女性ふたりの挑戦!ひたちなか発「ヤマブキファーム」が変える“干し芋の未来”
「干し芋って、昔ながらのおやつでしょ?」――そう思っている人にこそ知ってほしいのが、茨城県ひたちなか市で話題の小さな農場ヤマブキファームです。
この農場を運営するのは、リサさんとチハルさんという女性2人組。農業経験ゼロからスタートし、今では完売続出の人気ブランドに成長しました。2人が作る干し芋は、“おしゃれで、甘くて、体にやさしい”と全国にファンを広げています。この記事では、そんなヤマブキファームの誕生の背景、こだわりの製法、そして地域に広がる“ほしいも文化”の魅力までを、たっぷりお届けします。
ヤマブキファームの基本情報
名称: ヤマブキファーム
所在地: 茨城県ひたちなか市佐和(詳細住所は非公開)
設立: 2021年5月4日
事業内容: さつまいもの栽培・干し芋の加工・オンライン販売
販売スタイル: 店舗は構えず、オンライン限定で受注・発送を行う小規模ブランド
ヤマブキファームの活動拠点であるひたちなか市は、全国でも有数の干し芋産地。古くから冬の風物詩として親しまれてきた“ほしいも文化”が根づく地域です。その地で、女性2人がまったくの未経験から農業を始めたことは、地元でも大きな注目を集めました。
異色の経歴を持つ2人が選んだ“農業という舞台”
ヤマブキファームを立ち上げたのは、元陸上自衛官のリサさんと、元スキューバダイビングインストラクターのチハルさん。
全く畑違いの世界で働いてきた2人が農業を志したきっかけは、「自分たちの手で誰かを笑顔にできる仕事をしたい」という想いでした。
最初は畑の知識も機械の扱いもわからず、試行錯誤の連続。トラクターの免許を取り、さつまいもの植え付けを学び、土づくりから少しずつ自分たちのスタイルを確立していきました。
スタッフを雇わず、すべての工程を2人だけで行うのもヤマブキファームの特徴。
畑仕事・収穫・加工・梱包・発送――どれも時間がかかる重労働ですが、2人は「自分たちの手で最後まで責任を持ちたい」と話します。
リサさんは「汗をかいて働くって、こんなに気持ちいいとは思わなかった」と語り、チハルさんは「天気に一喜一憂しながら、自然と一緒に働く毎日が楽しい」と笑顔を見せています。その姿勢が、ブランドの信頼を支えているのです。
こだわり抜いた干し芋の味わい
ヤマブキファームの主力商品は、「平干し芋」「せっこう干し芋」、そして「生さつまいも(べにはるか・シルクスイート)」です。
中でも看板となっているのが、甘くてねっとりとした食感の『べにはるか干し芋』。この芋は、糖度が高く、干すことでスイートポテトのような濃厚な甘さが生まれる品種です。
畑では、化学肥料を極力使わず、ふかふかの土壌で栽培。収穫後は一度“貯蔵期間”を置いて甘みを引き出します。その後、蒸して皮をむき、一枚ずつ丁寧にスライス。
天日干しの工程では、自然光と風を利用しながら、色・形・厚みが均一になるように調整します。寒い日には、2人が交代で芋を裏返しながら、理想の仕上がりを見極めるそうです。
完成した干し芋は、まるで和菓子のような上品な味わい。
「一口食べると驚くほど甘い」「お茶にもコーヒーにも合う」「子どもが止まらない!」と口コミが広がり、発売後すぐに完売することも珍しくありません。
“ほしいも王国”ひたちなか市とのつながり
ひたちなか市は、日本一の干し芋産地として知られています。
海に近い砂地は水はけが良く、さつまいも栽培に最適。冬になると各地で芋を干す光景が広がり、町全体が甘い香りに包まれます。そんな中でヤマブキファームは、伝統の技法を守りながらも現代的なデザインや販路を取り入れた“新しい形の農業”として注目を集めています。
地域のイベントやメディアにも積極的に参加し、NHKの人気番組『サラメシ』では、2人のランチタイムと農作業の様子が紹介されました。
「女性でもできる」「小さな規模でも挑戦できる」――そんなメッセージを発信する彼女たちの姿に、多くの視聴者が共感しました。
購入方法と注意点
現在、ヤマブキファームの商品はオンライン限定販売です。公式サイトまたは『食べチョク』で注文できますが、毎回販売開始から数時間で完売することが多いです。
支払いは銀行振込(ゆうちょ銀行)のみで、クレジットカードや代引きには対応していません。
季節限定の販売となるため、SNSやブログで最新情報をチェックしておくのがおすすめです。
特に人気なのは、冬季限定の「平干しべにはるか」。2kgセットなども登場しますが、毎年リピーターが殺到し、予約受付後すぐに売り切れます。発送は受注順で行われ、天候によっては少し時間がかかることもあります。
口コミとファンの声
SNSでは、「手で触った瞬間の柔らかさが違う」「冷やしてもおいしい」「焼くと蜜が出る!」といった声が多く見られます。
無添加・無着色なので、素材そのものの自然な甘さが際立ち、小さな子どもや高齢者にも人気。
「スーパーの干し芋とは別物」「贈り物にしても喜ばれる」といったレビューも多く、ギフト需要も年々増えています。
ファンの中には、「リサさんとチハルさんの頑張る姿に励まされた」という人も。SNSにアップされる作業風景には、2人の真摯な姿勢と温かい人柄があふれており、まるで友人を応援するような気持ちで購入する人も多いのです。
まとめ
この記事のポイントを整理すると――
・ヤマブキファームは女性2人が営む小さな農場で、農業未経験からブランドを立ち上げた。
・干し芋はすべて手作業・無添加・天日干しで仕上げられ、自然な甘さが人気。
・オンライン販売のみで、完売必至の人気ブランド。
・NHK『サラメシ』などメディアにも登場し、地域の“ほしいも文化”を次世代へ受け継いでいる。
ヤマブキファームの干し芋には、甘さだけでなく“生き方のメッセージ”が詰まっています。
小さな畑から生まれた希望の味。あなたも一度、その優しい甘みを味わってみてください。
きっと“干し芋の概念”が変わるはずです。
ソース:
・ヤマブキファーム公式サイト:https://www.yamabuki-farm.com
・食べチョク:https://www.tabechoku.com/producers/26270
・ひたちなか市公式サイト:https://www.city.hitachinaka.lg.jp
・note:https://note.com/otemoto_jpn/n/n5a65c606a4d6
・アメブロ:https://ameblo.jp/yamabukifarm0504
・NHK『サラメシ』特集:https://www.nhk.or.jp/salameshi/
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