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NHK【探検ファクトリー】消火器の中身はなぜピンク?中川家が明かす“蓄圧式vs加圧式”とFIRE SHOKA STICK革命|2025年11月8日★

探検ファクトリー

消火器のひみつを探れ!大阪・堺の工場を探検

家や学校、オフィスなど、どこにでもある消火器。でも実際にその中身を見たことがある人は、ほとんどいないのではないでしょうか?
「中身は何色?」「どうやって作られているの?」そんな素朴な疑問を、漫才コンビの中川家と芸人のすっちーが体を張って探ります。
『探検ファクトリー』2025年11月8日放送回では、大阪・堺市にある消火器工場を訪問。普段は立ち入ることができない製造現場に潜入し、安全を支える“ものづくり”の裏側をたっぷり紹介します。
この記事では、放送前にわかっている見どころを中心に、注目ポイントを先取りで紹介します。放送後には、実際のエピソード内容を追記してさらに詳しく更新予定です。

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消火器はこうして生まれる!堺の工場で見えた“安全の舞台裏”

大阪・堺市は、古くから鉄工業や金属加工の町として知られています。そんな「ものづくりのまち」にある消火器工場では、毎日数千本の消火器がラインで製造されています。
工場の中では、まず厚みのあるスチールアルミ合金のボディが形成され、強度試験や溶接検査を経て組み立てラインに進みます。次に、内部に粉末や液体などの薬剤を充填し、ガスを注入して圧力テストを実施。わずかな異常でも検出されるよう、高圧センサー気密試験装置が導入されています。

さらに、完成後も外観チェック・重さ・ラベルの表示確認など細かい検査が続きます。
消火器は「使うことがないほうがいい製品」ですが、もしもの時に確実に動くことが何よりも大切。そのため、製造から出荷までには何十もの工程と検査があり、それぞれに熟練の技術が息づいているのです。

こうした徹底した管理の背景には、「人の命を守る製品」という強い使命感があります。たった一本の消火器にも、無数の手と技術が関わっていることが、この番組を通して伝わってきます。

中身がピンク色の理由は“安全を見える化”するため

消火器の中身といえば「白い粉」や「泡」をイメージする人が多いでしょう。しかし、実際には多くの粉末式消火器で中身が“淡いピンク色”に着色されています。
なぜピンクなのか――。そこには安全性と点検性を両立させる、意外な理由があります。

一般的なABC粉末消火器に使われているのは、リン酸アンモニウム塩を主成分とした消火剤。この粉末は本来ほぼ無色ですが、現場での作業や使用後の確認をしやすくするため、淡いピンク色に着色されています。
たとえば、粉がかかった場所が視覚的に分かることで「消火剤がきちんと行き渡ったか」「まだ火が残っている箇所があるか」を即座に判断できるのです。

また、点検の際にもピンク色があることで、容器内部の薬剤が固まっていないか、湿気を吸っていないかを一目で確認できます。つまりこの色には、「安全を見える化する」工夫が込められているのです。

粉末の粒子は非常に細かく、熱を吸収して酸素の供給を遮断することで火を消すという仕組み。その効果を最大限に引き出すためにも、薬剤の品質と視認性を維持することが大切なのです。

消火器がなくても火を消せる!?進化する最新消火技術

番組では、従来の「粉末・泡・液体」に加えて、新しいタイプの消火具も紹介されます。その代表が、注目の製品『FIRE SHOKA STICK(ファイヤーショーカスティック)』です。
これは、イタリアで開発され、日本でも注目されている新世代の消火具。棒状の本体をひねると、化学反応によって発生するガスが炎を包み込み、酸素を遮断して火を鎮めます。粉末を撒かないため、火が消えた後の清掃がほとんど不要という大きな利点があります。

また、軽量でコンパクトなため、車やキャンプ場、キッチンなどの狭い場所でも扱いやすく、子どもや高齢者でも使える設計。
「消火器がなくても火を消せる」というのは、こうした次世代型の簡易消火具が登場したことで、身近な場所でも安全を確保できるようになったという意味なのです。

さらに、工場ではこれらの新製品の研究開発も進められており、二酸化炭素不活性ガスを使った環境負荷の少ないモデルも登場しています。
「火を消す」だけでなく、「環境を守る」ことも視野に入れた日本の防災技術は、今まさに進化の真っ只中にあるのです。

消火器を正しく使うために知っておきたいポイント

消火器を目にする機会はあっても、実際に使ったことがある人は少ないでしょう。
正しい使い方を知らなければ、いざという時に慌ててしまう可能性があります。消火の基本は次の3ステップです。

  1. ピンを抜く

  2. ホースを火元に向ける

  3. レバーを強く握る

この順番を覚えておくだけで、初動が早くなり火災の拡大を防ぐことができます。
また、噴射する際は火元に近づきすぎず、風上から背を低くして操作するのがポイントです。

さらに重要なのが、日常点検耐用年数の確認です。
消火器は一般的に製造から10年が交換の目安。ラベルに書かれた「製造年月」や「点検年月日」を確認し、古くなったものは交換を検討しましょう。
特に錆やへこみがある場合、内部の圧力が安定しないこともあるため注意が必要です。

“安心”を形にする見えない技術

消火器の進化は、見た目ではわかりにくい部分にも現れています。
従来の加圧式に代わって、近年主流となっているのが蓄圧式消火器です。
加圧式は使用時に内部へ圧力をかける仕組みですが、蓄圧式はあらかじめ一定の圧力を内部に保持しておく構造。そのため、部品劣化や誤作動によるガス漏れを防ぎ、より長く安全に使えるようになっています。

また、ヤマトプロテックモリタ宮田工業など日本の主要メーカーでは、軽量化とデザイン性の両立も進んでいます。女性や高齢者でも片手で持てるサイズ、家庭のインテリアになじむシンプルな外観など、使いやすさと見やすさが重視されています。

こうした設計思想の根底にあるのは、「どんな人でも安心して使えるように」という想い。消火器は、ただの金属製品ではなく、“命を守る最後の砦”なのです。

まとめ

この記事のポイントは次の通りです。

・消火器の中身がピンク色なのは、安全性と視認性を高める工夫。
・『FIRE SHOKA STICK』など、粉を使わない新型消火具が登場。
・正しい使い方と10年ごとの点検が、火災対策の基本。
・見えない部分にまでこだわった“安心の設計”が、日本の技術力を支えている。

消火器は「置いてあるだけ」で安心できるものではありません。
その中には、何十年にもわたる研究と努力、そして人々の命を守るという信念が詰まっています。
今回の『探検ファクトリー』では、そんな“当たり前を支える日本の技術”が紹介される予定です。放送後には、紹介された製品の詳細や現場の最新情報も追記していきます。

【放送情報】
番組名:探検ファクトリー
放送日:2025年11月8日(土)12:15〜12:40
放送局:NHK総合(大阪・堺市 消火器工場)


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