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NHK【やさいの時間】畑 春の苦ウマ 菜花を食べ尽くせ!不織布トンネルで冬越し栽培に挑戦!藤田智が教える発芽率アップとタネの有効期限のヒミツ|2025年11月4日★

やさいの時間

春の香りを食卓に!『菜花』をおいしく育てるコツ

春が近づくと、スーパーや道の駅の棚に並びはじめる『菜花(なばな)』。湯がくと鮮やかな緑色になり、ほろ苦さの中にほんのりとした甘みが広がる——そんな味わいに「春が来た」と感じる人も多いでしょう。でも、家庭菜園で育ててみたいと思っても、「いつ種をまけばいいの?」「冬でも大丈夫?」「追肥ってどのくらいすればいいの?」など、疑問が次々に出てきますよね。
この記事では、恵泉女学園大学の藤田智先生が番組『やさいの時間』で紹介する“菜花の栽培術”をもとに、初心者でも失敗しにくい育て方をわかりやすくまとめました。寒い冬を乗り越えて、春に自分で育てた菜花を食卓にのせる喜びを感じてみませんか?

NHK【やさいの時間】家庭菜園で有機栽培!トウモロコシとエダマメの相性抜群な育て方とは|2025年4月22日放送

『菜花』ってどんな野菜?春を告げるほろ苦さと生命力

『菜花』はアブラナ科アブラナ属の植物で、花を咲かせる前のつぼみや若い茎、葉を食用にする野菜です。いわば「花の前のごちそう」。見た目は青菜ですが、実は油をとるためのナタネと同じ仲間。食用専用の品種として改良されたものが『食用ナバナ』です。

種類は大きく分けて三つ。
和種ナタネ系:日本で古くから食べられているタイプで、やや細めの茎と繊細な苦味が特徴。おひたしや辛子和えに最適。
西洋ナタネ系:ヨーロッパで育てられてきた品種をもとにしており、茎が太く食感がしっかり。オリーブオイルやチーズなど洋風の味つけと相性抜群。
中国系品種:太く短い茎と濃い緑が特徴で、炒め物やスープなど加熱調理に向く。

いずれも花が咲く直前の時期に収穫すると、最もやわらかく香りが豊か。寒い冬を乗り越えた菜花は糖分をため込み、そのほろ苦さの奥にある甘みが春の味覚として人気です。

タネまきは「秋まき」が基本。冬に挑戦するなら保温が決め手

菜花の栽培時期は基本的に秋まき(9〜10月)。寒くなる前にしっかり根を張らせておくことで、春先の花芽が大きく育ちます。
通常は10月いっぱいが目安ですが、11月からでも挑戦可能。その際は不織布やビニールトンネルを使って保温し、発芽と初期生育を助けます。昼間は日光を取り込み、夜は冷気を防ぐようにすることで、霜の影響を最小限にできます。

種まきのコツは次の通りです。
・畑やプランターに深さ1センチほどの溝をつくる
・1センチ間隔で種をまき、軽く土をかぶせる
・発芽するまで乾かさないように軽く水やりを続ける

発芽適温は15〜25℃、生育適温は10〜20℃。冬にまく場合、発芽が遅れることがあるため焦らずに待ちましょう。

土づくりは“通気性”と“水はけ”がポイント

菜花は日当たりと風通しの良い場所を好みます。湿気の多い場所では根腐れや病害虫が発生しやすくなるので、水はけのよい土を用意することが大切です。
土づくりの手順としては、苦土石灰を加えてpH6.0〜6.5程度に調整し、有機肥料(堆肥や腐葉土)をすき込んでおきます。酸性の土壌では根の生育が悪く、花芽もつきにくくなるため注意が必要です。

また、プランター栽培の場合は、市販の野菜用培養土にバーミキュライトを混ぜると通気性が良くなり、根張りが安定します。

成長期の管理|間引き・水やり・防寒対策

発芽後、本葉が2〜3枚になったら間引きをして、株と株の間を5〜10センチ程度あけます。密集していると風通しが悪くなり、病気の原因になります。本葉4〜5枚で1本立ちに整え、株間を15センチ前後にすると、茎が太く育ちます。

