芸人の岩尾望さんが検査を受け、中性脂肪とLDLコレステロールがやや高めという結果が出ました。糖尿病や肝臓の数値は正常でしたが、隠れた脂肪肝炎の可能性があるため一度は超音波検査を受けることを勧められていました。これは多くの人に共通するケースで、「数値が一見正常でも油断できない」ことを示しています。

また、脂肪肝は進行しても痛みやだるさといった分かりやすい症状が出ないため、放置されやすい病気です。だからこそ、健康診断の数値を軽視せず、少しでも基準を超えたら生活習慣を見直すことが大切です。

まとめ

今回の放送で伝えられたことは、「猛暑は肝臓にとって大きなリスクになる」ということです。

  • 冷たい甘い飲み物やアルコールは脂肪肝の原因

  • 痩せていても3人に1人が脂肪肝

  • ALTは30を超えたら要注意

  • 神セブン食材と軽い運動で改善可能

今年の夏を健康に乗り切るためには、まず日常の飲み物や食事を見直すことから始めましょう。そして「無理のない範囲で運動を取り入れること」が肝臓を守る一番の近道です。

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