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NHK【クローズアップ現代】「最期は家で」と言うけれど… 急増“ホスピス型住宅”とは? ホスピス型住宅の質のばらつきと料金20万円の現実、看護師スキル差まで深掘り|2025年12月2日

クローズアップ現代
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「ホスピス型住宅」が広がる理由と2025年の現場で見えた“最期の選び方”

人生の最期をどこで迎えるか――この問いに向き合う人が増える中で、『ホスピス型住宅』という選択肢が全国で急増しています。病院でも自宅でもない“第三の場所”として注目が集まり、2025年には10年で6倍というスピードで広がりました。今回の放送では、東京・兵庫・北海道の現場をめぐりながら、この仕組みがなぜ求められ、どんな課題があり、どのように質を高めようとしているのかが立体的に描かれていました。

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病院でも自宅でもない“第三の場所”が必要とされる現実

番組ではまず、東京・杉並区のホスピス型住宅が紹介されました。余命を宣告された人や、医療的な支援を必要としながらも「家族に負担をかけたくない」という思いを持つ人が入居しています。ここでは個室が自宅扱いとなり、建物内に併設された訪問介護を自由に利用できます。1か月の費用はおよそ20万円で、“病院のように医療が主導”ではなく、“生活の中にケアが入る”形が特徴です。

杉並区のような都市部では、家族の介護負担や住環境の問題から自宅での看取りが難しいケースが多く、ホスピス型住宅が重要な受け皿になっています。

家族の悩みから見える“選ぶ理由”

東京・世田谷区では、施設に入居した男性と、その娘が登場しました。娘は工藤登喜江さん。自宅介護を続けたかったものの、仕事との両立や夜間の見守りが限界に近づいていたと語り、ホスピス型住宅への入居を選びました。家族の距離感を保ちながら安心して過ごせるという点が、利用者の背中を押している現実が描かれていました。

急増の背景にある“国の構造的な変化”

神戸市で行われた、新規オープン予定のホスピス型住宅の見学会の様子も紹介されました。国は長期にわたり入院ベッド数を減らす政策を進めています。一方で死亡者数は増えていて、地域全体で“看取りの場が足りない”というギャップが生まれています。

その結果、新しい形の看取りの場としてホスピス型住宅の開業が全国で相次ぎ、事業者や看護師へのインタビューでは、それぞれが現場の緊張感や課題を語っていました。ここには、地域医療と高齢社会の大きな流れが重なっています。

質のばらつきという大きな課題

番組後半では、ホスピス型住宅の質に関する議論が深掘りされました。解説にはケアタウン小平クリニック山崎章郎名誉院長、日本社会事業大学井上由起子教授が登場。

調査委員会の報告書では、事業者によってケアの質に大きな差があることが指摘されました。特に、アンビスホールディングスサンウェルズなどの事業者名も番組内で示され、日本在宅医療連合学会は「対応力が低い施設が多い」と明確に述べています。

この“質のばらつき”こそ、急増するホスピス型住宅の大きな課題だという視点が強調されました。

北海道で始まった“人材育成”の動き

札幌市では、ホスピス型住宅の事業者が看護師を対象にした研修会を開催していました。現場で働く看護師のスキル差が広がる中で、ケアの基礎から看取りまでを学び直す場です。参加した看護師は、実際のケアを通して“寄り添い方の難しさ”を語っていました。

急増する施設に対して、人材育成によって質を高めようとする取り組みが動き出していることが伝わりました。

“生ききる”を支えるための基準づくり

兵庫県小野市では、少人数の入居者で運営するホームホスピスが紹介されました。ここでは、全国ホームホスピス協会の独自の基準を共有し、家庭に近い環境で“生ききる”時間を支えています。

全国ホームホスピス協会市原理事長松本副理事長が視察に訪れ、ホスピス型住宅の役割を再確認する姿も映し出されました。

施設代表の小林代表理事は「死ぬための施設じゃなくて生ききるための家を作りたかった」と語り、この言葉が今回の特集の核心でもありました。

国の検討会が進める“登録制”と基準づくり

最後に、国の検討会がホスピス型住宅の登録制や人員・施設基準の導入を検討している現状が紹介されました。急増する中で、利用者が安全に選べるようにするための仕組みづくりが重要なポイントになっています。

番組の公式サイトでは、葬儀サービスの体験談を募集していて、「終の住処を選ぶときは事前の情報収集と見学が鍵」というメッセージで締めくくられました。

まとめ

2025年のいま、“最期をどこで過ごすか”は個人だけでなく社会全体の課題になっています。ホスピス型住宅は新しい選択肢として広がる一方で、質のばらつきや人材不足という課題も抱えています。

