秋の食卓が華やぐ!しらいのりこさんの炊き込みご飯三変化
「炊き込みご飯」と聞くと、なんだか特別な日のごちそうのような気がしませんか?でも実は、家庭で気軽に作れて、冷めてもおいしい万能メニューなんです。そんな炊き込みご飯を“いつもの味”からぐっと格上げしてくれるのが、しらいのりこさんが2025年10月21日の【きょうの料理】で紹介した三つのレシピ。
香り高い『ビリヤニ風カレー炊き込みご飯』、ほっとする郷土の味『大豆とごぼうの鶏めし』、そしてやさしい塩味の『じゃがたらこ塩バター炊き込みご飯』。さらに、それぞれを引き立てる“最強の脇役”『ライタ』も登場します。スパイス、だし、バター、それぞれの香りが混ざり合う、秋にぴったりのごはん時間を紹介します。
スパイス香る『ビリヤニ風カレー炊き込みご飯』
インド料理のビリヤニを、家庭のフライパンで手軽に再現できる一品。スパイスの香りとツナのうまみが重なり、ヨーグルトの酸味がほどよく全体をまとめます。カレーのようでカレーではない、やさしい味わいが魅力です。
【材料(2人分)】
・米:270ml(1.5合)
・ツナ(油漬け・小缶):1缶(70g)
・たまねぎ:1/2個(100g)
・マッシュルーム:1パック(100g)
・パクチー:1株(葉と茎を分ける)
・プレーンヨーグルト(無糖):大さじ3
・カレー粉:大さじ1
・にんにく・しょうが(すりおろし):各小さじ1
・塩:小さじ1
・サラダ油:大さじ2
・水:カップ1と1/2
・ライタ(後述):適量
【作り方】
-
米を洗って30分ほど水に浸け、ざるに上げて水気を切る。
-
たまねぎとマッシュルームは薄切り、パクチーの根と茎はみじん切り、葉は飾り用にとっておく。
-
フライパンにサラダ油とたまねぎを入れ、中火で5分ほど炒めて茶色くなるまで加熱。
-
ツナ・マッシュルーム・ヨーグルト・カレー粉・にんにく・しょうが・塩・パクチーの茎を加えて炒め合わせる。
-
米を加えて全体を軽く炒め、水を加え、強火で沸騰させる。
-
ふたをして弱火で8分炊き、上下を返してさらに7分炊く。
-
火を強めて10秒加熱し、火を止めて10分蒸らす。
-
パクチーの葉をのせ、好みでライタを添える。
『ライタ』はカレーに欠かせないさわやかサイド
カレー料理に欠かせないヨーグルトサラダ『ライタ』。スパイスの辛さを中和し、食感にリズムを与えます。食後の余韻をまろやかにしてくれる、まさに“名脇役”です。
【材料(2人分)】
・きゅうり:1/2本(50g)
・たまねぎ:1/8個(25g)
・プレーンヨーグルト(無糖):大さじ2
・塩:少々
【作り方】
-
きゅうりとたまねぎを粗みじん切りにする。
-
ボウルにヨーグルトと塩を入れて混ぜ、刻んだ野菜を加えてあえる。
-
冷蔵庫で冷やしておくと、よりさっぱりとした味に。
※冷やしたまま『ビリヤニ風カレー炊き込みご飯』に添えると、絶妙な味のバランスに仕上がります。
素朴で香ばしい『大豆とごぼうの鶏めし』
大分県の郷土料理をベースにした、和の香りが広がる混ぜご飯。炒めた鶏皮の香ばしさが食欲を刺激します。ごぼうのシャキシャキ感と大豆のほくほく感が見事に調和した、滋味深い一品です。
【材料(3〜4人分)】
・ご飯(温かいもの):660g(2合分)
・鶏もも肉:1枚(300g)
・ごぼう(小):1/2本(50g)
・大豆(ドライパックまたは水煮):1パック(100g)
・にんにく(みじん切り):1/2かけ分
・細ねぎ(小口切り):適量
・塩:少々
・砂糖:大さじ2
・酒・しょうゆ:各大さじ4
【作り方】
-
ごぼうは皮ごとささがきにして水にさらす。
-
鶏もも肉は皮をはがして塩をふり、小さめの一口大に切る。皮も塩をふる。
-
フライパンに鶏皮を入れ、弱めの中火で3〜4分焼き、脂が出たら取り出して冷ます。
-
残った脂でにんにくを炒め、香りが立ったら鶏肉とごぼうを加えて炒める。
-
ごぼうがしんなりしたら大豆と砂糖を加え、さらに酒・しょうゆを入れて煮る。
-
汁気がなくなるまで煮たら火を止め、ご飯に混ぜる。
-
15分ほどおいて味をなじませ、刻んだ鶏皮と細ねぎをのせて完成。
バター香る『じゃがたらこ塩バター炊き込みご飯』
シンプルでやさしい味わいながら、香りとコクの深さが際立つ炊き込みご飯。じゃがいものほくほく感とたらこの塩け、バターのまろやかさが三位一体となります。
【材料(3〜4人分)】
・米:360ml(2合)
・じゃがいも:1個(120g)
・たらこ:1本(30g)
・酒:大さじ1
・塩:小さじ1/2
・バター:10g
・黒こしょう(粗びき):適量
【作り方】
-
じゃがいもは皮ごと1.5cm厚さに切り、水にさらして水気を切る。
-
たらこは薄皮ごと一口大に切る。
-
洗った米を炊飯器に入れ、酒と塩を加えて軽く混ぜる。
-
水を2合の目盛りまで注ぎ、じゃがいもとバターをのせて炊飯。
-
炊きあがったら全体をさっくり混ぜ、たらこを加えて余熱で火を通す。
-
器に盛り、黒こしょうをふる。香り高く、食欲を誘う一品に。
まとめ
今回紹介したレシピは、どれも家庭にある材料で簡単に作れるのに、味と香りに個性があるのが特徴です。
・『ビリヤニ風カレー炊き込みご飯』はエスニックな香りで食卓が華やかに
・『大豆とごぼうの鶏めし』はほっとする和の旨み
・『じゃがたらこ塩バター炊き込みご飯』はやさしい塩味で心まで温まる
・『ライタ』はどんな主食にも合う万能のさっぱりサラダ
どのメニューも、しらいのりこさんらしい“家庭で作りやすい工夫”が光ります。調味料も手に入りやすく、特別な道具も不要。食材の香りや食感を生かしたご飯は、毎日の食卓をぐっと豊かにしてくれます。
秋の夜長に、家族みんなで楽しめる“炊き込みご飯三変化”を、ぜひ試してみてください。
出典:NHK『きょうの料理』(2025年10月21日放送)
https://www.nhk.jp/p/kyounoryouri
気になるNHKをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。


コメント