「ホスピス型住宅」が広がる理由と2025年の現場で見えた“最期の選び方”
人生の最期をどこで迎えるか――この問いに向き合う人が増える中で、『ホスピス型住宅』という選択肢が全国で急増しています。病院でも自宅でもない“第三の場所”として注目が集まり、2025年には10年で6倍というスピードで広がりました。今回の放送では、東京・兵庫・北海道の現場をめぐりながら、この仕組みがなぜ求められ、どんな課題があり、どのように質を高めようとしているのかが立体的に描かれていました。
【クローズアップ現代】家で介護が受けられない!?〜迫る“訪問介護 危機”〜|2025年4月14日放送
見学時にチェックすべきポイント

ここからは、私からの提案です。ホスピス型住宅を見学するときは、短い時間でもその施設の空気や安全性、スタッフの姿勢がよく見えてきます。最期の場所を選ぶことは大きな決断なので、ここでは現場で必ず押さえたい要点をより具体的に紹介します。設備や医療体制はもちろん、入居者がどのように暮らしているのか、そして家族がどのように支えられるのかも確認することが大切です。実際の施設はそれぞれ特徴があるので、見学のときにゆっくり観察しながら、自分の目で確かめてください。
居室まわりの設備と安全性は生活の安心に直結します
見学ではベッドの位置、トイレや洗面台の高さ、移動のしやすさなど細かい部分を確認します。特に緊急通報ボタンがベッドサイドやトイレにしっかり設置されているかはとても重要です。お風呂がある場合は、浴槽のまたぎやすさや床の滑りにくさを見て、日常生活が負担にならないかを確かめます。ドアの開閉方式も注意したいポイントで、車いすを使う可能性がある場合は、引き戸であることが移動のしやすさにつながります。収納は思った以上に大切で、どの程度の持ち物が置けるかで生活の快適さが変わります。個室の広さや日当たり、窓から入る風、静けさなども、自宅に近い落ち着きを感じられるかの判断材料になります。
医療と介護の体制は施設ごとに差があります
見学では、どのくらいのスタッフが働いているか、どんな時間帯に看護師がいるのかを確かめます。24時間対応かどうか、夜間や休日の緊急対応が可能かは、最期の期間を安心して過ごすうえで大切な条件です。医療面では、訪問診療や訪問看護との連携、医療用麻薬やインスリン、呼吸器の管理ができるかなど、具体的な対応範囲を確認します。状態が変わっても自然に支えてもらえるように、ケアプランが柔軟に変更できるかどうかもチェックしておきます。施設によっては医療寄りや生活寄りなど方針が異なるため、自分たちの希望と一致しているかを見極める必要があります。
料金の仕組みは細かく確認しておくと安心です
月額料金だけではなく、医療費や介護費、必要になる可能性のある追加サービス費など、合計でどれくらいになるかを具体的に聞きます。見積もりをその場で出してくれる施設もあるので、実際の金額で比較できるようになります。料金とサービス内容のバランスが取れているかどうかは、長期的な安心に大きく関わります。
スタッフの雰囲気は施設の質を映します
見学の時間に、スタッフが入居者にどのように接しているかをよく観察します。表情・動き・声のトーンは、その施設の空気がそのまま出ます。入居者が落ち着いて過ごしているか、廊下や共有スペースの雰囲気が穏やかかどうかも大切です。ホーム長やスタッフが質問にしっかり向き合ってくれるかも見ておきます。
運営方針とサービス内容は実際の暮らしを左右します
施設がどのような方針で運営されているかを確認します。医療重視なのか、生活を大切にしたいのか、家族との関わり方をどう考えているのかなど、自分が望む最期の過ごし方に合っているかを見極めます。訪問医療との連携、夜間の体制、医療機器の管理など、緊急時の動きについても詳しく聞いておくと安心です。入居後に状態が変わったとき、ケアプランが無理なく更新できるかどうかも大切なポイントです。
家族が通いやすい環境かどうかも重要な視点です
家族が気軽に訪ねられる環境かどうかで、入居者の気持ちも大きく変わります。面会のルールや時間、施設のアクセス、周りの環境の静かさなども見学のときに確かめます。通いづらい場所だと、家族にとって負担が増えてしまうことがあります。
持っていくと便利なものもあります
メモ帳やスマホなど、気づいたことを記録できる道具を持っていくと見学がスムーズです。料金や医療体制、夜間対応などの質問リストを用意しておくと、抜け漏れを防げます。介護や医療に関する資料を持っていくと、より具体的に話がしやすくなります。
ホスピス型住宅は、入居する人だけでなく家族にとっても大切な場所です。見学のときの小さな気づきが、最期の時間を安心して過ごせるかどうかを左右します。自分の目で見て、納得できる施設を選ぶことが一番です。
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