水やりは土の表面が乾いたら朝のうちに行うのが基本。霜が降りる時期は夜の水やりを避けましょう。寒さが厳しい地域では、夜間に新聞紙やマルチングを使って地温を保つのも効果的です。

追肥のタイミングで収穫が変わる

菜花を長く楽しむコツは追肥のタイミングにあります。収穫が始まる前、本葉7〜8枚の頃に1回目の追肥を行い、以降は月に2回ペースで軽く肥料を追加します。目安は1平方メートルあたり約30グラム(ひと握り程度)。化成肥料を株のまわりにまいて軽く土と混ぜるだけでOKです。
追肥を怠ると株が弱り、花茎が細くなって収穫量が減ってしまいます。逆にやりすぎると茎ばかり伸びて味が落ちるため、バランスが大切です。

病害虫・連作障害への注意

菜花はアブラナ科の仲間なので、キャベツや小松菜、チンゲン菜などと同じ病害虫がつきやすいのが特徴です。特に注意すべきは、根こぶ病・白さび病・アブラムシ・アオムシ・コナガなど。
防ぐには、風通しをよくし、こまめに葉裏を観察することが第一。アブラムシを見つけたら、牛乳を薄めてスプレーするなど自然派の対策も効果的です。
また、同じ場所にアブラナ科を連作すると土壌病害が出やすいため、2〜3年は間をあけるのが理想です。

収穫のタイミングとコツ

菜花の収穫は「つぼみがふくらみ、花が咲く直前」が最高のタイミング。花が開くと茎が硬くなり、苦味が強くなるため注意しましょう。
包丁やハサミで花茎を10〜15センチほど切り取ります。切り口を斜めにすると、水分吸収がよく、再び新しい茎が伸びやすくなります。収穫した後、株元に追肥と軽い土寄せを行うことで、次々と新芽が出てきます。1株で3〜4回の収穫も可能です。

放送ではどんな実験が?(放送後追記予定)

11月4日の放送では、藤田智(恵泉女学園大学副学長)が、杉浦太陽さん、大家志津香さんとともに菜花の品種別の育て方を紹介予定です。番組内では、恵泉女学園大学の学生による「タネの有効期限と発芽率の検証」も登場します。
同じ種でも保存状態や期間で発芽率がどう変わるのか?という、家庭菜園に役立つ実験結果が見どころです。番組終了後、この結果や実際の生育の様子を追記予定です。

おすすめの楽しみ方

菜花はシンプルにおひたしで食べるのが定番ですが、オリーブオイルとにんにくで炒める『菜花のペペロンチーノ』や、卵とじ、味噌汁の具材にしても美味。茹でた菜花にからし醤油をかけると、春らしい香りが一層引き立ちます。

また、収穫後の葉も柔らかい部分はお浸しやナムルに使えるので、余すところなく楽しめます。

まとめ|寒さに強い菜花で“春の先取り”を

菜花の栽培で大切なのは、「秋にまく・冬は守る・春に食べる」というリズムです。
・秋(9〜10月)に種をまく。遅まきは保温がカギ。
・土づくりと日当たりの確保が健康な株の基本。
・間引きと追肥をこまめに行う。
・病害虫対策と連作回避でトラブルを防ぐ。
・収穫後も追肥で再び花茎を出させて長く楽しむ。

家庭で育てた菜花は、買ったものよりも格別。やわらかさ、香り、味の濃さがまるで違います。寒い季節に少しの工夫を加えるだけで、春の喜びを先取りできる——それが菜花栽培の魅力です。
放送後には、藤田先生や学生たちの実験結果杉浦太陽さんと大家志津香さんのリアルな反応なども追記予定。実際の栽培シーンが放送でどのように紹介されるか、見逃せません。


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