秋に食べたい!土井善晴さん流『お好み焼き』で旬を楽しむ
「お好み焼き=ソースたっぷり、粉たっぷりでボリューム満点」というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。でも、食べた後に胃が重くなってしまったり、同じ味に飽きてしまうこともありますよね。そんな時におすすめしたいのが、土井善晴さんが『きょうの料理』で紹介する『お好み焼き』です。
今回のレシピは、山芋を皮ごとすりおろして生地にたっぷり混ぜ込み、粉をほんの少し(20g)しか使わないという斬新なスタイル。山芋の粘りが生地をまとめ、キャベツや青ねぎのシャキシャキ感が際立ちます。仕上がりは驚くほどふわっと軽く、まるで和風のスフレのような食感。粉に頼らないからこそ、素材の味が存分に生きてくるのです。
さらに、調味料はソース一択ではなく「レモン汁・ケチャップ・マヨネーズ・しょうゆ」などを食べる人が自由に選べるスタイル。まさに「お好み焼き」という言葉の意味を再認識させてくれる一皿です。
基本情報
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調理時間:約30分
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出来上がり量:1枚分
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エネルギー:820kcal
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塩分:4g
材料(1枚分)
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豚バラ肉(薄切り)…2~3枚(80g)
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山芋…140g
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キャベツ…約270g
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青ねぎ…2本(50g)
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ちくわ…1/2本(50g)
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紅しょうが…15g
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小麦粉…20g
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卵…2コ
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植物油…適量
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レモン・青のり粉・削り節・練がらしまたはマスタード…各適量
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マヨネーズ・トマトケチャップ・しょうゆ…各適量
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好みのソース(ウスターソース・お好み焼きソースなど)…適量
作り方
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具材の下ごしらえ
山芋はよく洗い、皮ごとおろし金ですりおろします。皮ごと使うことで香りや栄養を逃さず、生地に自然な風味が加わります。キャベツは大きめの粗みじん切りにすると、焼いたときに甘みがしっかり出て食感も楽しめます。青ねぎや紅しょうが、ちくわも食感を残すように刻み、すべてボウルへ。豚バラ肉は焼きやすい大きさに切っておきます。 -
生地作り
山芋のボウルに小麦粉を入れ、卵を割り入れます。玉じゃくしで「サックリと」混ぜるのがポイント。混ぜすぎると粘りが出すぎて重たくなってしまうため、空気を含ませるイメージでまとめます。 -
焼き方のコツ
フライパンに植物油を熱し、中火で生地を流し入れて広げます。上に豚肉をのせてなじませたら、火を弱めて約5分じっくり焼きます。片面が香ばしく焼けたらひっくり返し、もう片面も同じように焼きます。火加減を強めすぎないことが、ふんわり感を保つ秘訣です。 -
仕上げと食べ方
焼き上がったら器に盛り、レモンをキュッと搾り、青のり粉と削り節をふりかけます。ここで大事なのは「お好み」で仕上げること。ソースを使わなくても、レモンの酸味や紅しょうがの爽やかさで十分に美味しいのです。さらにマヨネーズでコクを出したり、ケチャップで洋風にしたり、しょうゆを垂らして和風に仕上げたりと、自由にアレンジが可能です。
ソースに頼らない自由な味わい
一般的なお好み焼きは濃厚ソースの甘辛さで味をまとめますが、土井さん流は「ソースがなくても成立する」新しいアプローチ。レモンで爽やかに仕上げれば、食欲のない日でもスッと食べられますし、練がらしやマスタードを添えれば、大人向けのおつまみにも変身します。家族や友人と一緒に作れば、それぞれが自分の一枚を自由に仕上げる楽しみが生まれ、食卓そのものがイベントになるのです。
副菜『あぶらげ納豆』の魅力
さらに今回の放送では、もう一品として『あぶらげ納豆』が紹介されます。油揚げの中に納豆を詰めてフライパンでカリッと焼くだけという手軽さながら、食べ応えも栄養も満点。詰めすぎると破れてしまうので、控えめに入れるのが唯一のコツです。外はパリッ、中はふんわりネバネバのコントラストがクセになる味わい。七味唐辛子や大葉を加えれば、さらに風味豊かになります。
栄養面から見た魅力
秋に旬を迎える『山芋』は、消化を助ける酵素「アミラーゼ」を多く含み、食欲の秋にぴったり。キャベツはビタミンCが豊富で、免疫力アップにも役立ちます。納豆はタンパク質や食物繊維が豊富で、腸内環境を整える効果も期待できます。まさに体をいたわりながら美味しく食べられるメニューです。
まとめ
この記事のポイントは以下の3つです。
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土井善晴さん流『お好み焼き』は山芋とキャベツを活かしたふんわり軽い仕上がり。
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ソースに頼らず、レモン・ケチャップ・マヨネーズ・しょうゆなどで自由に味付けできる。
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副菜『あぶらげ納豆』はシンプルながら香ばしく、日常の食卓やおつまみにもぴったり。
秋の食卓は、旬の食材をどう取り入れるかで楽しみ方が大きく広がります。今回の土井さんのレシピは、シンプルなのに深い味わいがあり、家族みんなが笑顔になれる工夫が詰まっています。放送後には実際の調理の様子やアレンジ例を追記予定なので、ぜひチェックして実際に作ってみてください。
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