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縁起物はなぜ人を引き寄せるのか 海から来たえびす様と七福神の原点【趣味どきっ!】2026年1月13日

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海から来た神は、なぜ福を呼ぶ存在になったのか

このページでは『趣味どきっ! 開運!神秘のちから 縁起物(7)海から来たえびす様(2026年1月13日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
日本には、なぜこれほど多くの縁起物が残っているのでしょうか。その形や意味をたどっていくと、日本人が大切にしてきた「願いのかたち」が見えてきます。
今回取り上げられるのは、七福神の一人・えびす様。商売繁盛の神として知られる存在が、もともとは海の向こうから来る「異郷の神」だったという意外な背景が語られます。海と人、信仰と暮らしがどう結びついてきたのかを、縁起物の歴史から読み解いていきます。

縁起物はなぜ生まれたのか

番組が真正面から投げかけるのは、「なぜ日本には縁起物があるのか」「なぜこの形に落ち着いているのか」という問いです。
縁起物は、単なる飾りや記念品ではありません。人が抱く願いや祈りの行き先を、目に見える形として手元に置くための存在として生まれ、受け継がれてきました。
運や守りといった形のないものを、そのまま信じるのではなく、「触れられるもの」として確かめたい。その切実な気持ちこそが、縁起物を生み出した原動力だと、この回ははっきり示します。
さらに番組では、「なぜ人は縁起物を欲するのか」という根っこの部分を、民俗学の視点から読み解いていきます。講師が現代民俗学の研究者であることも、このテーマを断定的に語るための大きな支えとなっています。

えびす様は「海から来る神」だった

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今回の題材は、七福神の一人として知られるえびす様です。番組では、えびす様を理解する鍵として、「海辺で暮らす人々」と「海からやって来る存在」という視点が明確に示されます。
海は古くから、魚という命の恵みだけでなく、漂着物や未知の文化など、暮らしを大きく変えるものを運んでくる場所でした。そのため沿岸の人々にとって海は、日常と異界が交わる特別な空間として強く意識されてきたのです。
えびす様が手にする釣り竿と鯛の姿は、偶然ではありません。それは海の恵みを象徴する、意味の集約された形です。番組が問いかける「なぜこの形に落ち着いたのか」という疑問に対し、えびす様の姿そのものが、はっきりと答えを示しています。

「えびす」と「えみし」異郷の民という言葉の背景

番組で明確に示される重要なポイントが、「えびす」という言葉の由来です。えびすは、もともと「えみし」がなまった言葉だと説明されます。えみしとは、異郷の民を意味し、海辺で暮らしていた海人族を指していました。
ここで強調されるのは、えびす様が最初から商売繁盛の神として生まれた存在ではなかった、という事実です。言葉の出発点には、「よそから来る人」「境界の外側にいる人々」というイメージがありました。つまり、えびす様はもともと、内と外、日常と異界をつなぐ存在だったのです。
さらに「えびす」という名前には、恵比寿・恵比須・恵美須・戎・夷・蛭子など、数多くの表記があります。この多様さは、信仰が各地に広がる中で意味が重なり合い、時代や地域ごとに受け止め方が変化してきたことを物語っています。名前の揺らぎそのものが、えびす信仰の広がりと深まりを示す手がかりとして描かれます。

漁の神から商売繁盛へ えびす信仰の広がり

番組がたどり着く大きな結論は、「えびす様はいかにして商売繁盛の神になったのか」という点です。この回は、えびす信仰が変化していく道筋そのものを描いていきます。
えびす様はもともと、大漁漁業と強く結びついた存在として語られてきました。魚を得ることは命をつなぐことであり、海の恵みをもたらす神として信仰されるのは自然な流れでした。その信仰が、漁や流通に関わる人々を通じて町へ入り、商いの場へと広がっていきます。
こうして「海から来る神」は、次第に「店に福を招く神」へと姿を変えていきました。海の恵みを扱う世界から、金や物が動く世界へ。えびす様の役割は、人々の暮らしの変化とともに広がっていったのです。
また、えびす様のルーツについては、蛭子(ひるこ)や事代主神(ことしろぬし)など、複数の説が並び立っています。この「諸説が存在する」という状態こそが、えびす信仰が民間で育ち、各地で受け継がれ、後から整理されてきたことをはっきりと物語っています。

七福神のえびす様 いまの姿と意味

えびす様は、七福神の一柱として広く知られています。七福神信仰そのものが、日本由来の神と外来の神々が同じ船に乗るという、日本独特の「寄せ集め」の発想から成り立っています。その中で、えびす様は純粋な日本の神として位置づけられてきました。
辞典や事典でも、七福神の構成要素として恵比須(蛭子)が含まれることが整理されており、えびす様がこの信仰の中核を担ってきた存在であることが分かります。
七福神の中でも、えびす様はとりわけ見た目の特徴がはっきりした神
です。手にした釣り竿と抱えたは、海の恵みそのものを象徴し、大漁商売繁盛といったご利益を一目で連想させます。
この姿は偶然ではありません。「なぜこの形に落ち着いたのか」という番組のテーマに対し、えびす様ほど分かりやすく答えを示す存在は少なく、その造形そのものが、信仰の意味と歴史を語り続けています。

まとめ

この回では、縁起物が生まれた理由を手がかりに、えびす様の意外な成り立ちが描かれました。えびす様は、最初から商売繁盛の神だったわけではなく、海の向こうから来る異郷の存在として人々に意識されてきました。
海の恵みをもたらす漁の神として信仰され、その意味が町へ広がる中で、商いの福を呼ぶ神へと姿を変えていきます。釣り竿と鯛という姿は、その変化の歴史を一つにまとめた形でした。縁起物の背景を知ることで、日本人が大切にしてきた願いのあり方が、よりはっきりと見えてきます。

【趣味どきっ!】開運!神秘のちから 縁起物(6)船と七福神|宝船と七福神はなぜ一緒?由来と初夢に託された日本人の心|2026年1月6日


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