杉並区・世田谷区・神戸市・札幌市・小野市と、全国の現場が番組でつながり、これからの看取りをどう支えていくかが問われていました。この記事が、最期の時間の過ごし方を考えるきっかけになれば幸いです。

見学時にチェックすべきポイント

しげゆき
しげゆき

ここからは、私からの提案です。ホスピス型住宅を見学するときは、短い時間でもその施設の空気や安全性、スタッフの姿勢がよく見えてきます。最期の場所を選ぶことは大きな決断なので、ここでは現場で必ず押さえたい要点をより具体的に紹介します。設備や医療体制はもちろん、入居者がどのように暮らしているのか、そして家族がどのように支えられるのかも確認することが大切です。実際の施設はそれぞれ特徴があるので、見学のときにゆっくり観察しながら、自分の目で確かめてください。

居室まわりの設備と安全性は生活の安心に直結します

見学ではベッドの位置、トイレや洗面台の高さ、移動のしやすさなど細かい部分を確認します。特に緊急通報ボタンがベッドサイドやトイレにしっかり設置されているかはとても重要です。お風呂がある場合は、浴槽のまたぎやすさや床の滑りにくさを見て、日常生活が負担にならないかを確かめます。ドアの開閉方式も注意したいポイントで、車いすを使う可能性がある場合は、引き戸であることが移動のしやすさにつながります。収納は思った以上に大切で、どの程度の持ち物が置けるかで生活の快適さが変わります。個室の広さや日当たり、窓から入る風、静けさなども、自宅に近い落ち着きを感じられるかの判断材料になります。

医療と介護の体制は施設ごとに差があります

見学では、どのくらいのスタッフが働いているか、どんな時間帯に看護師がいるのかを確かめます。24時間対応かどうか、夜間や休日の緊急対応が可能かは、最期の期間を安心して過ごすうえで大切な条件です。医療面では、訪問診療や訪問看護との連携、医療用麻薬やインスリン、呼吸器の管理ができるかなど、具体的な対応範囲を確認します。状態が変わっても自然に支えてもらえるように、ケアプランが柔軟に変更できるかどうかもチェックしておきます。施設によっては医療寄りや生活寄りなど方針が異なるため、自分たちの希望と一致しているかを見極める必要があります。

料金の仕組みは細かく確認しておくと安心です

月額料金だけではなく、医療費や介護費、必要になる可能性のある追加サービス費など、合計でどれくらいになるかを具体的に聞きます。見積もりをその場で出してくれる施設もあるので、実際の金額で比較できるようになります。料金とサービス内容のバランスが取れているかどうかは、長期的な安心に大きく関わります。

スタッフの雰囲気は施設の質を映します

見学の時間に、スタッフが入居者にどのように接しているかをよく観察します。表情・動き・声のトーンは、その施設の空気がそのまま出ます。入居者が落ち着いて過ごしているか、廊下や共有スペースの雰囲気が穏やかかどうかも大切です。ホーム長やスタッフが質問にしっかり向き合ってくれるかも見ておきます。

運営方針とサービス内容は実際の暮らしを左右します

施設がどのような方針で運営されているかを確認します。医療重視なのか、生活を大切にしたいのか、家族との関わり方をどう考えているのかなど、自分が望む最期の過ごし方に合っているかを見極めます。訪問医療との連携、夜間の体制、医療機器の管理など、緊急時の動きについても詳しく聞いておくと安心です。入居後に状態が変わったとき、ケアプランが無理なく更新できるかどうかも大切なポイントです。

家族が通いやすい環境かどうかも重要な視点です

家族が気軽に訪ねられる環境かどうかで、入居者の気持ちも大きく変わります。面会のルールや時間、施設のアクセス、周りの環境の静かさなども見学のときに確かめます。通いづらい場所だと、家族にとって負担が増えてしまうことがあります。

持っていくと便利なものもあります

メモ帳やスマホなど、気づいたことを記録できる道具を持っていくと見学がスムーズです。料金や医療体制、夜間対応などの質問リストを用意しておくと、抜け漏れを防げます。介護や医療に関する資料を持っていくと、より具体的に話がしやすくなります。

ホスピス型住宅は、入居する人だけでなく家族にとっても大切な場所です。見学のときの小さな気づきが、最期の時間を安心して過ごせるかどうかを左右します。自分の目で見て、納得できる施設を選ぶことが一番です。


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