こんな時代に考えたい「“タイパ”悪くてもイイかも!」という暮らし
2025年12月25日放送の午後LIVE ニュースーン(2025年12月25日放送)では、「こんな時代に…“タイパ”悪くてもイイかも!」というテーマで、時間を効率だけで測らない生き方が紹介されました。
このページでは『午後LIVE ニュースーン(2025年12月25日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
タイパを重視する空気が当たり前になった今だからこそ、時間をかけることで見えてくる楽しさや満足感に、番組は光を当てました。
タイパ重視が広がった2025年の社会背景
2025年の社会では、タイパを意識した行動が日常の前提になっています。移動は最短、動画は倍速、食事も簡単に済ませるなど、限られた時間をどう使うかが常に問われています。背景には、仕事や家事、情報量の増加があり、少しでも無駄を省きたいという感覚が広がっていることがあります。
番組では、こうした流れを否定するのではなく、「効率が良いこと=正しいこと」になりすぎていないか、という視点を示しました。タイパを優先するあまり、時間をかける行為そのものが避けられている現状に対し、立ち止まって考える必要があるのではないか、という問題提起です。忙しさの中で選ばれなくなった時間の使い方に、別の価値があることを番組は静かに示しました。
セイコー時間白書2025が示した「60.4%」の意味
番組内で紹介されたセイコー時間白書2025では、タイパを意識していると答えた人が60.4%にのぼりました。この数字は、半数を大きく超える人が、日々の選択で時間効率を重視していることを表しています。
単に忙しい人が多いというだけでなく、時間をかける行為そのものに慎重になる空気が広がっていることが読み取れます。遠回りや試行錯誤よりも、結果が早く出る方法が選ばれやすい状況です。番組では、このデータを出発点として、効率を求める社会の中で失われがちな感覚や体験に目を向けました。数字の裏にある生活の変化を、具体的な人の暮らしを通して伝えています。
時間をかけて理想に近づくセルフリフォームの暮らし
結婚をきっかけに、自宅のリフォームを自分で始めた女性の暮らしが紹介されました。最初は「自分でもできるかもしれない」という軽い気持ちでしたが、作業を進めるうちに、仕上がりに納得できるまで続けたいという思いが強くなっていきました。
材料には100円ショップの商品も使い、工夫を重ねながら作業を続けています。作業開始から約2年が経ちましたが、これまでの費用は50万円ほどに抑えられていると伝えられました。
時間をかけることで、結果として出費を抑えられただけでなく、作業そのものが楽しみになった点が印象的です。タイパを基準にすると選ばれにくい方法でも、理想に近づく過程が生活の一部として積み重なっていく様子が描かれました。
3時間かけるウスターソースという選択
調味料を一から手作りする女性の取り組みも紹介されました。中でも、3時間以上かけて作るウスターソースは、最も手間がかかったものとして取り上げられています。いわしやアンチョビ、コンビーフ、タイの干物などを使い、工程を重ねて仕上げていきます。
この女性は、ホットソースやみそ、しょうゆなども手作りしており、本業はイラストレーターです。自家製メニューのレシピを本にまとめていることも番組内で伝えられました。
商売ではなく、あくまで遊びとして作っているため、タイパやコスパを基準に考えたことはないと語っています。時間をかけること自体が目的になり、その過程を楽しむ姿が印象的でした。
自家製ウスターソース
既製品を買う人がほとんどですが、ウスターソースは自宅でも作れます。材料は20種類以上、調理時間は3時間以上、出来上がりはボール半分ほどです。タイパは正直よくありませんが、自家製の沼にはまっている浜竹睦子さんは、自由研究のようで楽しいと話しています。番組で紹介された、自分で作るウスターソースのレシピです。
材料(ボール半分ほど)
・三温糖:20g
・タマネギ(みじん切り):200g
・水:1リットル
【A】
・にんじん:150g
・セロリ:50g
・セロリの葉:18g
・りんご:1個(皮つき)
・しょうが:20g
・にんにく:20g
・トマト:200g
【B】
・クローブ:3粒
・ローリエ:1枚
・ブラックペッパー:3粒
・とうがらし:2本
【C】(すべてパウダー)
・シナモン:1.5g
・ナツメグ:2g
・オールスパイス:2g
【D】
・しょうゆ:20ml
・塩:30g
・グラニュー糖:13g
【E】
・米酢:10ml
作り方
・下準備として、材料を切り、量る。りんごは皮のまま使用する。とうがらしは種を取り、ローリエは少し砕く。
・三温糖を弱火にかけ、こげ茶色に溶けてきたら、水1リットルを一気に加える。
・タマネギをフライパンで、少し透明になる程度まで炒める。
・【A】の野菜と果物をミキサーにかけ、ペースト状にする。
・炒めたタマネギとペースト状にした【A】を、②の鍋に入れる。
・【B】と【C】のスパイスをすべて加える。
・焦がさないように注意しながら、約1時間火にかけて煮る。
・ハンドブレンダーで鍋の中をさらに細かくする。飛び散らないよう注意する。
・さらしでこす。中身は高温のため、やけどに注意する。
・こした汁に【D】を加え、量が半分になるまで約1時間煮つめる。
・最後に米酢を加え、5分ほど煮て完成。
監修
浜竹睦子
川瀬一馬(Yorgoオーナーシェフ)
失敗しても残る「時間の記憶」
調味料作りでは、すべてが成功するわけではありません。番組では、かまぼこやこんにゃく作りに失敗した例も紹介されました。思ったように仕上がらなかった経験も含めて、その時間が後から振り返ると記憶に残り、楽しい思い出になると受け止められていました。
タイパを重視すると、失敗は避けたいものになりがちです。しかし、番組では、失敗も含めた過程こそが、その人の時間として積み重なっていくことが伝えられました。結果だけでは測れない時間の価値が、具体的な体験を通して示されています。
まとめ タイパだけでは測れない時間の価値
午後LIVE ニュースーンが伝えたのは、タイパを否定することではありません。効率が求められる時代だからこそ、あえて遠回りする時間が、心や暮らしを豊かにすることもあるという視点です。
セイコー時間白書2025の数字が示す現実と、リフォームや調味料作りの実例は、時間の使い方を一度立ち止まって考えるきっかけになりました。
早く終わらせることだけが正解ではない。時間をかけたからこそ残る感覚や記憶も、2025年の今、確かに価値を持っています。
ブログを書く立場から感じる「タイパ疲れ」と息苦しさ

ここでは、筆者として日々ブログを書き続ける中で感じた思いを紹介します。最近よく耳にする「タイパ疲れ」という言葉がありますが、実はブログを書く仕事にも深く関わってくると感じています。
記事を効率よく仕上げなければいけないという意識が常につきまとい、頭の中では常に次の作業のことを考えてしまいます。文章を整え、情報をまとめ、読者にとって価値のある構成に組み立てる。この流れを素早くこなそうとすると、自分でも気づかないうちに呼吸が浅くなるような瞬間があります。効率を求めることは大切ですが、それが積み重なると心の負担として感じられることがあります。
仕上げるスピードが早いほど良いと思ってしまう日々
ブログを書く立場では、「速く書く=仕事ができる」という感覚がどこかで染みついています。下調べを短縮し、文章も一気に書き切るような作業が求められることも多く、そのたびに時間との勝負になります。けれど、そうした働き方を続けていると、内容をじっくり味わったり、言葉を丁寧に選んだりする余裕がなくなり、何かを置き忘れたような気持ちになることがあります。効率だけを意識すると、本来自分が大切にしていた「好きで書く」気持ちが少しずつ薄れてしまうのを感じます。
ゆっくり向き合う時間の価値に気づいた瞬間
そんな日々の中でも、少しだけ立ち止まる時間を取ってみると、自分の中に蓄積されていた重さに気づくことがあります。急ぐ気持ちを一度手放すことで、文章の温度やリズムが自然と戻ってくることがあります。完成度ばかりを追いかけず、言葉一つひとつに目を向けると、書くことそのものが息抜きに感じる瞬間があります。急ぐことばかりが正解ではなく、遠回りに見える時間があってもいいと気づいたとき、心がふっと軽くなるような感覚があります。
筆者として「タイパ疲れ」に向き合うということ
ブログを書く立場では、スピードも重要ですが、心の余白が全くなくなると文章にそのまま表れます。効率だけでなく、自分のペースを取り戻す時間が必要だと感じるようになりました。タイパ疲れという言葉は、ただの流行語ではなく、書く仕事をしている人間にとっても深く刺さるテーマです。急がずに向き合う時間が、最終的には文章の質にも表れてくると実感しています。
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